心理学を学んだ。
自分の考え方の癖も分かってきた。
自己肯定感、境界線、愛着、認知の歪み。
昔より、自分について説明できることは増えた。
「これは相手の問題」
「そんなに自分を責めなくていい」
「嫌なら断っていい」
頭では分かっている。
それなのに。
実際に相手の表情が変わると、不安になる。
注意されると、自分を否定されたように感じる。
頼まれると、断れない。
何か失敗すると、何度も思い返す。
そして今度は、
「これだけ心理学を学んだのに、どうして私はまだこんな反応をするんだろう」
と、自分を責める。
もし、ここまで来ているなら。
必要なのは、さらに自分を直すことではないかもしれません。
心理学を学んだことが無駄だったわけではありません
最初に、ここは分けておきたいと思います。
心理学を学んでも変わらなかったからといって、
心理学が間違っているという話ではありません。
学んだからこそ分かったこともあるはずです。
以前なら、
「全部私が悪い」
と思っていたところを、
「これは相手側の問題かもしれない」
と考えられるようになった。
ただ苦しかったものに、
「こういう反応なのかもしれない」
という説明がついた。
自分の傾向や、繰り返しているパターンにも気づいた。
それらは、なくなったわけではありません。
ただ。
知識として分かることと、現実の一場面で何が起きるかは、同じではありません。
分かっているのに、現実では同じ反応が起きる
たとえば、
「人の機嫌まで自分の責任ではない」
と分かっていたとします。
ところが職場で、
いつもより上司の返事が短かった。
その瞬間、
「怒ってる?」
「私、何かした?」
「さっきの言い方がまずかった?」
と考え始める。
身体が緊張する。
相手の顔を見る。
いつもより丁寧に話す。
何か手伝えることを探す。
帰宅してからも、
「あれは何だったんだろう」
と考える。
そして最後に、
「人の機嫌を気にしなくていいって分かってるのに」
と、自分を責める。
心理学の知識が消えたわけではありません。
その知識とは別に、
現実の一場面では、いくつものことが起きています。
全部まとめて「またできなかった」にしていませんか
さきほどの出来事を、少し分けてみます。
上司の返事が短かった。
これは、実際に起きたことです。
そこから、
「怒っているのかもしれない」
「私が何かしたのかもしれない」
という意味や予測がつく。
身体が緊張する。
不安になる。
相手の顔色を確認する。
いつも以上に気を遣う。
そして、その自分を見て、
「また人の顔色を気にしてる」
「心理学を学んだのに変われていない」
と思う。
全部を一つにすると、
「私はまだ変われていない」
になります。
でも、分けてみると。
起きた出来事。
そこについた意味。
そこから生まれた予測。
身体や感情の反応。
実際に取った行動。
さらに、その反応をした自分への評価。
いくつものものがあります。
そとがわメソッドでは、
これらを一度、分けて見ます。
学んだ知識が「自分を採点する基準」になることがある
心理学を学ぶ前なら、
ただ、
「不安だった」
で終わっていたことが。
知識が増えると、
「これは他人軸だ」
「境界線が引けていない」
「自己肯定感が低い」
「また同じパターンを繰り返している」
と説明できるようになることがあります。
説明できること自体が問題なのではありません。
ただ、その知識が、
「できている自分」と「できていない自分」を採点する基準
になっていることがあります。
人の顔色を見た。
↓
「また他人軸になっている」
↓
「まだ変われていない」
↓
「もっと自分を変えなければ」
こうなると、
最初に起きた反応に加えて、
「その反応をした自分はダメだ」
という苦しさまで増えます。
心理学を学んだことで苦しくなったというより、
学んだ知識を使って、自分を直し続ける状態になっている
という見方もできます。
→ 学ぶほど自分を責めてしまうのはなぜ?知識が増えるほど苦しくなるとき
「どう直す?」の前に見ること
人の顔色を気にする。
断れない。
注意されると落ち込む。
何度も考える。
こうした反応があると、
「どうしたらやめられる?」
を考えたくなります。
もちろん、それが必要な場合もあります。
でも、その前に。
そとがわメソッドでは、
「なぜ、その反応がその場では必要になったのか」
を見ます。
たとえば、
相手の機嫌を確認することで、
「関係が悪くなっていないか」を確認しているのかもしれない。
断らないことで、
「嫌われないようにしよう」としているのかもしれない。
何度も反省することで、
「次は失敗しないようにしよう」としているのかもしれない。
ここで、
「だから本当の原因はこれです」
と決める必要はありません。
見るのは、
その反応が成立しているとき、自分の中で何が起きているのか。
そこです。
心理学をもう一つ増やす前に、一枚の地図で見てみる
心理学。
自己啓発。
潜在意識。
自己肯定感。
境界線。
愛着。
認知。
それぞれから学べることがあります。
そとがわメソッドでは、
それらのどれが正しいかを決めるのではなく、
実際に自分の中で起きていることを、一枚の地図に置いて見ていきます。
何が起きた?
そこに何をつけた?
何が起きると予測した?
身体や感情はどう反応した?
そのあと何を考えた?
実際には何をした?
そして、
その反応をした自分を、さらにどう見た?
