心理学も学んだ。
自己啓発も試した。
潜在意識や引き寄せについても知っている。
「自分を大切にすること」
「自己否定しないこと」
「境界線を持つこと」
「自分軸で生きること」
そんな言葉も、もう何度も聞いてきた。
実際、昔より分かることは増えた。
それなのに、現実で何か起きると不安になる。
人の顔色を見てしまう。
言いたいことが言えなくなる。
注意されたことを何日も頭の中で繰り返す。
そして今度は、
「まだ理解が足りないのかな」
「ちゃんと実践できていないのかな」
「こんなに学んだのに、どうして私は変われないんだろう」
と、また自分を問題にする。
もし、そんなことを何度も繰り返してきたなら。
必要なのは、もうひとつ新しい方法を増やすことではないかもしれません。
この記事では、
「次は何を学べば変われるのか」ではなく、これまで別々に見えていたものを、一枚の地図の上で見てみる
という見方を紹介します。
心理学も、自己啓発も、潜在意識も、間違いという話ではありません
最初に、ここははっきりさせておきたいと思います。
心理学を学んでも変われなかったから、心理学が間違っている。
自己啓発を試しても苦しかったから、自己啓発には意味がない。
潜在意識について学んでも現実が変わらなかったから、潜在意識という考え方が全部おかしい。
そういう話ではありません。
心理学にもさまざまな理論やアプローチがあります。
自己啓発と呼ばれているものにも、いろいろな考え方があります。
潜在意識、マインドフルネス、スピリチュアル、悟りや統合。
使われている言葉も、見ている場所も、目的も同じではありません。
そして、そのどれかによって苦しくなくなったのであれば、それでいい。
方法は目的ではなく、道具だからです。
問題になるのは、
「いろいろ知っているのに、現実で何か起きると同じ反応へ戻ってしまう」
というときです。
学んできた人ほど「まだ何か足りない」と考えやすくなる
最初は、
「どうして私はこんなに人の顔色を気にするんだろう」
と思っていた。
心理学を学んで、
「これは認知の問題なのかもしれない」
と知る。
自己啓発を学んで、
「自分軸がないからかもしれない」
と思う。
潜在意識について知って、
「無意識の思い込みがあるのかもしれない」
と考える。
さらに別のものを学べば、
「インナーチャイルド?」
「執着?」
「エゴ?」
「自己肯定感?」
「まだ手放せていない?」
と、原因の候補が増えていくことがあります。
知識そのものが悪いわけではありません。
ただ、知識が増えたことで、
自分の中に直すべきものまで増えていく
ことがあります。
「分かっているのにできない」が、さらに自分を責める材料になる
たとえば、
「人の顔色を気にしなくていい」
ということを知っている。
頭では納得している。
それでも相手の表情が変わると、気になる。
「断ってもいい」
と知っている。
でも頼まれると断れない。
「自分を責めなくていい」
と分かっている。
でも失敗すると、
「なんでこんなこともできないんだろう」
と思う。
すると今度は、
「分かっているのにできない自分」
まで問題になります。
学ぶ前は、
「人の顔色が気になる」
だけだったものが、
学んだあとには、
「人の顔色を気にしなくていいと分かっているのに、まだ気にしてしまう私は変われていない」
になる。
知識が増えたことで、苦しさが減るとは限りません。
知識が、自分を判定する材料になることもあります。
そもそも、それらは全部別々の問題なのでしょうか
ここで、一度だけ名前を外してみます。
自己否定。
他人軸。
境界線。
思い込み。
潜在意識。
自己肯定感。
執着。
エゴ。
それぞれの言葉から入るのではなく、
ある瞬間、一人の人間の中で実際に何が起きているのか
を見てみます。
たとえば、あなたが誰かと話していたとします。
その途中で、相手の表情が少し曇った。
ここで起きた出来事だけを取り出せば、
「相手の表情が変わった」
です。
でも、人の中ではそこで終わらないことがあります。
「相手の表情が変わった」のあとに、何が起きているのか
相手の表情を見た瞬間、
「怒っている?」
と思う。
次に、
「私が何か言ったから?」
と思う。
さらに、
「嫌われたかもしれない」
となる。
不安になる。
相手の顔を見る。
声の調子を確認する。
さっき自分が言ったことを思い返す。
「大丈夫?」
と聞く。
自分の意見を引っ込める。
相手に合わせる。
そして家に帰ってからも、
