体調が悪い。
疲れがたまっている。
どうしても今日は仕事に行けそうにない。
休む理由はある。
会社にも連絡した。
休むことになった。
それなのに、
家にいても落ち着かない。
「みんな働いているのに」
「迷惑をかけている」
「休んだ分、誰かに負担がいっている」
「評価が下がるかもしれない」
と考えてしまう。
せっかく休んでいるのに、
全然休んだ気がしない。
そんなことはないでしょうか。
仕事を休むことに罪悪感があるとき、
「休むのも仕事です」
「体調が悪いなら仕方ない」
「もっと自分を大切にしましょう」
と言われることがあります。
頭では、その通りだと思うこともあります。
でも、
それでも罪悪感が出るなら、
「罪悪感を持たずに休む方法」
の前に、
仕事を休んだあと、自分の中で何が起きているのか
を分けて見てみてもいいかもしれません。
「仕事を休んだ」と「迷惑をかけた」は同じこと?
たとえば、
朝、体調が悪かった。
会社へ連絡して、
「今日は休ませてください」
と伝えた。
ここで起きた出来事は、
仕事を休むことになった。
です。
でも、そのあと、
「人手が足りなくなる」
「誰かが私の仕事をしないといけない」
「迷惑をかけた」
「無責任だと思われる」
「評価が下がる」
と続くことがあります。
すると、
本人の中では、
仕事を休んだ=迷惑をかけた
という一つの出来事のように感じられます。
でも、
分けて見ると、
「仕事を休んだ」という出来事と、
「迷惑をかけた」という判断は、
同じではありません。
実際に誰かの負担が増えることもある
もちろん、
一人休めば、
誰かの仕事が増えることはあります。
予定を変更する人が出ることもあります。
職場が忙しくなることもある。
そとがわメソッドでは、
「迷惑なんて誰にもかかっていません」
という話にはしません。
見るのは、
実際に起きたことと、その出来事から自分がどこまで広げているのか
です。
たとえば、
同僚が自分の仕事を一つ引き受けた。
これは出来事です。
そこから、
「申し訳ない」
「嫌われる」
「仕事ができない人だと思われる」
「私は役に立っていない」
まで続いているなら、
いくつか別の処理が重なっています。
「誰かに負担がかかる」と「自分が悪い」は同じ?
ここも分けて見られます。
自分が休んだことで、
誰かの作業が増えた。
そのことを、
「申し訳ないな」
と思うことはあります。
でも、
そこから、
「だから休んだ私は悪い」
まで同じこととして扱われると、
休むこと自体が危険になります。
すると次から、
体調が悪くても、
無理して出勤する。
少しくらいなら我慢する。
限界まで休まない。
という行動が必要になることがあります。
罪悪感をなくす前に、
なぜ「休まない」という行動が必要になっているのかを見ることができます。
休んでいる間も、職場を確認し続けてしまう
仕事を休んだのに、
会社のチャットを見る。
メールを確認する。
誰から連絡が来ていないか気にする。
「何か問題になってないかな」
と考える。
同僚に何度も謝る。
翌日、
必要以上に頑張ろうとする。
こうした行動が起きることがあります。
一見すると、
「責任感が強い」
だけにも見えます。
でも、
本人の中では、
休んだことで起きるかもしれない危険を確認している
場合があります。
評価が下がっていないか。
嫌われていないか。
怒られていないか。
自分の居場所がなくなっていないか。
そこまで見ていくと、
ただ「罪悪感が強い人」という話ではなくなってきます。
「休む=役に立っていない」になっていないか
人によっては、
働いていることと、
自分の価値が強くつながっていることがあります。
仕事をしている。
役に立っている。
必要とされている。
だから大丈夫。
でも、
休む。
何も生産していない。
人の役に立っていない。
となったとき、
急に自分の価値まで下がったように感じる。
もしこの流れがあるなら、
休むことは単なる勤務予定の変更ではありません。
本人の中では、
「役に立たない自分になること」
に近い意味を持っている可能性があります。
何もしないと罪悪感が出る感覚が強い場合は、休んでいいと分かっているのに休めない|何もしないと罪悪感が出るのはなぜ?も近いテーマです。
上司や周囲の反応が怖い場合もある
仕事を休むとき、
「上司にどう思われるか」
が特に気になることもあります。
休みの連絡を入れるだけで緊張する。
返事が短いと、
「怒っている」
と感じる。
翌日会うのが怖くなる。
そんな場合、
罪悪感だけではなく、
相手の反応を危険として見ている
可能性もあります。
上司の反応に強く緊張する場合は、上司が怖いのはなぜ?話しかけられるだけで緊張・萎縮してしまうときに起きていることも参考になるかもしれません。
「罪悪感を持たずに休める自分」を目指さなくてもいい
罪悪感が出ると、
今度は、
「ちゃんと休めるようにならなきゃ」
「もっと自分を大切にしなきゃ」
「罪悪感なく休める人になりたい」
と思うことがあります。
それで楽になることもあります。
ただ、
休むたびに罪悪感が出る自分を見て、
「まだ自分を大切にできていない」
「全然変われていない」
と採点し始めると、
罪悪感の上に、
さらに自己否定が重なることがあります。
仕事を休んだ。
罪悪感が出た。
そこに、
「罪悪感が出る私はダメ」
まで足さなくても、
起きていることを見ることはできます。
自分を責める反応が強い場合は、自分を責めるのをやめたいのにやめられないのはなぜ?自分責めが必要になる仕組みでも扱っています。
仕事を休んだあとを、細かく見てみる
たとえば、
朝、体調が悪かった。
休むと連絡した。
上司から「了解です」と返事が来た。
胸がざわついた。
「迷惑をかけた」と思った。
「評価が下がるかもしれない」と考えた。
「明日はいつも以上に頑張らなきゃ」と思った。
会社のチャットを何度も確認した。
ここまで分けると、
最初から
「仕事を休むと罪悪感が出る」
という一つの出来事だったわけではありません。
いくつかの処理が続いています。
ここで見るのは、
「罪悪感を感じないようにしよう」
ではありません。
何が起きた?
