「思い込みを書き換えよう」としても戻るのはなぜ?

「その思い込みを書き換えればいい」

「潜在意識を変えれば現実も変わる」

「ネガティブな前提を手放そう」

そう学んだ。

だから、

「私はダメだ」

と思ったら、

「私は大丈夫」

と言い直す。

「嫌われるかもしれない」

と思ったら、

「私は愛されている」

と置き換える。

「どうせうまくいかない」

と思ったら、

「私はうまくいく」

と繰り返す。

そのときは、

少し楽になることもある。

前向きになれた気もする。

でも、

現実で何か起きる。

相手の表情が変わる。

返信が来ない。

注意される。

失敗する。

すると、

また、

「やっぱり私はダメだ」

「嫌われたかもしれない」

「どうせうまくいかない」

に戻る。

そして今度は、

「まだ書き換わってない」

「潜在意識が変わってない」

「もっとやらなきゃ」

と考える。

でも、

ここで一度分けて見たいことがあります。

言葉を置き換えることと、その反応が必要になる仕組みを見ることは同じではありません。


目次

思い込みを書き換えても、現実の場面で戻ることがある

静かなとき。

落ち着いているとき。

ノートを書いているとき。

アファメーションをしているとき。

そのときは、

「私は大丈夫」

と思える。

でも、

実際の場面で、

相手の表情が曇った。

返事が来ない。

何かを注意された。

すると、

一瞬で、

「何かしたかな」

「嫌われた?」

「私が悪かった?」

と反応する。

このとき、

あとから考えるより先に、

身体や感情や行動が動いていることがあります。


「私は大丈夫」と知っているのに、不安になる

たとえば、

頭では、

「返信が遅いだけで嫌われたとは限らない」

と分かっている。

でも、

返信が来ない。

すると、

胸がざわつく。

スマホを何度も見る。

送った内容を確認する。

変なことを書いたかなと思う。

さらに、

「大丈夫、大丈夫」

と言い聞かせる。

それでも気になる。

これは、

「大丈夫」という知識が足りないからとは限りません。

すでに知っています。

でも、

その場では、

返信が来ないことに別の意味がついている

のかもしれません。


書き換える前に、何が書かれているのかを見る

「返信が来ない」

これは出来事です。

そこから、

「嫌われたかもしれない」

「怒らせたかもしれない」

「関係が悪くなるかもしれない」

と意味がつく。

すると、

不安になる。

確認する。

送った文章を読み返す。

追加で連絡したくなる。

ここで、

「私は大丈夫」

と置き換えることもできます。

でも、

その前に、

なぜ『返信が来ない=危険』になっているのか

を見ることもできます。


「思い込み」は、単なる間違った文章ではないことがある

思い込みという言葉を使うと、

頭の中にある、

間違った文章のように感じることがあります。

「私は価値がない」

「嫌われたら終わり」

「失敗したらダメ」

だから、

正しい文章に変えればいい。

そう考えることもできます。

でも、

実際には、

その考えがあることで、

何かを避けたり、

守ったりしていることもあります。

失敗しないように気をつける。

嫌われないように合わせる。

怒られないように確認する。

見捨てられないように役に立つ。

つまり、

その考えは、

ただ間違っているだけではなく、

何かを守るために使われている可能性

もあります。


「私はダメだ」が必要になる場面を見る

たとえば、

仕事でミスをした。

その瞬間、

「私はダメだ」

と思った。

そこで、

「私はダメじゃない」

と書き換える。

それもできます。

でも、

もう少し分けると、

こんなものがあるかもしれません。

ミスをした。

注意された。

「またやった」

と思った。

「ちゃんとしないと」

と思った。

「次は絶対に失敗しないようにしよう」

となった。

もし、

「私はダメだ」

と思うことで、

もっと気をつける。

もっと改善する。

もっと失敗を防ぐ。

という流れができているなら、

その自己否定には、

次に失敗しないための役割

があるかもしれません。


役割が残ったままなら、言葉だけ変えても戻ることがある

「私はダメだ」

↓

「私は大丈夫」

に変える。

でも、

失敗したら危険。

注意されたら嫌われる。

ちゃんとしていないと価値がない。

という予測が残っていたら、

次に同じことが起きたとき、

また元の反応が出ることがあります。

だから、

戻ったことを、

「書き換え失敗」

と考える前に、

なぜ元の反応が今も必要なのか

を見ることができます。


戻るたびに「もっと書き換えなきゃ」になると終わりにくい

少し楽になった。

でも、

また不安になった。

すると、

「まだ潜在意識が変わってない」

「もっと続けなきゃ」

「もっと深い思い込みがあるのかも」

と進むことがあります。

すると、

今度は、

次の思い込みを探す。

さらに深い原因を探す。

また書き換える。

また反応する。

また探す。

こうして、

終わらない自己修正

になることがあります。


「まだ変わってない私」が新しい問題になる

思い込みを書き換えることを学ぶ前には、

ただ不安だった。

ただ人の顔色を見ていた。

ただ断れなかった。

でも、

書き換えという考え方を知ったあとでは、

「また戻った」

「まだ潜在意識が変わってない」

「私はちゃんとできてない」

という評価が増えることがあります。

すると、

最初の不安に加えて、

変われていない自分への自己否定

が増えます。


「反応が出た=書き換わっていない」とは限らない

人は、

現実の場面で反応します。

不安になることもある。

怖くなることもある。

考えすぎることもある。

昔と同じ反応が一度出たからといって、

すべてが元に戻ったとは限りません。

以前より気づくのが早くなった。

