潜在意識が書き換わったかどうか、何を見て判断する?

潜在意識を書き換える。

思い込みを変える。

ブロックを外す。

長いあいだ、

そうしたことに取り組んできた。

そのときは、

「変わった気がする」

と思った。

前より楽になった。

納得もした。

気づきもあった。

でも、

しばらくして、

また同じことで不安になった。

また人の顔色が気になった。

また断れなかった。

また自分を責めた。

すると、

こんな疑問が出てきます。

「結局、潜在意識は書き換わっていなかったの?」

では、

潜在意識が書き換わったかどうかは、

何を見れば分かるのでしょう。

ここで一度、

少し違うところを見てみます。

そもそも私は、何を根拠に
「書き換わった」「書き換わっていない」と判定しているのでしょうか。

目次

同じ反応が出たら、「書き換わっていない」?

たとえば、

以前から、

人に嫌われることが怖かった。

潜在意識を書き換えるワークをした。

しばらくは、

前より楽だった。

ところが、

ある日、

相手の表情が曇った瞬間、

また不安になった。

すると、

「やっぱり変わってない」

と思う。

でも、

このとき確認できるのは、

その場面で不安が出た

ということです。

そこから、

「潜在意識が書き換わっていない」

まで確定できるでしょうか。

少なくとも、

不安が出たことと、

潜在意識の状態についての説明は、

一度分けることができます。

「反応が出ないこと」を変化の基準にすると厳しくなる

書き換わったなら、

もう怖くならない。

もう不安にならない。

もう人の顔色を見ない。

もう自分を責めない。

そう考えると、

一度でも以前と同じ反応が出た瞬間、

「失敗」にできます。

昨日まで楽だった。

でも、

今日また不安になった。

だから、

まだ変わっていない。

そうすると、

変化を確認するたび、

自分の反応を監視することになります。

「今日は不安になった?」

「また気にした?」

「ちゃんと変われてる?」

そして、

反応が出るたび、

再び自分を直す必要が出てきます。

同じ反応が出ても、その後まで同じとは限らない

以前なら、

相手の機嫌が悪いと、

一日中、

「私のせいだ」

と考えていた。

今も一瞬、

「私、何かした?」

と思う。

でも、

そのあと、

「まだ私が原因と決まったわけじゃない」

と見られる。

以前なら、

頼まれた瞬間、

自動的に引き受けていた。

今も、

断るときに怖さはある。

でも、

怖さがあるまま、

断ることもできる。

反応そのものだけ見れば、

「まだ出ている」

です。

でも、

反応が出たあとに選べることまで見ると、同じではありません。

「書き換わった=反応が消える」という基準は、誰が決めた?

ここも、

一度見てみることができます。

潜在意識が変われば、

現実が変わる。

感情が変わる。

反応がなくなる。

行動が自然に変わる。

いろいろな説明があります。

でも、

その中のどれを、

自分は採用しているでしょう。

そして、

その基準を満たさなければ、

「まだ書き換わっていない」

と判断している。

だとしたら、

苦しさの一部は、

潜在意識そのものではなく、

変化を判定する基準

から生まれている可能性もあります。

良いことが起きたら、「書き換わった」?

逆もあります。

仕事がうまくいった。

いい人と出会った。

収入が増えた。

嫌だった相手が優しくなった。

すると、

「潜在意識が書き換わったから現実が変わった」

と思うことがあります。

その可能性を否定する必要はありません。

でも、

良い結果が起きたことだけで、

その原因まで一つに確定できるでしょうか。

タイミング。

相手の事情。

自分の行動。

環境。

偶然。

それまでの積み重ね。

いろいろな要素が関係している可能性があります。

結果が良かったことと、その原因が特定できたことは別です。

悪いことが起きたら、「まだ書き換わっていない」?