ここまで分けると、
「心理学を学んでも変われない私」
という一つの問題だったものが、
少し違って見えてきます。
これ以上「自分を直すもの」を増やす前に
そとがわメソッドの無料講座では、
新しい正解を覚える前に、
自分の中で何が起きているのかを分けて見る
ところから始めます。
心理学を捨てる必要もありません。
今まで学んできたものを否定する必要もありません。
それぞれで見てきたものを、
一度、一枚の地図に置いてみます。
「変わる」を最初の採点基準にしなくていい
心理学を学ぶ目的が、
「変わること」
になっていると。
反応するたびに、
「まだ変わっていない」
という採点が始まります。
でも。
人間は、毎回同じ状況にいるわけではありません。
相手も違う。
環境も違う。
体調も違う。
そのとき自分が持っている情報も違う。
同じように見える反応でも、
そのとき何が起きているかまで同じとは限りません。
だから、
「この反応がなくなったら成功」
と先に決めるのではなく。
まずは、
今、何が起きているのかを見る。
変化は、その結果として起きることがあります。
「知っている」と「できる」の間を見る
心理学を学んできた人ほど、
知識はすでにたくさん持っています。
「断っていい」
「自分を大切にしていい」
「他人の機嫌は他人のもの」
「完璧でなくていい」
分かっている。
それでもできない。
なら、
もう一度同じ正解を覚えるより、
「分かっている」と「できない」の間で何が起きているのか
を見た方がいい場合があります。
→ 頭ではわかっているのにできないのはなぜ?「意志が弱い」では説明できない理由
今まで学んできたものは、そのまま使えます
そとがわメソッドは、
心理学をやめて、
別のものに乗り換えるための話ではありません。
心理学で分かったこと。
自己啓発で学んだこと。
潜在意識という言葉で理解してきたこと。
内観で気づいたこと。
それぞれが、
自分を見る材料になることがあります。
ただ、
別々の問題として増やし続けるのではなく、
「今、この人の中で何が起きているのか」
という一枚の地図に置いてみる。
そうすると、
今までバラバラだった知識が、
違う形で見えることがあります。
→ 心理学・自己啓発・潜在意識を学んでも変われなかった人へ|次の知識ではなく「仕組みを見る」
今日ひとつだけ見るなら
次に、
「また同じ反応をしてしまった」
と思ったとき。
すぐに、
「どう直す?」
へ行く前に。
一度だけ、
「実際に起きたことは何だった?」
と見てみてください。
相手が怒っていた。
ではなく、
相手の声がいつもより低かった。
自分が否定された。
ではなく、
仕事の一か所を修正するよう言われた。
嫌われた。
ではなく、
返信がまだ来ていない。
起きたことと、
そこから自分の中で起きたことを、
まず分けてみる。
そこが入口です。
まとめ|心理学を学んでも変わらないなら、「もっと直す」以外の場所を見る
心理学を学んだ。
自分についても、以前よりずっと分かるようになった。
それでも、
現実では同じ反応が起きる。
そんなとき、
「まだ理解が足りない」
「もっと自分を直さなければ」
と考えることがあります。
でも。
すでに知識があるなら、
次に見る場所は、
知識の量ではないかもしれません。
何が起きたのか。
そこに何をつけたのか。
何を予測したのか。
どんな反応が起きたのか。
何をしたのか。
そして、
その反応をした自分を、さらにどう評価したのか。
それを分けて見る。
心理学を捨てるのではありません。
今まで学んできたものを持ったまま、
「自分を直す」から「自分の中で何が起きているかを見る」へ。
見る場所を少し変えてみます。
もう少し、自分の中で起きていることを見てみたい方へ
心理学を学んできたのに、現実では同じ反応へ戻ってしまう。
そんなとき、さらに新しい知識を増やす前に、
「実際に何が起きて、そこから自分の中で何が起きたのか」
を分けて見てみる方法があります。
そとがわメソッドの無料講座では、
「こう考えればいい」
「こう行動すればいい」
という新しい正解を増やすのではなく、
出来事と、そこから自分の中で起きていることを分けるところから説明しています。
これまで学んできたものを捨てる必要はありません。
それぞれが見ていたものを、一度、一枚の地図に置いて見てみます。
よくある質問
心理学を学んでも変わらないのは、理解が足りないからですか?
理解が足りないとは限りません。
「人の機嫌は自分の責任ではない」
「嫌なら断っていい」
「自分を責めなくていい」
と、すでに分かっていることもあると思います。
それでも実際の場面では、相手の表情を見た瞬間に不安になったり、頼まれると断れなかったりすることがあります。
その場合は、もう一度同じことを理解し直すより、
「分かっている」と「実際に起きる反応」の間で何が起きているのか
を見た方がいい場合があります。
心理学を学ぶのをやめた方がいいですか?
やめる必要はありません。
心理学を学んだからこそ、自分の傾向や反応について分かったこともあるはずです。
そとがわメソッドでは、それまで学んできたものを否定するのではなく、
実際の出来事の中で、自分の中に何が起きているのか
という視点から整理していきます。
無料講座では、心理学とは違うことを学ぶのですか?
心理学に代わる新しい「正解」を覚えるための講座ではありません。
無料講座ではまず、
「実際に起きたこと」と、
「そこから自分の中で起きたこと」
を分けるところから始めます。
たとえば、
「相手に嫌われた」
ではなく、
「まだ返信が来ていない」。
その出来事に何が足され、どんな反応につながっているのか。
まずはそこを見ていきます。
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これ以上「自分を直すもの」を増やす前に
心理学をもう一つ増やすのではなく、
今まで学んできたことを持ったまま、
「自分の中で何が起きているのか」
を一度見てみる。
そとがわメソッドの無料講座は、そこから始まります。

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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