相手が不機嫌だと自分のせいだと思うのはなぜ?

相手の返事が短い。

いつもより声が低い。

表情が硬い。

なんとなく機嫌が悪そう。

すると、

すぐに考え始める。

「私、何かした?」

「さっきの言い方が悪かった?」

「怒ってる?」

「何か気に障った?」

まだ、

何も言われていない。

自分が原因だと分かったわけでもない。

それなのに、

相手が不機嫌そうだと、

真っ先に自分の言動を探してしまう。

そして、

思い当たることが一つでも見つかると、

「やっぱり私のせいかも」

となる。

でも、

ここで一度分けて見たいことがあります。

相手が不機嫌であることと、
その原因が自分であることは、同じではありません。

目次

確認できたのは「相手が不機嫌そう」まで

たとえば、

同僚が、

いつもより無口だった。

表情も硬い。

ここで確認できるのは、

「いつもより無口だった」

「表情が硬く見えた」

といったところです。

でも、

そこから、

「私に怒っている」

「私が何かした」

となると、

一段先の判断です。

もちろん、

本当に自分に怒っている可能性もあります。

でも、

まだ確定はしていません。

不機嫌の原因は、一つとは限らない

相手が不機嫌そうだった。

理由は、

自分とのやり取りかもしれない。

仕事のことかもしれない。

家庭のことかもしれない。

体調が悪いのかもしれない。

眠いのかもしれない。

別の人との出来事かもしれない。

そもそも、

不機嫌ではなく、

集中していただけかもしれません。

分からないことが、

たくさん残っています。

それでも、

最初に、

「私?」

が出てくる。

今回見るのは、

そこです。

なぜ、自分が最初の原因候補になるのか

誰かが不機嫌だった。

その理由は、

いろいろ考えられる。

それなのに、

自分の言動から探し始める。

これは、

単に、

「自意識過剰だから」

と片づけなくても構いません。

もし、

相手の不機嫌が、

自分にとって、

「何か問題が起きる前触れ」

になっていたらどうでしょう。

怒られる。

嫌われる。

距離を置かれる。

責められる。

空気が悪くなる。

仕事がしづらくなる。

そういうことが起きると予測していたら、

原因を早く知りたくなります。

「私が原因なら、私が直せる」

自分が原因だと思うことは、

苦しいです。

でも、

一方で、

自分が原因なら、

自分で対応できます。

謝る。

言い方を変える。

機嫌を取る。

説明する。

距離を調整する。

つまり、

「私が何かしたのかも」と考えることで、次にできることが見つかる

ことがあります。

逆に、

相手の事情で不機嫌。

理由は分からない。

自分にはどうしようもない。

こちらの方が、

不確実です。

だから、

自分に原因を置くことが、

状況を扱いやすくしている場合もあります。

思い当たることは、探せば見つかる

「私、何かした?」

と考え始める。

すると、

昨日、

返事が少し遅れた。

さっき、

あまり笑わなかった。

頼まれたことを断った。

言葉が少し強かったかもしれない。

いろいろ出てきます。

そして、

「これかも」

となる。

でも、

思い当たることが見つかったことと、

それが実際の原因だったことは別です。

人は、

自分についてなら、

かなり細かく振り返れます。

だから、

原因候補もたくさん作れます。

原因候補が見つかると、因果関係まで完成しやすい

相手が不機嫌。

↓

昨日、自分が断った。

↓

あれが原因かもしれない。

ここまでは、

仮説です。

でも、

苦しいと、

すぐに、

「あれが原因だ」

へ進むことがあります。

そして、

「断らなければよかった」

「もっと違う言い方をすればよかった」

と、

自分を直し始めます。

まだ、

相手が何を思っているのかも、

分かっていないのに。

相手の反応を見て、自分の行動を採点していないか

お願いを断った。

そのあと、

相手が普通だった。

「大丈夫だった」

相手が不機嫌そうだった。

「断り方が悪かった」

こうなると、

相手の反応が、

自分の行動の採点になります。

笑顔なら正解。

不機嫌なら不正解。

でも、

相手がどう反応するかには、

相手側の事情も含まれます。

相手が残念に思うことと、

自分の断り方が間違っていたことは、

同じではありません。

相手が不機嫌だと、過去の自分まで調べ始める

さっきは普通だった。

でも、

今は不機嫌。

何があった?

自分の発言?

LINE?

昨日のこと?

あのときの態度?

