人の顔色をうかがうのをやめたいのにやめられない理由

「人の顔色を気にしすぎない方がいい」

それは分かっている。

相手の機嫌は相手のもの。

全部を自分のせいにしなくていい。

自分の気持ちを大切にしていい。

そういうことも、もう知っている。

それなのに。

相手の返事が少し短い。

いつもより表情が硬い。

LINEの返信が遅い。

声のトーンが違う。

それだけで、

「怒ってる?」

「私、何かした?」

「さっきの言い方が悪かった?」

と気になってしまう。

そして相手の顔色を確認して、

いつもより丁寧に話したり、

機嫌を取ったり、

自分の意見を引っ込めたりする。

あとになって、

「また人の顔色をうかがってしまった」

と自分を責める。

もしこれを何度も繰り返しているなら、

見るところは、

「どうすれば人の顔色を気にしなくなるか」

だけではないかもしれません。

目次

顔色を見ていること自体が問題なのでしょうか

人の表情や声の変化に気づくこと自体は、

特別おかしなことではありません。

誰かと話していれば、

表情を見ることもあります。

声の調子が違えば、

「何かあったのかな」

と思うこともあります。

問題になるのは、

相手の変化を見つけたあと、自分の中で何が起きているか

です。

たとえば、

相手の表情が曇った。

そこから、

「怒っているのかもしれない」

と思う。

さらに、

「私が何かしたのかもしれない」

と思う。

すると不安になる。

相手の表情をもっと確認する。

話し方を変える。

機嫌を取る。

自分の言いたかったことをやめる。

ここまで全部まとめて、

「私は人の顔色をうかがう性格だから」

としてしまうと、

途中で何が起きていたのかが見えなくなります。

「相手の表情」と「相手が怒っている」は同じではありません

ここを一度、分けてみます。

たとえば、

相手の返事がいつもより短かった。

これは、その場で確認できたことです。

そこから、

「機嫌が悪い」

「怒っている」

「私に不満がある」

「私が何かした」

と考えたとします。

これらは、

最初の「返事が短かった」とは同じものではありません。

実際には、

疲れていたのかもしれない。

別のことを考えていたのかもしれない。

急いでいたのかもしれない。

本当に何か不満があったのかもしれない。

その時点では、

まだ分からないこともあります。

そとがわメソッドでは、

実際に起きたことと、

そこに自分の中でついた意味を分けて見ます。

→ 出来事と「いろづけ」を分ける

顔色を確認する前に「予測」が起きていることがあります

相手の表情が変わった。

↓

怒っているかもしれない。

↓

私が何かしたのかもしれない。

↓

このままだと関係が悪くなるかもしれない。

もし自分の中でこんな流れが起きているなら、

顔色を確認することにも意味が出てきます。

相手が怒っているか確認したい。

自分が原因なのか確認したい。

関係が大丈夫なのか確認したい。

必要なら早く修正したい。

つまり、

単純に

「人の顔色を見る癖がある」

だけでは説明しきれません。

その前に、

「確認したくなる何か」

が起きています。

「顔色を見ないようにする」だけでは難しいことがある

ここで、

「これからは人の顔色を見ない」

と決めたとします。

でも、

自分の中では、

「相手が怒っているかもしれない」

「私が原因かもしれない」

「このままだと嫌われるかもしれない」

となっている。

その状態で、

「顔色を見るな」

と言われても、

気になるものは気になります。

むしろ、

気になっているのに確認してはいけないので、

余計に不安になることもあります。

だから、

行動だけを止めようとする前に、

なぜ確認する必要が生まれているのか

を見てみます。


「気にしない自分」を作る前に、自分の中で起きていることを見る

そとがわメソッドの無料講座では、

「人の顔色を気にしない方法」を覚えるのではなく、

出来事と、

そこから自分の中で起きていることを分けて見ていきます。

何が起きたのか。

そこにどんな意味がついたのか。

何が起きると予測したのか。

どんな反応が起きたのか。

そして、なぜその行動を取ったのか。

自分でも自分の仕組みを見られるようになるところから始めます。

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顔色を確認することで、何を確認しているのでしょうか

「顔色をうかがう」

という行動だけを見ると、

やめた方がいい癖のように見えるかもしれません。

でも、

少し細かく見ると、

人によって確認しているものは違います。

「怒っていないか」

なのかもしれない。

「嫌われていないか」

なのかもしれない。

「自分が間違っていないか」

なのかもしれない。

「この場にいて大丈夫か」

なのかもしれない。

あるいは、

別のものかもしれません。

だから、

「顔色をうかがう人は○○が原因です」

と一つに決めることはしません。

見るのは、

私の場合、この場面で何を確認しようとしているのか。

