四柱推命とは?生まれた日時から何を読み解く占いなの?

「生年月日を教えてください」

占いをするとき、こんなふうに聞かれたことはありませんか?

場合によっては、誕生日だけでなく、生まれた時間まで聞かれることがあります。

でも、ちょっと不思議ですよね。

生まれた日時がわかると、どうして性格や運勢について説明できるのでしょうか?

例えば、同じ年の同じ日に生まれた二人がいたとします。

一人は朝に生まれ、もう一人は夜に生まれました。

四柱推命では、この二人の占いの結果が違うことがあります。

生まれた時間が違うのだから、まあ、そういうものなのかな?

……でも、何がどう違うのでしょう(笑)。

そもそも、いつ生まれたかという情報から、「あなたはこういう人です」という説明が生まれるのも、考えてみれば不思議な話です。

今回は、東洋の占いとして知られる四柱推命(しちゅうすいめい)について、その仕組みを見ていきましょう。

四柱や八字、十干十二支、陰陽五行、命式の読み方など、基本的な考え方から順番に紹介します。

そして最後には、そとがわメソッドの視点から、もう一つの面白いことを考えてみます。

誰かに「あなたはこういう人間です」と言われたとき、私たちの中では何が起きているのでしょうか。

目次

四柱推命とは?中国から伝わる占いの一つ

四柱推命は、生まれた年・月・日・時刻を使って、その人の性質や人生の傾向、運勢などを読み解こうとする占術です。

中国で発展してきた干支や陰陽五行の思想を基礎としています。

では、「四柱」というのは何でしょうか。

四つの柱。

そのままですね(笑)。

ただし、本当に柱が四本立っているわけではありません。

四柱推命では、生まれたときの情報を、次の四つに分けて考えます。

四つの柱表しているもの
年柱(ねんちゅう)生まれた年
月柱(げっちゅう)生まれた月
日柱(にっちゅう)生まれた日
時柱(じちゅう)生まれた時刻

この四つの情報を、決められた規則によって干支に置き換えます。

そして、そこから作られるのが「命式(めいしき)」です。

命式は、四柱推命で占いを行うための基本となる図表です。

西洋占星術で使うホロスコープと、役割が少し似ています。

ただし、ホロスコープが天体の位置などを使うのに対し、四柱推命では干支や陰陽五行の組み合わせを使います。

つまり、どちらも生まれたときの情報を使いますが、その情報を整理する方法が違うわけです。

四柱推命の「八字」とは?四つなのに八つある理由

四柱推命は、中国では「八字(バーツー)」とも呼ばれています。

四柱なのに八字?

数が合わないような気がしますよね(笑)。

実は、答えは簡単です。

一つの柱を、二つの漢字で表すからです。

例えば、「甲子(きのえね)」という言葉を聞いたことはありませんか?

甲子園の「甲子」です。

「甲」と「子」。

この二つは、それぞれ異なる種類の記号です。

「甲」は十干、「子」は十二支に属しています。

四柱推命では、こうした二文字の組み合わせを、生まれた年・月・日・時刻のそれぞれに割り当てます。

一つの柱に二文字。

それが四つあるので、合計八文字。

だから「八字」なのです。

四柱と八字は、別々の占いというわけではありません。

同じ仕組みを、柱の数と文字の数という違う角度から呼んでいるわけですね。

では、そもそも「甲」や「子」は何を表しているのでしょうか。

ここから、四柱推命の仕組みが少しずつ見えてきます。

十干と十二支とは?干支は動物だけじゃなかった

私たちが「干支」と聞いて思い浮かべるのは、ネズミ、ウシ、トラ、ウサギ……といった十二支の動物ではないでしょうか。

でも、実は干支は動物だけではありません。

本来の干支は、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせたものです。

十干は10種類ある

十干は、次の十文字です。

甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸

読み慣れない漢字もありますよね。

十干は古代中国で、日を数えるための符号として使われていました。

その後、陰陽五行の思想と結びつき、それぞれの文字に「木・火・土・金・水」と「陰・陽」が対応づけられるようになりました。

十干読み方五行と陰陽
甲きのえ木・陽
乙きのと木・陰
丙ひのえ火・陽
丁ひのと火・陰
戊つちのえ土・陽
己つちのと土・陰
庚かのえ金・陽
辛かのと金・陰
壬みずのえ水・陽
癸みずのと水・陰