「あれ、言わない方がよかったかな」
と考える。
さらに、
「また人の顔色を気にしてる」
「自分軸がない」
「いつになったら変われるんだろう」
と、自分を責める。
ひとつの出来事から、これだけのことが続いているかもしれません。
部分ごとに名前をつけると、別々の問題に見える
今の流れを部分ごとに切り取れば、
相手の反応が気になる。
嫌われるのが怖い。
人の顔色をうかがう。
自分の意見を言えない。
相手に合わせる。
あとから考え続ける。
自分を責める。
いろいろな問題に見えます。
そこへ知識を当てはめれば、
「他人軸」
「境界線」
「自己肯定感」
「思い込み」
「潜在意識」
など、さらにいろいろな名前で見ることもできます。
その見方が間違っているわけではありません。
ただ、一人の人間の中で起きていることとして最初から最後まで眺めると、
別々の問題に見えていたものが、ひとつの流れの中で起きている
ことがあります。
ここが、そとがわメソッドで見ているところです。
別々に学んできたものを、一枚の地図に置いてみる
心理学で知ったこと。
自己啓発で知ったこと。
潜在意識という言葉だから理解できたこと。
スピリチュアルな表現だから腑に落ちたこと。
自分自身の経験から分かったこと。
それらを、
「どれが正しい?」
「どれが本物?」
と競わせる必要はありません。
それぞれを、
「人間の中で何が起きているのか」
という一枚の地図の上に置いてみる。
すると、
「これは別の問題だと思っていたけれど、ここにつながっていたのか」
と見えることがあります。
そとがわメソッドは、これまで学んできたものを否定して、新しい正解へ置き換えるためのものではありません。
別々に見えていたものを、同じ人間の中で起きていることとして見るための地図です。
「どれが正しいか」を決めなくてもいい
ここは、とても大切なところです。
人間について説明する方法は、ひとつではありません。
同じような現象でも、
認知から説明することもできる。
行動から説明することもできる。
身体反応から見ることもできる。
「潜在意識」という言葉で理解する人もいる。
「エゴ」という言葉の方が分かりやすい人もいる。
だから、
「結局どれが正しいんですか?」
と決めなくてもいい。
その道具で、自分の中で起きていることが見える。
その結果、苦しくなくなる。
それなら、その道具を使えばいい。
そとがわメソッドも同じです。
道具です。
そもそも「足りない自分を直す」ところから始めなくてもいい
ここで、もう一つだけ。
そとがわメソッドでは、
「今の自分には何かが足りない」
「この問題を直せば、もっとちゃんとした自分になれる」
「この反応がなくなれば、ようやく楽になれる」
というところから始める必要はないと考えています。
そもそも、人は「問題のある状態」から始まっているわけではありません。
何も起きていないとき。
何かを達成しようとしていないとき。
自分を直そうともしていないとき。
人間の初期設定は、
なんとなく幸せで、なんとなく満たされている、穏やかな状態
だと、そとがわメソッドでは考えています。
そこに何かが起きる。
意味がつく。
反応が起きる。
その反応に対して、
「こんな自分ではダメ」
「変わらなければ」
「もっとちゃんとしなければ」
と、さらに何かが加わることがあります。
だから、
足りないものを追加して完成させるのではなく、今ここで何が加わっているのかを見る。
それが、そとがわメソッドで「仕組みを見る」ということでもあります。
変わるために自分を否定する必要はありません。
今起きていることが見えたとき、
その反応を続けることも、
別の行動を選ぶこともできます。
「どうすれば変われる?」の前に見ること
苦しいことがあると、
「どうすれば気にしなくなる?」
「どうすれば断れる?」
「どうすれば自分を好きになれる?」
「どうすれば思い込みを書き換えられる?」
と考えたくなります。
もちろん、その方法が役に立つこともあります。
でも、何度やっても同じところへ戻るなら、
一度だけ問いを変えてみます。
「なぜ、この反応が必要なんだろう?」
たとえば、
頼まれたことを断れない。
頭では、
「無理なものは断っていい」
と分かっている。
それでも断れない。
なら、
「断れるようになるにはどうする?」
の前に、
「この人にとって、断らないことにはどんな必要があるんだろう?」
と見てみます。
「断っていい」と分かることと、実際に断れることは同じではない