こちらも同じです。

人間関係で揉めた。

仕事で失敗した。

お金の不安が出た。

すると、

「まだ潜在意識に問題がある」

と考える。

でも、

人間関係で揉めることも、

仕事で失敗することも、

不安になることも、

生きていれば起こります。

それが起きたことだけで、

内部に何か未解決なものがある、

とは確定できません。

問題が起きた。

それは出来事です。

その出来事から、

「潜在意識が変わっていない」

という説明を追加している。

まず、

そこを分けられます。

「現実が変わったか」で判定すると、現実を採点し続けることになる

潜在意識が変われば、

現実が変わる。

そういう基準を持つと、

日々の出来事が、

潜在意識のテストになります。

嫌なことが起きた。

まだダメ。

いいことが起きた。

変わったかも。

また嫌なことが起きた。

やっぱり戻った。

こうすると、

自分の内部状態を知るために、

外で起きる出来事を採点し続けることになります。

でも、

現実には、

自分以外の人もいます。

環境もあります。

偶然もあります。

すべての結果を、

自分の潜在意識だけで説明することはできません。

気分が良くなったことも、情報の一つ

ワークをしたあと、

すごく楽になった。

涙が出た。

腑に落ちた。

身体が軽くなった。

「変わった」

と感じた。

それ自体を、

否定する必要はありません。

その瞬間、

何かが変わった実感があった。

それは、

そのまま受け取れます。

ただ、

その感覚があったことと、

「これで今後すべての反応が変わった」

までを同じにしなくても構いません。

逆に、何も感じなかったから失敗とも限らない

ワークをしても、

特に何も感じなかった。

涙も出ない。

スッキリもしない。

大きな気づきもない。

すると、

「できてないのかな」

と思うことがあります。

でも、

大きな感情が起きることを、

成功条件にする必要もありません。

その場で何も感じなかった。

まずは、

それだけです。

判定より先に、「今ここで何が起きた?」を見る

では、

何を見ればいいのでしょう。

そとがわでは、

まず、

「書き換わったかどうか」を判定する前に、

今起きていることを見ます。

たとえば、

相手から短い返信が来た。

そこで、

「怒っているのかも」

という意味が載った。

嫌われるかもしれない、

と予測した。

不安になった。

追加でメッセージを送った。

ここまでなら、

その場で確認できます。

そこから、

「潜在意識が書き換わっていない」

と説明する前に、

今この場面では、何が成立していたのか

を見ることができます。

「まだ反応した」を問題にすると、反応の理由が見えなくなる

また怖くなった。

また断れなかった。

また自分を責めた。

そこで、

「まだ書き換えが足りない」

となる。

すると、

次にやることは、

もう一度書き換えることになります。

でも、

その前に、

今回、

何が起きていたのでしょう。

断ったら、

相手を困らせると思った?

嫌われると思った?

仕事上まずいと思った?

その場で即答を求められた?

そこを見ないまま、

「まだ潜在意識にブロックがある」

でまとめると、

今回の具体的な条件が見えにくくなります。

以前と同じ状況でも、見えているものが違うことがある

以前は、

相手の機嫌が悪い。

↓

私が悪い。

↓

何とかしなきゃ。

だった。

今は、

相手の機嫌が悪い。

↓

一瞬「私?」と思った。

↓

でも、

相手の機嫌と自分の責任は別かもしれない。

↓

必要なことだけ確認する。

同じ「私?」という反応はあります。

でも、

その後が違います。

これを、

「まだ最初の反応が出たから変わっていない」

だけで見ると、

見落とします。

「戻った」と思うと、変化まで消えて見える

しばらく調子がよかった。

久しぶりに同じことで苦しくなった。

すると、

「元に戻った」

と思う。

でも、

同じ反応が出たことと、

以前の状態へ完全に戻ったことは、

同じではありません。

反応の時間。

強さ。

その後の行動。

自分への責め方。

見えるまでの時間。

選べること。

違っているところがあるかもしれません。

潜在意識という言葉を使っても、使わなくても観察できる

「これは潜在意識の反応だ」

と捉える人もいます。

「自動反応」

と捉える人もいます。

「学習されたパターン」

と呼ぶ人もいる。

言葉はいろいろです。

そとがわでは、

その呼び方を決めることより、

実際に何が起きているのか

を見ます。

何があった?

それを何だと受け取った?

そのあと何が起きると思った?

どんな反応が出た?

何をした?

ここは、

潜在意識という概念を採用するかどうかとは別に、

観察できます。

ここまで読んで、

「私は潜在意識そのものより、『ちゃんと書き換わったか』をずっと採点していたのかもしれない」

と思った方は、無料講座0時間目から見てみてください。

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潜在意識という考え方を否定するためではなく、判定する前に実際の反応の仕組みを見るための入口です。

「何をもって成功とするか」が曖昧だと、いつまでも不安になる

「書き換わったら変わる」

と言っても、

何が変われば成功なのでしょう。

感情?

行動?

現実?

人間関係?

思考?

身体感覚?

そして、

どのくらい変われば?

一回?

一ヶ月?

どんな場面でも?

成功条件が曖昧なら、

いつでも、

「まだ足りない」

と言えます。

だから、

自分が何を基準に、

変化を判断しているのかを見ることには意味があります。

反応がなくなることだけが、変化とは限らない

怖さがなくなった。

それも変化です。

でも、

怖さはあるけれど断れた。

以前より早く気づいた。

自分を責める時間が短くなった。

相手の反応と自分の責任を分けられた。

一度引き受けたあと、

やっぱり無理だと伝えられた。

こうしたものも、

以前とは違います。

反応の有無だけで見ると、

見えない変化があります。

「変わった証拠」を探しすぎると、新しい採点が始まる

潜在意識を書き換えた。

だから、

変化を確認したい。

自然です。

でも、

毎日、

「今日は変われた?」

「これは前より良い?」

「また反応したからダメ?」

と確認し続けると、

今度は、

変われている自分かどうかを採点することになります。

その採点そのものが、

新しい苦しさになることもあります。

判定できないものは、いったん判定しなくてもいい

潜在意識が、

完全に書き換わったのか。

何%変わったのか。

どこまで変わったのか。

分からないこともあります。

そのとき、

無理に答えを出さなくても構いません。

代わりに、

今回の場面についてなら、

見ることができます。

何が起きた?

