変わりたいのに変われないのはなぜ?
もう、
こんな自分を変えたい。
人の顔色ばかり気にするのをやめたい。
嫌なことを断れるようになりたい。
もっと自信を持ちたい。
考えすぎるのをやめたい。
自分を責めるのをやめたい。
何度もそう思った。
本も読んだ。
心理学も学んだ。
考え方も変えようとした。
自分を大切にしようとした。
今度こそ、
と思って行動したこともある。
それでも、
しばらくすると、
また同じところへ戻る。
人の顔色が気になる。
また我慢する。
また断れない。
また不安になる。
また自分を責める。
すると、
「こんなに変わりたいと思っているのに、どうして変われないんだろう」
と思う。
もっと本気になればいいのか。
まだ理解が足りないのか。
努力が足りないのか。
そんなふうに、
また自分の中に原因を探したくなることがあります。
でも、
ここで一度、
別の見方ができます。
「どうすれば変われるか」は何度も考えてきた。
でも、「なぜ今の反応がまだ必要なのか」は見てきただろうか。
という見方です。
「変わる」は、今の何かをなくす話になりやすい
変わりたいと思うと、
理想の状態を考えます。
人の顔色を気にしない自分。
断れる自分。
不安にならない自分。
自分を責めない自分。
堂々としている自分。
そして、
今の自分と比べます。
まだ人を気にしている。
まだ断れない。
まだ不安になる。
まだ自分を責めている。
だから、
「ここを直そう」
となる。
これは自然な流れです。
でも、
この見方では、
今ある反応は、
基本的に、
「なくしたいもの」
として扱われます。
では、
そもそもなぜ、
その反応がその場で出ているのでしょうか。
そこは、
まだ見ていないことがあります。
断れない自分を変えようとしても、断れない理由は残っている
たとえば、
「これからは嫌なことをちゃんと断ろう」
と決めた。
断ってもいいことも、
もう分かっている。
ところが、
実際に頼まれる。
その瞬間、
「断ったら困らせるかもしれない」
「嫌な人だと思われるかもしれない」
「関係が悪くなるかもしれない」
と感じる。
申し訳なさが出る。
怖くなる。
そして、
また引き受ける。
すると、
「また断れなかった」
「結局変われてない」
となる。
でも、
ここで起きているのは、
「変わりたい気持ちが弱かった」
だけとは限りません。
本人の中では、
その場で、
断らないことにも理由がある。
そこを見ないまま、
「次こそ断る」
だけを繰り返せば、
同じ条件になったとき、
また同じ行動が選ばれることがあります。
人の顔色を気にしない自分を目指しても、確認する必要は残っている
「もう人の機嫌に振り回されたくない」
そう思う。
相手の機嫌は相手の問題。
それも分かっている。
でも、
相手の返事が短くなる。
表情が変わる。
声のトーンが低くなる。
すると、
また気になる。
「怒ってる?」
「私のせい?」
「何かした?」
そして、
相手の様子を確認する。
ここで、
「また気にしてしまった」
だけを見ると、
変化に失敗したように見えます。
でも、
自分の中で、
相手の状態を確認しないまま過ごすことに、
何か不都合があるのかもしれません。
怒られる。
関係が悪くなる。
仕事に影響する。
自分が何かしているのに気づけない。
そう感じていれば、
確認することには意味があります。
その意味を残したまま、
「気にしない人になろう」
としても、
その場では元の反応が出ることがあります。
変わろうとしていた場所が、結果だけだったことがある
断れない。
だから、
断れるようになる。
不安になる。
だから、
不安にならないようになる。
考えすぎる。
だから、
考えないようになる。
自分を責める。
だから、
責めないようになる。
こうして、
表に出ている反応や行動を、
逆の状態へ変えようとすることがあります。
もちろん、
それで変わることもあります。
でも、
何度やっても戻るなら、
表に出ているものだけを変えるより、
なぜその反応や行動が、その場では必要になっているのか
を見る余地があります。
「断れるようになる方法」を増やす前に、
なぜ断らない方が選びやすいのか。
「考えない方法」を探す前に、
なぜ考え続ける必要があるのか。
