上司が怖いのはなぜ?話しかけられるだけで緊張・萎縮してしまうときに起きていること

上司が近くにいるだけで緊張する。

名前を呼ばれると、一瞬で身体が固くなる。

「ちょっといい?」

そう言われただけなのに、

「何かミスした?」

「怒られるかもしれない」

「また何か言われるのかな」

と、頭の中ではもうその先のことを考えている。

実際に注意されたわけでも、怒られたわけでもない。

それなのに、上司がこちらへ歩いてくるだけで身構えてしまう。

そんなことはないでしょうか。

上司が怖いと感じると、

「気にしすぎなのかな」

「もっと堂々としていればいい」

「仕事なんだから割り切らないと」

と考えることもあります。

もちろん、そう考えることで楽になるなら、それでも構いません。

ただ、怖がらないようにしようとしても身体が先に反応するのであれば、少し別のところを見てみてもいいかもしれません。

「どうすれば上司を怖がらなくなるか」ではなく、

上司を前にしたとき、自分の中で何が起きているのか。

そこから見ていきます。

目次

「上司が怖い」と感じる前に、何が起きている?

たとえば、仕事中に上司から、

「ちょっといい?」

と言われたとします。

このとき、実際に観察できる出来事は、

上司から「ちょっといい?」と言われた。

ここまでです。

ところが、その直後に、

「何かミスしたかもしれない」

「注意されるかもしれない」

「機嫌が悪そうだった」

「また怒られるかもしれない」

といったものが加わることがあります。

すると、

「ちょっといい?と言われた」

という出来事が、

「これから嫌なことが起きるかもしれない場面」

として経験されるようになります。

まだ何を言われるのか分かっていなくても、身体が緊張するのは不思議ではありません。

自分が経験しているのは、言葉そのものだけではなく、その言葉から予測された「このあと」も含んでいるからです。

まだ怒られていないのに、身体は先に反応することがある

頭では、

「まだ何も言われていない」

と分かっているかもしれません。

それでも、

胸がざわつく。

肩に力が入る。

頭が真っ白になる。

声が小さくなる。

相手の表情を確認する。

急いで自分のミスを探し始める。

そんな反応が起きることがあります。

ここで、

「まだ何も起きていないんだから落ち着こう」

と考えても、反応が止まるとは限りません。

すでに自分の中では、

「何か悪いことが起きるかもしれない」

という予測まで含めた状況ができているからです。

上司の表情や声まで気になり始める

上司が怖いと感じていると、

「今日は声が低い」

「返事が短かった」

「いつもより表情が硬い気がする」

「さっきため息をついていた」

など、細かな変化が気になることもあります。

そして、

「機嫌が悪いのかな」

「私が何かした?」

「今は話しかけない方がいいかな」

と、その意味を考え始める。

相手の表情や声の変化を細かく確認してしまう場合は、人の顔色をうかがうのをやめたいのにやめられない理由でも、この流れを詳しく扱っています。

大切なのは、

表情を見ることが悪いわけでも、相手の機嫌を考えることが間違いなわけでもない

ということです。

見えている出来事と、そこから自分が読み取った意味が一体になっていると、

「上司の表情が変わった」

ではなく、

「上司が怒っている」

として経験されることがあります。

「上司が怖い」は、自分の考えすぎだけとは限らない

ここは分けて考える必要があります。

実際に、

大声で叱責される。

人格を否定するようなことを言われる。

人によって態度を変えられる。

継続的に威圧される。

何をしても強い言葉で責められる。

そうしたことが起きている場合まで、

「あなたの受け取り方の問題です」

とする話ではありません。

実際に何が起きているのかを見ることも大切です。

たとえば、

「上司が怖い」

ではなく、

「昨日、上司から○○と言われた」

「質問したときに大きな声で返答された」

「今週3回、仕事について○○と指摘された」

と分けていくと、実際に起きていることが見えやすくなります。

そのうえで、

「今日も同じことが起きるかもしれない」

「次はもっと怒られるかもしれない」

「何をしてもまた指摘されるかもしれない」

という予測が加わっていることもあります。

実際に起きていることと、自分の中で予測されていることは、どちらか一方を否定しなくても分けて見ることができます。

実際に何をしても指摘されるように感じている場合は、何をしても文句を言われるのはなぜ?「何を直せばいい?」となったときに見ることも近いテーマです。

「怖がらない自分」を作れば解決するとは限らない

上司が怖いと、

「もっと自信を持たなきゃ」

「堂々と話せるようにならなきゃ」

「いちいち萎縮しないようにしよう」

と思うことがあります。

それが役に立つなら、使って構いません。

ただ、

「上司を怖がる私はダメ」

「また緊張してしまった」

「いつになったら普通に話せるんだろう」

と、自分の反応まで問題にし始めると、

もともとの「上司が怖い」に、

「上司を怖がってしまう自分も直さなければならない」

が加わることがあります。

そとがわメソッドで見たいのは、怖がらない人になることではありません。

まず、

なぜこの場面で怖さが起きる必要があるのか。

そこです。

萎縮することにも、その場では役割があるかもしれない

上司を前にすると、

余計なことを言わない。

相手の表情を見る。

間違えないように何度も確認する。

言われたことにすぐ従う。

できるだけ目立たないようにする。

そんな行動が起きることがあります。

外から見ると、

「萎縮している」

「気を使いすぎている」

ように見えるかもしれません。

でも、自分の中で、