どんどん遡る。

すると、

どこかに、

「悪かったかもしれない自分」

が見つかります。

そして、

安心するどころか、

さらに不安になります。

「原因を見つければ安心できる」とは限らない

原因が分からない。

不安。

だから、

原因を探す。

でも、

自分の中から候補が見つかると、

今度は、

「やっぱり私かも」

と不安になる。

つまり、

原因探しが、

安心のために始まったのに、

結果的に、

自分責めを増やすことがあります。

相手が不機嫌でも、すぐ対応しなくていい場合がある

不機嫌そう。

そこで、

すぐ、

「大丈夫?」

「怒ってる?」

「私何かした?」

と聞きたくなることがあります。

必要なら、

確認することもできます。

でも、

毎回すぐ確認しなければならないとは限りません。

相手が自分から話すかもしれない。

少し時間が経てば、

普通に戻るかもしれない。

仕事上必要なことだけ、

普通にやり取りすれば済むかもしれない。

「何も聞かない」が怖い場合もある

でも、

確認せずにいると、

落ち着かない。

相手が怒ったままかもしれない。

関係が悪くなるかもしれない。

後で大きな問題になるかもしれない。

そう思えば、

今すぐ原因を確かめる方が安全です。

だから、

「気にしないようにする」

だけでは難しいことがあります。

見るのは、

確認しなかったら何が起きると思っているのか

です。

「機嫌が悪い人がいる」が、自分への危険になる

ただ、

誰かが不機嫌なだけ。

でも、

それが、

「このあと自分に何か起きる」

というサインになっていたら、

気になります。

怒られるかもしれない。

八つ当たりされるかもしれない。

関係が悪くなるかもしれない。

評価が下がるかもしれない。

すると、

相手の不機嫌は、

相手だけの状態ではなく、

自分にとっての危険情報になります。

自分のせいではなくても、気になることはある

ここも大切です。

「相手の機嫌は相手のもの」

と分かった。

だから、

気にならない。

とは限りません。

機嫌が悪い人が近くにいれば、

緊張することもあります。

嫌な感じがすることもある。

その反応が出たことと、

「だから自分が原因」

は別です。

不安になった。

でも、

まだ自分のせいとは決まっていない。

ここまでで止めることもできます。

本当に自分が原因だった場合もある

もちろん、

自分の言動が、

相手の不機嫌に関係している場合もあります。

約束を破った。

失礼なことを言った。

相手が嫌だと伝えていたことをした。

その場合、

必要なら、

謝る。

説明する。

次から変える。

対応できます。

この記事は、

「絶対あなたのせいではありません」

と言うためのものではありません。

原因が分かる前から、自分のせいとして確定しなくていい

という話です。

自分に改善できるところがあっても、それだけで原因とは限らない

たとえば、

「少し言い方が強かったかな」

と思った。

次は、

もう少し柔らかくする。

それはできます。

でも、

改善できる点が見つかったからといって、

相手の不機嫌の原因まで、

自分だったと決める必要はありません。

改善と原因確定は、

別です。

相手の不機嫌を見て、先に謝ってしまうこともある

「何かしたか分からないけど、ごめんね」

と言う。

すると、

相手から、

「別にあなたに怒ってないよ」

と言われる。

そんなこともあります。

それくらい、

自分に原因を置く方が早いことがあります。

でも、

原因が分からない状態で謝り続けると、

何について謝っているのか、

自分でも分からなくなります。

「私じゃなかった」と分かるまで安心できない

相手が不機嫌。

不安になる。

「私?」

と思う。

そして、

相手が、

「あなたじゃないよ」

と言ってくれるまで、

落ち着かない。

こうなると、

自分が安心できるかどうかが、

相手からの確認に依存します。

だから、

機嫌が悪い人がいるたび、

確かめたくなります。

ここまで読んで、

「私は相手の機嫌を気にしているというより、相手が不機嫌になるたび『私が原因かどうか』を確認していたのかもしれない」

と思った方は、無料講座0時間目から見てみてください。

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相手の機嫌を気にしない人になるためではなく、「不機嫌」という出来事からどこで「私が原因」へ進んでいるのかを見るための入口です。

「私が原因?」を確認するとき、何を根拠にしている?

相手の顔?

声?

返事の長さ?

目を合わせないこと?

前日の出来事?

自分の記憶?