「自分を責めない方法」を探す前に、
なぜ自分を原因にすると都合がいいのか。
見る場所が変わります。
「変われない自分」が、新しい修正対象になることがある
最初は、
人の顔色を気にすることに困っていた。
それを変えようとした。
でも、
また気にした。
すると、
今度は、
「変われない自分」
まで問題になります。
またできなかった。
まだ変われていない。
私は何をやってもダメ。
もっと本気で向き合わなきゃ。
すると、
元の悩みに加えて、
変われているかどうかの採点
が始まります。
人の顔色が気になる。
さらに、
「まだこんなことで反応している」
と自分を責める。
断れない。
さらに、
「こんなに学んだのに」
と責める。
変わろうとすること自体が、
新しい自分責めの材料になることがあります。
ここまで読んで、
「私は今の自分を理解するより、変えることばかり考えていたかもしれない」
と思った方は、無料講座0時間目から自分の反応の仕組みを見てみてください。
さらに自分を変える方法を増やすためではなく、なぜ今の反応が成立しているのかを見るための入口です。
「本当は変わりたくない」と決めなくてもいい
何度変えようとしても戻ると、
「潜在的には変わりたくないんだ」
「今の状態にメリットがあるんだ」
と言われることがあります。
そういう見方が当てはまる場合もあるかもしれません。
でも、
最初からそう決める必要はありません。
本人は、
本当に苦しい。
本当に変わりたい。
それでも、
その場では、
今までの行動の方が選びやすくなる条件がある。
この二つは、
矛盾せずに存在できます。
「変わりたい気持ちは嘘だった」
ではなく、
変えたい気持ちとは別に、今の反応を必要にしている条件もある
と見ることができます。
「変わった先が怖い」とは限らない
変われない理由として、
「変化が怖いから」
と説明されることもあります。
それが当てはまる場面もあります。
たとえば、
今まで合わせてきた人が、
急に自分の意見を言えば、
相手との関係が変わるかもしれない。
断るようになれば、
相手が不満を示すかもしれない。
だから、
変化した先に不安があることもあります。
でも、
必ず、
「変わること自体が怖い」
わけではありません。
単に、
その具体的な場面で、
別の行動を選ぶと困ることがある。
現実的な制約がある。
今までの行動にも役割がある。
理由は人によって違います。
だから、
「変われない人は変化を恐れている」
と一つの説明にまとめません。
本当に変えるべきなのが、自分ではない場合もある
何度も自分を変えようとしてきた。
でも、
よく見ると、
環境側に問題があることもあります。
基準が毎回変わる職場。
機嫌によって態度を変える相手。
断ると怒鳴る人。
無理な要求をしてくる関係。
どれだけ合わせても、
また別の要求をされる環境。
そんな状況でも、
「もっと自分が変われば」
と考えていると、
自分だけが修正対象になります。
でも、
現実には、
距離を取る。
相談する。
条件を変える。
環境を変える。
そういった方が必要な場合もあります。
そとがわメソッドでは、
すべてを、
「自分の内面が変われば解決する」
とは考えません。
「変わる」とは、以前の反応が二度と出ないことではない
何度も変わろうとしてきた人ほど、
変化に厳しい基準を持っていることがあります。
もう不安にならない。
もう人の顔色を気にしない。
もう断れないことはない。
もう自分を責めない。
その状態になれば、
変われた。
でも、
一度でも元の反応が出たら、
「戻った」
となる。
この基準だと、
変化はかなり見えにくくなります。
たとえば、
以前と同じように、
頼まれた瞬間に断りにくくなった。
でも、
「断ったら評価が下がると思ってる」
と見えた。
今回は、
すぐ返事をせず、
「確認してから返します」
と言えた。
反応は出ています。
でも、
行動の選択肢は増えています。
あるいは、
今回も引き受けた。
でも、
前のように、
「私はダメ」
まで広がらなかった。
これも、
全部が以前と同じとは限りません。
変える前に理解する、という順番もある
変わりたいとき、
すぐに、
何をすればいい?
どう考えればいい?
どう行動すればいい?