です。

相手の機嫌と、自分の責任も分けてみる

人の顔色が気になるとき、

もう一つ混ざりやすいものがあります。

それが、

「相手の状態」と「自分の責任」

です。

相手が不機嫌だった。

だから、

私が何とかしなければ。

相手が怒っていた。

だから、

私が悪かった。

相手が落ち込んでいる。

だから、

私が元気にしなければ。

こうなると、

相手の状態が変わるたびに、

自分の行動も変える必要が出てきます。

でも、

相手が不機嫌であることと、

それが自分の責任であることは、

同じではありません。

自分に改善できることがある場合もあります。

本当に自分の言動で相手を傷つけた場合もあります。

反対に、

自分とは関係のない理由で相手の機嫌が悪い場合もあります。

だから、

最初から

「全部私のせい」

にも、

「全部相手の問題」

にもしません。

実際に確認できるものを分けて見る。

それが先です。

→ 相手の機嫌が気になるのはなぜ?気にしない方法で終わらない理由

顔色を見てしまった自分まで責めなくていい

ここでもう一つ起きやすいのが、

顔色をうかがったあとの自分責めです。

「またやってしまった」

「他人軸になってる」

「自分を大切にできていない」

「全然変われてない」

すると、

最初は

相手の表情が気になった

だけだったのに、

最後には

そんな自分が嫌だ

という問題まで増えます。

人の顔色を確認した。

それは起きたことです。

そこから、

「だから私はダメ」

まで進む必要はありません。

むしろ、

「何を確認したかったんだろう?」

と見てみる。

すると、

自分を責める代わりに、

その反応が起きた仕組みを観察できます。

「人の顔色を気にしない人」になることが目的ではありません

ここは大事なところです。

そとがわメソッドでは、

人の顔色を一切気にしない人になること

をゴールにはしません。

相手の様子を見ることが役立つ場面もあります。

気遣いが必要な場面もあります。

関係を調整した方がいい場面もあります。

反対に、

相手の機嫌に合わせなくてもいい場面もあります。

重要なのは、

「顔色を見たらダメ」

という新しいルールを作ることではなく、

自分の中で何が起きているかが見えたうえで、その場でどうするかを選べること。

顔色を見る。

聞いてみる。

何もしない。

距離を取る。

謝る。

自分の意見を伝える。

選択肢は一つではありません。

心理学で「気にしなくていい」と分かっていても気になるなら

すでに、

境界線や他人軸について学んでいる人もいると思います。

「相手の機嫌は相手のもの」

と知っている。

それでも、

実際に相手の顔が曇った瞬間、

身体が反応してしまう。

顔色を確認してしまう。

自分の言動を振り返ってしまう。

それなら、

知識が足りないとは限りません。

「分かっていること」と、

現実の一場面で起きていることの間を見てみます。

→ 心理学を学んでも変わらないのはなぜ?何度自分を直しても終わらない人へ

今日ひとつだけ見るなら

次に、

誰かの顔色が気になったとき。

無理に、

「気にしない」

としなくて大丈夫です。

代わりに、

一つだけ見てみてください。

「私は今、この人の顔を見て何を確認しようとしている?」

怒っていないか。

嫌われていないか。

自分が悪くないか。

この場が安全か。

それとも別のものか。

正解を出す必要はありません。

まず、

「顔色を見ている」

で終わらせず、

その少し手前を見る。

そこから始めます。

まとめ|顔色をうかがうのをやめる前に、その行動が必要になるまでを見る

人の顔色をうかがう。

それを、

「自信がないから」

「他人軸だから」

「気にしすぎる性格だから」

と説明することもできます。

でも、

それだけで終わらせず、

実際の一場面を分けてみる。

何が起きた?

そこに何をつけた?

何が起きると予測した?

どんな反応が起きた?

何を確認しようとした?

その結果、何をした?

そこまで見ると、

「人の顔色をうかがう自分」

という一つの問題ではなく、

その行動が成立するまでの流れ

が見えてきます。

だから、

最初から

「顔色を見ない自分になろう」

としなくてもいい。

まずは、

なぜ私は、この場面で相手の顔色を確認したくなったんだろう。

そこを見てみます。

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「人の顔色を気にしない方法」を覚えるのではなく、

実際の出来事と、

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自分を直す前に、

まず自分の仕組みを見てみる。

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この記事を書いた人

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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