「もっと自分を大切にしよう」
「自分を優先していい」
「無理なことは断っていい」
「人のためばかりに頑張らなくていい」
そう言われて、
頭では分かっている。
むしろ、
何度も聞いてきた。
本でも読んだ。
SNSでも見た。
でも実際には、
また人を優先する。
また無理をする。
また断れない。
また自分のことを後回しにする。
そしてあとから、
「どうして私は自分を大切にできないんだろう」
「分かってるのに、またやってしまった」
「もっと自分を大事にしなきゃ」
と考える。
ここで一度、
分けて見たいことがあります。
自分を大切にする方法を知らないことと、自分を優先できないことは同じではありません。
もう「自分を大切にする方法」は知っているかもしれない
休む。
嫌なことは断る。
無理をしない。
自分の気持ちを確認する。
やりたくないことから距離を取る。
疲れているなら休憩する。
自分の時間を作る。
必要なら助けを求める。
こうしたことを、
すでに知っている人も多いと思います。
それでもできない。
だとしたら、
必要なのは、
さらに「自分を大切にする方法」を増やすことだけではないかもしれません。
自分を優先すると、何か悪いことが起きるように見えていることがある
たとえば、
今日は疲れている。
本当は休みたい。
でも、
頼まれた。
すると、
休みたい気持ちはあるのに、
引き受ける。
なぜでしょう。
断ったら、
悪い人だと思われそう。
迷惑をかけそう。
相手を困らせそう。
嫌われそう。
怒られそう。
関係が悪くなりそう。
そんな予測があるなら、
その場では、
自分を優先することより、相手を優先することの方が安全
に見えることがあります。
「自分を大切にできない」のではなく、「自分を優先しない方が必要」なのかもしれない
あとから見ると、
「また自分を後回しにした」
と見える。
でも、
その瞬間の自分にとっては、
自分を後回しにすることに、
何かしらの理由があったかもしれません。
相手を怒らせないため。
嫌われないため。
見捨てられないため。
役に立つ人でいるため。
責められないため。
関係を壊さないため。
だから、
「もっと自分を大切にしよう」
と考えても、
その理由が残ったままなら、
同じ場面ではまた、
相手を優先する方へ動くことがあります。
自分を大切にしようとすると、罪悪感が出ることがある
今日は休む。
頼まれごとを断る。
自分の予定を優先する。
相手の機嫌を直そうとしない。
そうすると、
今度は、
「こんなんでいいのかな」
「自分勝手じゃないかな」
「相手は困ってるのに」
「もっとできたんじゃない?」
と罪悪感が出ることがあります。
すると、
自分を大切にすること自体が、
楽になるための行動ではなく、
罪悪感に耐える行動
になってしまう。
それなら、
元の行動に戻る方が楽に感じることもあります。
「自分を大切にできない私」が新しい自己否定になる
自分を大切にすることを学ぶ前には、
ただ疲れていた。
ただ断れなかった。
ただ人を優先していた。
でも、
「自分を大切にしましょう」
という知識が増えると、
今度は、
「私は自分を大切にできていない」
「また他人を優先した」
「まだ変われてない」
と、
自分を見る基準が増えることがあります。
すると、
最初の苦しさに加えて、
自分を大切にできない自分への自己否定
が増えます。
「自分を大切にする」が新しい正解になると疲れる
今日は休めた。
「少し自分を大切にできた」
でも翌日、
無理をしてしまった。
「またできなかった」
別の日、
断れなかった。
「やっぱりまだ変われてない」
こうなると、
毎日の行動が、
自分を大切にできているかどうかのテストになります。
できたら○。
できなかったら×。
そして、
×が出るたびに、
「もっと自分を大切にしなきゃ」
となる。
自分を守るために学んだことが、
自分を採点するための基準
になることがあります。
自分を大切にすることと、自分だけを優先することは同じではない
「自分を大切にする」
と聞くと、
いつも自分を優先することのように感じることがあります。
でも、
そうとは限りません。
今日は自分がやる。
今回は相手に合わせる。
助けたいから助ける。
家族を優先する。
仕事だから対応する。
そういう選択もできます。
大事なのは、
外から見た行動だけではありません。
なぜその行動を選んでいるのか
です。
自分で選んでいるのか。
選ばないと何か悪いことが起きると感じているのか。
そこは同じではありません。
「本当はどうしたい?」と聞いても分からないことがある
自分を大切にしようとすると、
「私は本当はどうしたい?」
と考えることがあります。
でも、
分からないこともあります。
休みたいけど、
仕事も気になる。
断りたいけど、
助けたい気持ちもある。
一人になりたいけど、
嫌われたくはない。
どちらか一つが「本当の気持ち」とは限りません。
いくつもの気持ちが同時にあることもあります。
そこで、
「自分の気持ちすら分からない」
と問題にすると、
また自己否定が増えることがあります。
人を大切にしたい気持ちまで否定しなくていい
人のために動く。
誰かを助ける。
相手を気遣う。
それ自体を、
「他人優先だからダメ」
とする必要はありません。
人を大切にしたい気持ちもあります。
誰かの役に立ちたいこともあります。
問題になるとしたら、
それ以外の選択肢がなくなっているとき
です。
断れない。
休めない。
離れられない。
自分の希望を言えない。
そうなっているなら、
「もっと自分を大切にしよう」
より前に、
なぜ他の選択肢が使えなくなっているのかを見ることができます。
自分を大切にするために、さらに頑張っていないか
セルフケアをしなきゃ。
ちゃんと休まなきゃ。
自分時間を作らなきゃ。
自分の気持ちを優先しなきゃ。
こうして、
「自分を大切にすること」まで、
新しい課題になることがあります。
すると、
できない自分をまた責める。
自分を大切にするために、
また自分に要求が増える。
それでは、
少し不思議な状態になります。
自分を大切にしようとして、自分への要求が増えている。
自分を大切にできなかったときは、少し前を見る
また無理をしてしまった。
また断れなかった。
また人を優先した。
そんなとき、
「また自分を大切にできなかった」
だけで終わらせずに、
少し前へ戻ってみます。
何を頼まれた?