「間違えたら怒られる」

「反論したらもっと悪くなる」

「機嫌を損ねたら仕事がやりにくくなる」

と予測されているなら、

できるだけ危ないことをしない

という行動は、その状況では自然です。

だから、

「萎縮する癖を直そう」

だけで終わらせるのではなく、

何が起きると予測しているから、この行動が必要になっているのか

を見てみます。

注意されたあとに苦しくなる場合は、また別の流れがある

上司を見るだけで緊張することと、

実際に注意されたあと、

「自分はダメだ」

「全部否定された」

と感じることは、少し違います。

たとえば、

「この数字、違っています」

と指摘された。

観察できる出来事としては、特定の箇所について指摘を受けています。

そこから、

「また失敗した」

「仕事ができないと思われた」

「私はダメだ」

と広がっていけば、一つの指摘が自分全体の評価として経験されることがあります。

この流れについては、注意されると全否定された気がするのはなぜ?一つの指摘が「自分全部」に広がる仕組みで詳しく扱っています。

また、注意された場面が終わったあとも何時間も思い返してしまう場合は、職場で注意されると一日中引きずる|なぜ注意が終わっても苦しさが続く?の方が近いかもしれません。

今回見ているのは、そのさらに手前。

まだ注意されていない段階で、上司を前にすると何が始まっているのか。

という部分です。

「どうすれば怖くなくなる?」から少しずらしてみる

上司が怖いとき、

「どうしたら怖くなくなる?」

と考えるのは自然です。

でも、一度だけ問いをずらしてみます。

「私は今、何が起きると予測しているんだろう?」

怒られる。

否定される。

ミスを見つけられる。

機嫌を損ねる。

仕事ができないと思われる。

関係が悪くなる。

何が出てくるかは、人によって違います。

そして、そこで出てきたものを、

「こんなことを考えるからダメなんだ」

と直す必要もありません。

まずは、

「上司から『ちょっといい?』と言われた」

という出来事から、

どんな意味がつき、

何が起きると予測され、

身体がどう反応し、

そのあと自分が何をしたのか。

そこまでを分けて見ます。

すると、

「上司が怖い」という一つの塊に見えていたものが、少しずつ分かれて見えるようになります。

無料講座で「怖い」の中身を分けて見てみる

「上司が怖い」と感じているとき、それは一つの感覚として経験されます。

でも実際には、

何が起きたのか。
そこにどんな意味がついたのか。
このあと何が起きると予測したのか。
身体や感情にどんな反応が起きたのか。
その結果、何をしたのか。

というように、いくつかのものが重なっていることがあります。

そとがわメソッドの無料講座では、こうしたものを一つずつ分けながら、自分の中で何が起きているのかを見るところから始めます。

上司を怖がらない人になるためではありません。

「上司が怖い」という出来上がった状態だけを何とかするのではなく、それが自分の中でどう出来上がっているのかを見ていきます。

無料講座0時間目から、その仕組みを見ることができます。

よくある質問

上司が怖いのは、自分に自信がないからですか?

そうとは限りません。

自信の有無で説明できる場合もあるかもしれませんが、それだけを原因として決める必要はありません。

上司を前にしたとき、

何が起きると予測しているのか。

その予測によって、どんな反応や行動が起きているのか。

まずはそこを見る方が、自分の中で実際に起きている流れを確認しやすくなります。

過去に怒られた経験が原因なのでしょうか?

過去の経験が現在の反応と関係していることはあるでしょう。

ただ、この記事では「過去に原因がある」と決めることを目的にはしていません。

今、上司を見た瞬間に何が意味づけされ、何が予測されているのか。

現在起きている仕組みを見ることから始めます。

上司が怖くても、我慢して働いた方がいいのでしょうか?

この記事は、我慢するべきか辞めるべきかを決めるものではありません。

実際に何が起きているのか、自分は何を予測しているのか、身体や行動にどんな反応が出ているのかを分けたうえで、必要な対応を選びます。

実際の威圧やハラスメントなどがある場合まで、「自分の考え方を変えればいい」と扱う必要はありません。

上司を見るだけで身体が緊張する場合も、考え方の問題ですか?

身体の反応が起きていること自体は、観察できることの一つです。

それをすぐに「考え方が悪い」「気にしすぎ」と評価する必要はありません。

「上司を見た」

「身体が緊張した」

「怒られるかもしれないと思った」

「ミスがないか確認し始めた」

というように、まず何が起きたのかを分けて見ます。

関連記事

まずは無料講座から

上司が怖いとき、

「怖がらないようにする」

「自信をつける」

「もっと堂々とする」

という方法を探す前に、

自分の中で何が起きて「上司が怖い」という現実が出来上がっているのか

を見てみることができます。

そとがわメソッドの無料講座では、

実際に起きた出来事。

そこについた意味。

その先に予測したこと。

起きた反応。

そこから選んだ行動。

そうしたものを、一つずつ分けながら見ていきます。

目指すのは、上司を怖がらない人になることではありません。

自分の中で何が起きているのかを、自分で見られるようになること。

無料講座0時間目から、その仕組みを見ていきます。

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この記事を書いた人

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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