例えば、甲と乙は、どちらも木に対応しています。

ただし、甲は陽の木、乙は陰の木として区別されます。

同じ木でも二種類に分けて考えるわけです。

これは単に漢字を並べているのではなく、陰陽五行という思想によって意味が整理された仕組みなのです。

十二支は12種類ある

一方、十二支は次の十二文字です。

子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

こちらは、おなじみですよね。

ただし、もともと十二支が動物の性格を表していたわけではありません。

古代中国では、月や時刻などを区分する仕組みとして使われてきました。

そこに、後から動物が対応づけられています。

つまり、私たちが普段使っている「今年は午年だね」という表現も、もともとは時間を表す仕組みの一部なのです。

十干と十二支を組み合わせると60種類になる

さて、十干は10種類。

十二支は12種類。

これを順番に組み合わせると、どうなるでしょう。

甲子、乙丑、丙寅、丁卯……。

そして60番目の癸亥(みずのとい)まで進むと、最初の甲子に戻ります。

これを「六十干支」と呼びます。

ここで「10と12なら、組み合わせは120通りあるのでは?」と思った人もいるかもしれません。

確かに、自由に組み合わせれば120通りです。

でも、六十干支では十干と十二支をそれぞれ一つずつ順番に進めます。

そのため、60回進んだところで両方が最初の組み合わせに戻るのです。

しかも、十干と十二支には陰陽の区別があるため、組み合わせも対応する陰陽同士になっています。

だから、60種類で一巡します。

ちなみに、60歳を還暦と呼ぶのも、この60年の周期と関係しています。

60年かけて、生まれた年の干支が巡ってくる。

だから「暦が還る」というわけです。

国立国会図書館の「日本の暦」でも、十干・十二支と六十干支について詳しく紹介されています。

参考:国立国会図書館「干支①六十干支」

こうして見てみると、干支はもともと、時間を区分して表すための仕組みだったことがわかります。

そして四柱推命では、その時間の記号を使って、人間の性質や人生を解釈していくのです。

ここが面白いところですね。

同じ誕生日でも、生まれた時間によって占いが変わる?

では、最初の疑問に戻りましょう。

同じ年、同じ月、同じ日に生まれた二人がいたとします。

一人は朝に生まれました。

もう一人は夜に生まれました。

四柱推命では、生まれた時刻にも干支を割り当てます。

伝統的な時間の区分では、一日を十二の時間帯に分け、一つの時間帯をおおむね現在の2時間に対応させています。

そのため、生まれた時間が違えば、時柱が変わることがあります。

これは、四柱推命の計算の仕組みとして理解できます。

ところが、ここでちょっと面白いことが起きます。

例えば、ある時間帯が終わる直前に生まれた人と、次の時間帯が始まった直後に生まれた人がいたとします。

二人の出生時刻は、わずか数分しか違いません。

それでも、区切りをまたいだことで、時柱に使われる干支が違う場合があります。

では、その数分の間に、人間の性質そのものが突然切り替わったのでしょうか?

……そんなスイッチがあるなら、ちょっと見てみたいものです(笑)。

もちろん、出生時刻の境界をまたぐ瞬間に、人間の性格が突然変化すると科学的に確認されているわけではありません。

ここで起きているのは、まず、四柱推命という体系の中で時間の分類が切り替わっているということです。

そして、その分類に基づいて、異なる説明が与えられるわけです。

時間の区切りが変わることと、人間そのものが変わることは別なのです。

四柱推命の一年は、1月1日から始まらない?

ここでもう一つ、意外なことがあります。

私たちは普通、1月1日になったら新しい年だと考えますよね。

ところが四柱推命では、多くの流派で「立春」を年柱の切り替わりとします。

立春は、二十四節気の一つです。

例えば、2026年の立春は、日本時間の2月4日午前5時2分でした。

これは国立天文台の暦計算室が公表している時刻です。

ということは、立春を年柱の境界とする方式なら、2026年2月4日の午前5時2分より前と後では、年柱の扱いが変わります。

同じ2月4日なのに、生まれた時刻によって、前年の干支として扱うか、新しい年の干支として扱うかが変わるのです。

普段使っているカレンダーとは、ちょっと違いますよね。

ちなみに、節分は立春の前日です。

つまり、豆まきでおなじみの節分と、四柱推命で使われる年の区切りには、暦の仕組みとしてのつながりがあります。

参考:国立天文台「2026年暦要項」

月柱も毎月1日に切り替わるわけではない

では、月柱はどうでしょう。

こちらも、普段のカレンダーの毎月1日で区切るとは限りません。

多くの方式では、二十四節気のうち「節」と呼ばれる区切りを使います。

例えば、立春、啓蟄、清明などです。

二十四節気は、太陽の見かけの位置を表す「太陽黄経」によって定義されています。

つまり、四柱推命で使う時間の分類には、天文学的に定義できる季節の区切りが関わっているわけです。

参考:国立天文台「二十四節気」

ただし、日柱の切り替えや出生地の時差など、細かな計算方法には流派による違いもあります。

ここで注目したいのは、同じ生年月日時という情報でも、どの区切り方を採用するかによって、分類が変わる場合があるということです。

それ自体は、時間の分類に関するルールの違いです。

では、その分類から、人間の性格や運勢をどう読み取るのでしょうか。

命式を作ったら、次に何をするの?