断ったら嫌われるかもしれない。
相手を不機嫌にさせるかもしれない。
迷惑な人だと思われるかもしれない。
関係が悪くなるかもしれない。
もし、その人の中でそう成立しているなら、
「引き受ける」という行動には意味があります。
本人が望んでやっているとは限りません。
苦しいかもしれません。
それでも、
その場で起きていることだけを見れば、
「引き受ける」という行動によって、避けようとしているものがある。
だから、
「断っていいと理解すること」と、
「実際に断れること」は、
同じではありません。
これが、
分かっているのにできない
という状態を見るときの、大事なポイントです。
正しい行動を知らないから、できないとは限らない
何年も学んできた人なら、
「どうした方がいいか」は、もうかなり知っていることがあります。
自分を責めない方がいい。
人の顔色を気にしすぎなくていい。
嫌なことは断っていい。
自分を大切にしていい。
自分の気持ちを言っていい。
過去に縛られなくていい。
頭では分かっている。
それでも、その瞬間になるとできない。
ならば見る場所は、
「正しい行動を知らないこと」ではなく、なぜ別の行動が必要になっているのか
なのかもしれません。
「できない自分」を直そうとすると、また同じところへ戻ることがある
断れなかった。
だから、
「もっと自分軸を持とう」
と思う。
また断れなかった。
「まだ自己肯定感が低いからだ」
と思う。
また断れなかった。
「潜在意識を書き換えないと」
と思う。
それでも断れなかった。
最後には、
「これだけやっても変われない私は、何かがおかしい」
となる。
ここでは、
最初にあった「断れない」という反応に、
「変われない自分はダメ」という新しい苦しさ
まで加わっています。
だから、そとがわメソッドでは、
すぐに「どう変えるか」へ進む前に、
いま起きているものを分けて見ます。
出来事と、その出来事についたものを分けてみる
先ほどの例なら、
相手の表情が変わった。
これは出来事です。
「怒っている」
「私のせい」
「嫌われる」
これは、その出来事を受け取ったあとに起きているものです。
不安になる。
身体が緊張する。
相手の顔を確認する。
自分の発言を取り消す。
あとから何度も考える。
さらに、
「こんな自分はダメ」
と思う。
それらを全部ひとまとめにして、
「私は人の顔色を気にする人」
と見るのではなく、
何が起きて、次に何が起きているのか
を分けて見ていきます。
「変わる」が最初の目的ではありません
ここで、
「じゃあ、それを観察すれば変われるんですね」
と思うかもしれません。
でも、そとがわメソッドでは、
最初から「変わること」を直接つかみにいくわけではありません。
まず見る。
何が起きているのか。
なぜそれが必要なのか。
どこで出来事に意味がついているのか。
その意味によって、どんな反応が起きているのか。
そして、その反応のあとに、さらに何をしているのか。
それが見えるようになる。
結果として、それまでひとつしかなかったように見えた反応の中に、別の選択肢が見えることがあります。
変化は、その先で起きるものです。
今まで学んできたことは、ここで使えます
ここまで心理学を学んできたなら、その知識を捨てなくていい。
潜在意識について考えてきたなら、それも捨てなくていい。
スピリチュアルな考え方が自分には分かりやすかったなら、それも使えばいい。
自己啓発で実際に役に立ったことがあるなら、それもそのままでいい。
大切なのは、
何という名前で呼ぶかではなく、それによって自分の中で起きていることが見えるかどうか。
一枚の地図があると、
今まで持っていた知識が、
バラバラの「正解候補」ではなく、
自分を見るための道具として使えるようになります。
次の知識を探す前に、一度だけ問いを変えてみる
もし今、
「次は何を学べばいいんだろう」
と思っているなら、
その前に一度だけ、
問いを変えてみてください。
「私の中では、実際に何が起きているんだろう?」
人の顔色が気になったとき。
断れなかったとき。
注意されたことを何度も思い返しているとき。
不安が止まらないとき。
また自分を責めているとき。
「こんな反応をしないためには?」
ではなく、
「何が起きて、私はこれを必要としているんだろう?」
と見る。
答えを急いで出さなくても構いません。
まずは、起きているものを見る。
そこが入口です。
今日ひとつだけ見るなら
今日、何か嫌なことが起きたときに、