を探したくなります。
でも、
何度やっても戻るなら、
一度、
順番を変えることができます。
まず、
何が起きているのかを見る。
なぜその場では、
今までの反応が出るのか。
なぜその行動の方が選びやすいのか。
現実には、
どんな条件があるのか。
そのうえで、
変える必要があるのか。
別の行動を選びたいのか。
環境を変えたいのか。
今はそのままにするのか。
考える。
変化を先に決めて、そこへ自分を合わせるのではなく、
今起きていることを見たあとで、何を選ぶか考える。
そういう順番もあります。
「こんな自分を変えたい」の中で、何を変えようとしているのか
「自分を変えたい」
という言葉は、
かなり大きな言葉です。
でも、
実際には、
自分全部を取り替えたいわけではないことがあります。
人の顔色を見る反応。
断れない行動。
不安になる場面。
考え続ける反応。
自分を責める反応。
ある特定の状況で起きるものを、
「こんな自分」
とまとめています。
そうすると、
問題も、
自分全体に見えてきます。
でも、
「この場面で、この反応が起きる」
まで小さくすると、
見るものが変わります。
自分そのものではなく、
何が起きたとき、どんな反応や行動が必要になっているのか
を見られます。
今日見るなら「変えたいものは、今どんな役割を持っている?」
何度も変えようとしていることがあるなら、
一つだけ見てみてください。
「私がなくしたいと思っているこの反応は、今の場面では何をしている?」
人の顔色を見ることで、
何を確認している?
断らないことで、
何を避けている?
考え続けることで、
何を確かめている?
自分を責めることで、
何を何とかしようとしている?
必ず、
役割があると決める必要はありません。
正しい答えを作る必要もありません。
ただ、
「これはなくしたい反応」
だけで見ていたものを、
一度、
「なぜ今ここにあるんだろう」
という側から見てみる。
そこが入口です。
変わりたいのに変われないなら、「変える」より先に今を理解する
本当に変わりたいと思ってきた。
何度もやってきた。
いろいろ学んできた。
それでも、
同じところへ戻る。
そんなとき、
さらに強く変わろうとする前に、
今の反応や行動が、
なぜその場で成立しているのかを見ることができます。
今まで変えようとしてきたものには、
どんな条件があるのか。
何を避け、
何を守り、
何を何とかしようとしているのか。
現実には、
どんな要素が関係しているのか。
そこが見えたあとなら、
今までとは違う選択をすることもできます。
変えないことを選ぶ場合もあります。
環境を変える場合もあります。
そとがわメソッドでは、
「変われない自分」をさらに修正するのではなく、
まず、
何が起きているのかを見ます。
変化は、
そこから考えます。
無料講座0時間目「分かっているのに、やめられない理由」では、
何度自分を変えようとしても同じところへ戻ってしまうときに、
「努力が足りない」「本気ではない」で終わらせず、
なぜその反応がその場で成立しているのかを見ていきます。
さらに自分を改善するためではなく、今の自分に起きていることを実際に見られるようになるための入口としてご覧ください。
よくある質問
変わろうとすること自体がよくないんですか?
そうではありません。
変えたいことがあれば、
変えるために行動することもできます。
ただ、
何度変えようとしても同じところへ戻るなら、
さらに努力を増やす前に、
今の反応がなぜ必要になっているのかを見る余地があります。
変われないのは、現状維持したい気持ちがあるからでは?
そういう場合もあるかもしれません。
ただ、
必ずそうとは限りません。
本人は本当に変わりたいけれど、
具体的な場面では別の行動を選ぶと不都合があることもあります。
最初から、
「本当は変わりたくない」
と決めなくても構いません。
理由が分かれば、変われますか?
必ずとは限りません。
現実的な条件がある場合もありますし、
理由が見えても同じ反応が出ることがあります。
ただ、
「変われない自分」を責める以外のところから、
次の行動や環境を考えられるようになることがあります。
また同じ反応が出たら、元に戻ったということですか?
そうとは限りません。
同じ反応が出ても、
何が起きているのか見えていることがあります。
そのあと別の行動を選べる場合もあります。
同じ反応が出たことだけを、
「全部元通り」の証拠にする必要はありません。
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もう少し、自分の中で起きていることを見てみたい方へ
変わりたい。
楽になりたい。
その気持ちはある。
それでも、
実際の場面になると、
また同じ反応や行動へ戻ってしまう。
そんなとき、
「本気が足りない」
「覚悟が足りない」
と自分を責める前に、
なぜ、その場では今までの反応の方が必要になっているのか
を見てみることもできます。
そとがわメソッドの無料講座では、
出来事。
そこについた意味や予測。
反応。
その反応に対してさらに起きること。
そして、
なぜ、その反応が必要になっているのか
を順番に分けながら見ていきます。
変わる方法をもう一つ増やすためではありません。
今まで学んできたものを捨てずに、それぞれが見ていたものを一枚の地図で見てみませんか。

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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