行動を選べるようになった。

反応は出るけれど、

そのまま飲み込まれにくくなった。

そういう変化もあります。

「反応が出なくなること」だけを、

変化の基準にしなくても構いません。


そとがわメソッドでは「何に書き換えるか」より先を見る

そとがわメソッドでは、

「その思い込みを何に書き換えるか」

より先に、

なぜその反応が、その場では必要になっているのか

を見ます。

出来事。

そこについた意味。

最初に起きた反応。

その反応に対して、

「またできなかった」

「まだ変わってない」

と起きる反応。

そして、

なぜその仕組みが必要なのか。

ここを分けて見ます。


書き換えることを否定する必要はありません

言葉を変えることで、

楽になることもあります。

自分への声かけが変わる。

見方が増える。

以前とは違う選択肢が見える。

そういうこともあります。

だから、

思い込みを書き換えること自体を、

否定する必要はありません。

ただ、

何度書き換えても、

現実で同じところへ戻るなら、

もう一つ見る場所があります。

何を信じるかではなく、なぜその反応が必要になっているのか。


また戻ったときに見ること

また、

「私はダメだ」

と思った。

また、

「嫌われたかもしれない」

と思った。

また、

「どうせ無理」

と思った。

そんなとき、

すぐに書き換える前に、

少しだけ分けてみます。

何が起きた?

その出来事に、

どんな意味をつけた?

何が起きると思った?

何を避けようとしている?

この考えがあることで、

何を守れている?

ここを見ると、

「思い込み」という一つの言葉の中に、

もっと具体的な仕組みが見えてくることがあります。


無料講座で「戻る仕組み」を見てみませんか?

頭では、

「この思い込みは手放した方がいい」

「もう違う考え方を選んでいい」

と分かっている。

それでも現実では、

また同じ反応に戻る。

そとがわメソッド無料講座では、

その間で何が起きているのかを、

出来事から順番に分けて見ていきます。

今回の記事に近いのは、

無料講座3時間目です。

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新しい思い込みを入れるためではなく、

なぜ今の反応が必要になっているのかを見るための入口

としてご覧ください。


よくある質問

思い込みを書き換えることは意味がないんですか?

意味がない、という話ではありません。

新しい見方を持つことで、

楽になることもあります。

行動の選択肢が増えることもあります。

この記事で分けているのは、

書き換えることと、その反応が必要になる仕組みを見ること

です。

何度書き換えても戻るなら、

別の場所を見ることもできます。

戻るなら、まだ潜在意識が変わっていないということですか?

そうとは限りません。

反応が一度出たことだけで、

変わっていないとは決められません。

以前より早く気づける。

反応は出ても別の行動を選べる。

あとから自分を責めなくなった。

そうした変化もあります。

「私は大丈夫」と言い続ければ変わりますか?

役に立つ人もいると思います。

ただ、

もし現実の場面で、

「大丈夫ではない何か」が起きると感じているなら、

言葉だけでは戻ることがあります。

そのときは、

「大丈夫と言えているか」より、

何が危険に見えているのか

を見ることができます。

ネガティブな思い込みは、手放した方がいいのでは?

手放したいなら、

その選択もできます。

ただ、

その考えが何かを守るために使われている場合、

無理に消そうとすると、

別の形で戻ることがあります。

まず、

なぜその考えが必要なのかを見ることもできます。

深い思い込みを探し続けた方がいいですか?

必要なら探すこともできます。

ただ、

「もっと深い原因があるはず」

と探し続けることで、

終わらない自己修正になることもあります。

今起きている出来事から、

実際に何が起きているのかを見ることもできます。


関連記事

「書き換わったかどうか」を、反応が出たか出なかったかで判断してしまう場合はこちら。

→ 潜在意識が書き換わったかどうか、何を見て判断する?

潜在意識について十分学んできたのに、現実では同じ反応へ戻ってしまう場合はこちら。

→ 潜在意識を学んでも変わらないのはなぜ?

知識としては分かっているのに、実際の場面になると同じことを繰り返してしまう場合はこちら。

→ 「分かっているのにできない」は知識不足ではない|そとがわメソッド


また戻ったとき、「もっと深い原因」を探さなくてもいい

また不安になった。

また人の顔色を見た。

また断れなかった。

また「私はダメだ」と思った。

そんなとき、

「まだ書き換わっていない」

「もっと深い思い込みがあるはず」

と、次の修正箇所を探さなくても構いません。

見ることができるのは、

なぜ、その場では元の反応が必要になったのか。

何が起きたのか。

そこにどんな意味がついたのか。

何が起きると予測したのか。

何を避けようとしたのか。

その考えや反応があることで、何を守ろうとしていたのか。

そこまで見ると、

「また戻った」

という一言の中にも、具体的な仕組みが見えてきます。

思い込みを書き換えてもいい。

今まで学んできた方法を使ってもいい。

ただ、

戻った自分を見つけるたびに、新しい修正箇所を探し続けなくてもいい。

「何に書き換えるか」の前に、「なぜ今これが必要なのか」を見ることができます。

その見方を最初から知りたい方は、無料講座0時間目からご覧ください。

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この記事を書いた人

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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