すぐに自分を直そうとしなくて大丈夫です。
まず、
① 実際に起きた出来事は何だったか
そして、
② そのあと、自分の中で何が起きたか
この二つだけ分けてみてください。
たとえば、
「LINEの返信が来ない」
と、
「嫌われたかもしれない」
は同じものではありません。
「上司に注意された」
と、
「私は仕事ができない」
も同じものではありません。
まず分けてみる。
そこから見えるものがあります。
まとめ|今まで学んできたものを、一枚の地図で見てみる
心理学を学んでも変われなかった。
自己啓発を続けても同じところへ戻った。
潜在意識について知っても、現実では同じ反応をしてしまう。
そんなとき、
「まだ知識が足りない」
「もっと努力しないと」
と考える必要があるとは限りません。
今まで学んできたものを、捨てる必要もありません。
自己否定。
人間関係。
自分軸。
境界線。
感情。
思い込み。
潜在意識。
別々の問題に見えていたものを、
「人間の中で何が起きているのか」
という一枚の地図で見てみる。
すると、
「自分には問題がたくさんある」
と思っていたものが、
違って見えることがあります。
次の知識を探す前に、
自分の中で実際に何が起きているのか。
そこから見てみませんか。
よくある質問
そとがわメソッドでは、心理学や自己啓発を否定しているのですか?
否定していません。
それぞれ目的や見ている場所、使っている言葉が異なります。
その方法によって苦しくなくなったのであれば、それでいいと考えています。
そとがわメソッドでは、それらを「どれが正しいか」で比べるのではなく、自分の中で何が起きているのかを見るための道具として扱います。
今まで学んできたことは忘れた方がいいですか?
その必要はありません。
むしろ、これまで知ったことや経験したことを、一枚の地図の上でつなげて見ることができます。
「仕組みを見る」と、考え方を変えることは違うのですか?
そとがわメソッドでは、最初から考え方を変えようとはしません。
まず、出来事とそこについた意味、そのあとに起きた反応や行動などを分けて見ます。
そのうえで、「なぜその反応が必要になっているのか」を見ていきます。
見るだけで変われるのですか?
「見れば必ず変われる」という結果を約束するものではありません。
まず、自分の中で起きていることを分けて見られるようにする。
その結果として、それまで自動的に繰り返していた反応とは別の選択肢が見えることがあります。
もう少し詳しく見てみたい方へ
無料講座では、
出来事と意味づけ。
反応。
その反応に対してさらに起きること。
そして、
「なぜそれが必要なのか」
を順番に見ていきます。
新しい正解を覚えるための講座ではありません。
今まで学んできたものを捨てる必要はありません。
それぞれが見ていたものを、一枚の地図で見てみませんか。
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学んでも同じところに戻ると感じるとき
心理学や自己啓発を学び、頭では理解しているのに、現実では同じ反応が繰り返される場合はこちら。
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心理学を学んだ。
自己啓発もやった。
潜在意識についても知っている。
自分のことも、
昔よりずっと分かるようになった。
それでも、
実際に何か起きると、
また不安になる。
また人の顔色を見る。
また自分を責める。
すると今度は、
「まだ理解が足りない?」
「もっと学ばないと変われない?」
と、新しい答えを探したくなることがあります。
そんなときは、
さらに知識を増やす前に、
今まで学んできたものが、それぞれ何を見ていたのかを一度並べてみる
こともできます。
そとがわメソッドの無料講座では、
出来事と意味づけ。
一次反応。
その反応に対してさらに起きること。
そして、
「なぜ、それが必要なのか」
を順番に見ていきます。
新しい正解を覚えるための講座ではありません。
今まで学んできたものを捨てる必要はありません。
心理学も。
自己啓発も。
潜在意識も。
それぞれが見ていたものを、
一枚の地図で見てみませんか。

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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