そこに何を足した?
何が起きると思った?
身体や感情はどう反応した?
そのあと何をする必要が出た?
という流れです。
休むことそのものより、その先で何が起きると思っている?
仕事を休むと罪悪感が出るとき、
もう一つ見られることがあります。
休んだら、何が起きると思っている?
評価が下がる?
信用を失う?
同僚に嫌われる?
仕事を任せてもらえなくなる?
役に立たない人だと思われる?
自分には価値がないと感じる?
人によって、
「休む」の先に予測していることは違います。
だから、
同じ「仕事を休む罪悪感」でも、
動いている仕組みは同じとは限りません。
罪悪感があっても、休んでいることはできる
罪悪感がなくなってから休まなければならないわけではありません。
罪悪感がある。
会社が気になる。
申し訳ないと思う。
それでも、
今こういう反応が起きている
と見ることはできます。
そして、
会社のチャットを見るのか。
見ないのか。
謝るのか。
必要以上には謝らないのか。
翌日どう働くのか。
その都度選ぶことができます。
反応があることと、
その反応の言う通りに動かなければならないことは、
同じではありません。
仕事を休んだ。
そこに、
「迷惑をかけた」
「評価が下がる」
「役に立っていない」
という意味が加わった。
不安や罪悪感が出た。
そして、
確認する。
謝る。
埋め合わせる。
無理して頑張る。
という行動が必要になった。
こうして分けてみると、
「私は罪悪感が強い人」
という完成した説明だけではなく、
その途中で何が起きているのかを見ることができます。
無料講座では、「罪悪感なく休める人になる方法」ではなく、自分の中で出来事・意味・予測・反応・行動がどうつながっているのかを順番に見ていきます。
よくある質問
仕事を休んで迷惑をかけたなら、罪悪感を感じるのは普通では?
そう感じることはあります。
この記事では、罪悪感が間違った感情だとは扱いません。
見るのは、「誰かの負担が増えた」という出来事と、「だから私は悪い」「価値がない」「埋め合わせなければならない」までが同じことなのか、という部分です。
罪悪感があるなら、無理してでも仕事に行った方がいいですか?
この記事では、出勤する・休むの正解を決めません。
体調や仕事内容、職場の状況によって判断は変わります。
ただ、「出勤した方がいい」と判断したのか、「休むと何か悪いことが起きそうで出勤せざるを得なかった」のかは分けて見ることができます。
休んだ日は会社の連絡を見ない方がいいですか?
見る・見ないに正解はありません。
必要があれば確認することもあります。
ただ、「確認したい」のか、「評価が下がっていないか怖くて確認せずにいられない」のかでは、自分の中で起きていることが違う可能性があります。
罪悪感がなくなるまで休む練習をした方がいいですか?
罪悪感がなくなることをゴールにしなくても構いません。
罪悪感が出たときに、その前後で何が起きているのかを見られるようになると、罪悪感だけで行動を決めなくて済む余地が生まれます。
関連記事
まずは無料講座から
仕事を休んだこと。
そこについた「迷惑をかけた」という意味。
その先の予測。
身体や感情の反応。
そして、
確認したり、謝ったり、埋め合わせたくなる行動。
それぞれを一度分けて見てみる。
無料講座では、休むことを正当化するためではなく、自分の中で何が起きているのかを見るための仕組みを0時間目から扱っています。


そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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