その瞬間、何を感じた?
断ったら何が起きると思った?
休んだら、どんな自分になると思った?
自分を優先したら、
誰にどう思われると思った?
そのとき、
何を守ろうとしていた?
ここを見ると、
「自分を大切にできない」
という一つの言葉の中に、
もっと具体的なものが見えることがあります。
そとがわメソッドでは「もっと自分を大切に」の前を見る
そとがわメソッドでは、
「もっと自分を優先しよう」
「もっと自分を大事にしよう」
という新しい正解を追加するより先に、
なぜその場では、自分より相手を優先することが必要になっているのか
を見ていきます。
頭では、
「無理しなくていい」
「断っていい」
「休んでいい」
と分かっている。
それでも実際の場面では、
また同じ行動へ戻る。
その間に何が起きているのか。
無料講座0時間目では、
そこを実際の出来事から分けて見ていきます。
自分を優先できる人になるためではなく、
自分を大切にできない自分をまた問題にする前に、その場で何が起きているのかを見るための入口
としてご覧ください。
よくある質問
自分を大切にすることは、わがままではないんですか?
場面によります。
自分の希望を持つことと、
相手を無視することは同じではありません。
自分の希望も確認する。
相手の事情も確認する。
そのうえで、
どうするかを選ぶことができます。
この記事では、
「自分を優先すれば正しい」
という新しい正解を置いているわけではありません。
人を優先するのは悪いことですか?
悪いことではありません。
人を助けたい。
相手を大事にしたい。
そう思って選ぶこともできます。
見るとしたら、
人を優先したことより、
人を優先しない選択肢が使えなかったかどうか
です。
自分を大切にしようとすると罪悪感が出ます
罪悪感が出ることはあります。
そのとき、
「罪悪感を感じちゃダメ」
とさらに抑えなくても構いません。
なぜ、
自分を優先することが、
「悪いこと」
「相手を傷つけること」
のように見えているのか。
そこを見ることができます。
休みたいのに休めません
「休んでいい」と分かっていても、
休むことで何か失うように感じていると、
休みにくくなります。
評価が下がる。
役に立たない人になる。
迷惑をかける。
置いていかれる。
そうした予測があるなら、
「もっと休みましょう」
だけでは変わりにくいことがあります。
自分を大切にするって、結局どういうことですか?
一つの決まった行動ではありません。
休むこともある。
頑張ることもある。
人を優先することもある。
自分を優先することもある。
その場で、
自分が何を選んでいるのかを見られること
も、自分を大切にすることの一つとして考えられます。
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「自分を大切にできる人」にならなくてもいい
また断れなかった。
また無理をした。
また相手を優先した。
そんなとき、
「また自分を大切にできなかった」
と、新しい問題を作らなくても構いません。
少し前を見ることができます。
本当はどうしたかったのか。
そのあと何を予測したのか。
断ったら何が起きると思ったのか。
休んだら、どんな自分になると思ったのか。
相手を優先しなかったら、誰にどう思われると思ったのか。
そして、
なぜその場では、自分より相手を優先することが必要になったのか。
人を優先してもいい。
自分を優先してもいい。
助けてもいい。
断ってもいい。
頑張ってもいい。
休んでもいい。
どちらが「自分を大切にしている正解」なのかを決めるのではなく、
自分が何を見て、なぜその行動を選んでいるのか。
そこを見ることで、使える選択肢が増えていきます。
「もっと自分を大切にしなきゃ」を増やす前に、自分の中で起きていることを見てみたい方は、無料講座0時間目からご覧ください。

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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