何かを根拠に、

「私かも」

と判断しています。

その根拠が、

本当に原因を示しているのか。

それとも、

不機嫌そうに見えることから作った予測なのか。

一度分けてみることができます。

「自分のせいかも」と思うこと自体を責めなくていい

また、

自分のせいだと思った。

「また人の機嫌を気にしてる」

「まだ自分軸がない」

と、

さらに自分を責めることがあります。

でも、

最初に「私?」と思ったこと自体を、

失敗にしなくて構いません。

反応は出る。

そのあと、

その判断を確定するかどうかは別です。

同じ「私?」が出ても、以前と同じとは限らない

以前なら、

相手が不機嫌。

↓

自分のせい。

↓

謝る。

↓

機嫌を取る。

だった。

今は、

相手が不機嫌。

↓

一瞬「私?」と思う。

↓

でもまだ分からない。

↓

必要なことだけ確認する。

となる。

最初の反応は、

似ています。

でも、

その後に選べる行動は違います。

相手の事情を想像しすぎる必要もない

「私のせいじゃないなら、相手にはきっと何か事情がある」

と、

今度は相手の原因を当てようとすることがあります。

でも、

分からないなら、

分からないままでも構いません。

仕事で何かあったのかも。

体調かも。

自分に怒っているのかも。

何もないのかも。

原因を一つに決めない。

それもできます。

原因が分からなくても、必要な行動は選べる

仕事上、

確認が必要なら、

確認する。

明らかに自分のミスがあるなら、

対応する。

相手が話したそうなら、

聞く。

今は何も必要なければ、

そのままにする。

原因を完全に特定しなくても、

行動は選べます。

今日見るなら、「何を見て私が原因だと判断した?」

相手が不機嫌そうで、

「私のせい?」

と思ったとき。

一つだけ見てみてください。

「私は今、何を根拠に『私が原因』だと判断した?」

相手の表情?

返事?

何か自分に思い当たることがある?

本人から言われた?

それとも、

不機嫌だから、

原因は自分だと思った?

ここを分けます。

そして、

もう一つ。

相手が不機嫌だと分かったことと、
私が原因だと分かったことは同じ?

ここまで見るだけでも、

少し違います。

相手が不機嫌だと自分のせいだと思うなら

「気にしないようにしよう」

とする前に、

流れを見てみます。

相手が不機嫌そう。

↓

自分が何かしたと思う。

↓

関係が悪くなるかもしれない。

↓

不安になる。

↓

原因を探す。

↓

謝る・機嫌を取る・自分を直す。

この流れがあるなら、

見る場所は、

「なぜ私はこんなに人の機嫌を気にするのか」

だけではありません。

なぜ相手の不機嫌の原因候補として、最初に自分を置く必要があるのか。

そこを見ることができます。

そとがわメソッドでは、

「相手の機嫌は相手の問題」と覚えるだけではなく、

実際の場面で、

出来事と、

そこに載った意味。

そのあと起きると思ったこと。

反応。

行動。

を分けて見ていきます。

無料講座0時間目「分かっているのに、やめられない理由」では、

頭では「相手の機嫌まで自分のせいではない」と分かっていても、

実際にはまた自分に原因を探してしまうとき、

その間で何が起きているのかを見ていきます。

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相手の機嫌を無視するためではなく、「相手が不機嫌」と「私が悪い」の間に何が入っているのかを見るための入口としてご覧ください。


よくある質問

相手が明らかに私に不機嫌そうでも、自分のせいではないのですか?

自分に対して不機嫌であることと、その原因が何かは別です。

自分の言動が関係している場合もありますし、相手の期待や受け取り方など複数の要素が関係している場合もあります。

必要なら、事実を確認できます。

「怒ってる?」と聞かない方がいいのでしょうか?

確認することが悪いわけではありません。

見るのは、「確認したいから聞く」のか、「自分が原因ではないと確認できないと安心できないから聞く」のか、という違いです。

相手の機嫌を気にしないようにするにはどうすればいいですか?

気にならない状態を先に目標にしなくても構いません。

気になったとき、どこで「私が原因かも」と判断したのか、そのあと何が起きると思ったのかを見ます。

本当に自分が悪かった場合は?

自分の行動に修正できるところがあれば、必要な対応ができます。

そのことと、自分の人格全体を責めることや、相手の機嫌すべてを背負うことは別です。


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→ 自分を責めるのをやめたいのに、やめられないとき

相手の機嫌に限らず、問題が起きるたび最終的に「自分が悪い」に戻ってしまう場合はこちら。

もう少し、自分の中で起きていることを見てみたい方へ

相手が不機嫌そうだった。

それだけなのに、

「私が何かした?」
「怒ってる?」
「何とかしないと」

と、すぐ自分に原因を探してしまうことがあります。

そんなときは、

相手の機嫌を気にしないようにする前に、

相手が不機嫌であることと、
その原因が自分だと分かったことを分けて見る

こともできます。

そとがわメソッドの無料講座では、

実際に起きた出来事。
そこについた意味や予測。
反応。
そのあとに選んだ行動。

そして、

なぜ「私のせい?」という反応から、自分が何とかしなければならないことになっているのか

を順番に見ていきます。

本当に自分の言動が関係していたなら、
必要に応じて謝る、説明する、修正することもできます。

でも、

必要な対応をすることと、相手が完全に機嫌を直すまで責任を持つことは別です。

相手の機嫌に気づくことも、
一瞬「私?」と思うことも失敗ではありません。

そのあと、何を事実として扱い、どこまでを自分の責任にするのかを分けて見てみませんか。

→ 無料講座0時間目を見る

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この記事を書いた人

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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