どう受け取った?

何を予測した?

どんな反応が出た?

どんな行動をした?

以前と違うところは?

次に選べるものはある?

その方が、

具体的です。

「潜在意識が原因だった」と決める前にも、一度分けられる

問題が起きる。

潜在意識に原因がある。

そう説明すると、

話はまとまります。

でも、

その場には、

相手。

環境。

自分の体調。

これまでの経験。

仕事内容。

その日の状況。

いろいろなものがあります。

潜在意識が関係している可能性を残しながら、

ほかの変数も残しておくことができます。

一つに決めなくてもいい。

潜在意識を書き換えることが目的になっていないか

最初は、

苦しさを減らしたかった。

もっと自由に選びたかった。

人間関係で楽になりたかった。

それで、

潜在意識について学んだ。

でも、

いつの間にか、

「潜在意識を書き換えること」

そのものが目標になることがあります。

すると、

まだ書き換わっていない自分。

ちゃんと変われていない自分。

を探すことになる。

ここで、

最初の目的へ戻ることもできます。

自分は、

何ができるようになりたかったのか。

何が苦しかったのか。

今日見るなら、「私は何を証拠に判定している?」

「また反応した。やっぱり書き換わってない」

と思ったとき。

一度、

こう見てみてください。

「私は今、何を証拠に『書き換わっていない』と判断した?」

不安が出たから?

嫌な出来事が起きたから?

断れなかったから?

現実が変わっていないから?

気分が戻ったから?

そして、

その証拠だけで、

潜在意識の状態まで確定できるのか。

一度分けます。

潜在意識が書き換わったか分からないなら

潜在意識を信じるか、

信じないか。

その二択にする必要はありません。

書き換えという考え方が、

自分に役立ったなら、

使うこともできます。

ただ、

「書き換わった/書き換わっていない」を判断するとき、

何を根拠にしているのかを見る。

反応が出たこと。

結果が出たこと。

気分が変わったこと。

それらは、

情報ではあります。

でも、

それだけで、

内部の原因や状態まで一つに確定できるとは限りません。

そとがわメソッドでは、

「潜在意識を書き換えるべきかどうか」の前に、

今この場面で、自分に実際に何が起きているのか

を分けて見ます。

出来事。

そこに載った意味。

そのあと起きると思ったこと。

反応。

その後の行動。

ここが見えれば、

「変われたかどうか」という大きな判定だけに頼らず、

今回の自分を具体的に見ることができます。

無料講座0時間目「分かっているのに、やめられない理由」では、

知識としては理解しているのに、

実際の場面ではまた同じ反応に戻るとき、

その間に何が起きているのかを見ていきます。

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もっと強く書き換えるためではなく、今の反応を「変化できていない証拠」にする前に、その仕組みを見るための入口としてご覧ください。


よくある質問

潜在意識の書き換えはできないという意味ですか?

この記事では、

できる・できないを確定していません。

潜在意識という概念を否定することが目的ではなく、

「書き換わった」と何を根拠に判断しているのかを分けています。

同じ反応が出るなら、やっぱり変わっていないのでは?

同じ反応が出たことは確認できます。

ただ、

その後の見方や行動まで以前と同じとは限りません。

反応が出た/出ないだけでなく、

その後に何が起きているかも見ることができます。

良い現実が増えたら、書き換わった証拠になりますか?

変化の一つの情報にはなります。

ただ、

現実の結果には複数の要素が関わるため、

その結果だけで原因を一つに確定することは難しい場合があります。

では、変化は何で判断すればいいですか?

一つの絶対的な判定基準を置くより、

具体的な場面で、

以前と何が同じで、

何が違ったのかを見ることができます。

反応の有無だけでなく、

その後に選べた行動や、

自分への二次的な責め方なども含めて見ます。


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同じ反応が出たことだけで「変わっていない」と判断する前に、反応の中で何が起きているのかを整理したい場合はこちら。

もう少し、自分の中で起きていることを見てみたい方へ

潜在意識を書き換えたはずなのに、

また同じ反応が出た。

すると、

「まだ書き換わっていない?」
「やり方が足りなかった?」
「また元に戻った?」

と、自分の内側を判定したくなることがあります。

そんなときは、

さらに書き換えようとする前に、

何を根拠に「変わった」「変わっていない」と判断しているのか

を分けて見てみることもできます。

感情なのか。
行動なのか。
現実の結果なのか。
一度同じ反応が出たことなのか。

そとがわメソッドの無料講座では、

実際に起きた出来事。
そこについた意味。
そのあと起きると思ったこと。
反応。
その後の行動。

を順番に分けて見ていきます。

潜在意識という考え方を捨てる必要はありません。

「ちゃんと書き換わったか」を採点する前に、実際の場面で自分の中に何が起きていたのかを見てみませんか。

同じ反応が出たことだけで、
それまでの変化まで「なかったこと」にする必要もありません。

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この記事を書いた人

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
詳しいプロフィールはこちら

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