年柱、月柱、日柱、時柱が決まり、命式ができました。

これで占いは完成でしょうか。

実は、ここからが解釈の始まりです。

四柱推命では、日柱の上側にある十干を「日干(にっかん)」と呼び、本人を表す中心的な記号として扱います。

例えば、日干が「甲」だったとします。

甲は、陰陽五行では陽の木に対応します。

そこで、樹木のようにまっすぐ伸びる性質や、成長する力などを象徴として説明することがあります。

なるほど、木の性質を持つ人。

なんだか、ちょっとかっこいいですね(笑)。

でも、ここで注意しておきたいことがあります。

日干が甲だからといって、その人の体に木がたくさん含まれているわけではありません。

誕生日から、その人の性格を直接測定したわけでもありません。

「甲」という記号に付けられた象徴的な意味を、人間の性質の説明に使っているのです。

五行の関係から、さらに意味を読み取る

四柱推命では、日干だけでなく、ほかの柱との関係も読み解きます。

ここで登場するのが、木・火・土・金・水の五行です。

五行には「相生(そうしょう)」と「相剋(そうこく)」という関係があります。

相生は、一方がもう一方を生み出したり、育てたりする関係です。

例えば、「木は火を生む」。

相剋は、一方がもう一方を抑制するような関係です。

例えば、「水は火を抑える」。

こうした関係を使って、命式全体を解釈していきます。

さらに、日干とほかの干との関係から分類する「通変星(つうへんせい)」という考え方もあります。

例えば、比肩、劫財、食神、傷官、正財、偏財などの分類です。

こうして見ると、四柱推命は単に「何年生まれだからこの性格」という占いではありません。

複数の記号を組み合わせ、その関係から意味を読み取る体系になっているのです。

陰陽五行の仕組みについては、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

→ 陰陽五行とは?木・火・土・金・水の意味と四柱推命との関係

運勢はどうやって読み解くの?

四柱推命では、出生時の命式に加えて、時間の経過による運の変化を解釈することもあります。

その際に使われるのが、「大運(たいうん)」や「流年(りゅうねん)」といった考え方です。

大運は、おおむね10年単位で巡る運の区分として扱われます。

流年は、その年ごとの干支を使った運勢の解釈です。

もともとの命式と、時間の経過によって変わる干支との関係から、その時期の傾向を読み解こうとします。

つまり、誕生日から作った命式だけでなく、時間の流れまで取り入れているわけです。

ただし、これらも四柱推命という占術の内部で定められた解釈の仕組みです。

未来の出来事が、その通りに起きると科学的に確認されているわけではありません。

暦の計算と、性格の解釈は同じこと?

ここで、少し整理してみましょう。

四柱推命には、大きく分けて二つの段階があります。

一つは、生まれた日時を、決められた規則に従って干支に置き換えること。

もう一つは、その干支の組み合わせから、性格や運勢を読み解くこと。

一つの流れに見えますが、実は違うことをしています。

例えば、2026年の立春がいつなのかは、天文学的な計算で確認できます。

十干と十二支をどう組み合わせるかについても、決められた規則があります。

同じ方式を採用すれば、基本的には同じ命式を求められます。

これは計算や分類の話です。

一方、「甲だから、まっすぐな性格です」という説明はどうでしょう。

こちらは、甲という記号に付けられた意味を、人間の性格に対応させています。

つまり、解釈が加わっているのです。

計算で命式を求められることと、その命式から性格や未来を正確に予測できることは、同じではありません。

四柱推命に長い歴史や複雑な計算体系があることも、それだけで予測の正確さを証明するものではありません。

だからといって、占いの仕組みを知ることに意味がないという話でもありません。

むしろ、人間がどんな方法で時間を区切り、世界や人生を理解しようとしてきたのかを知るのは、なかなか興味深いことです。

そして、ここからが、そとがわメソッドにとっても面白いところです。

四柱推命では、同じ命式の人は同じ人生になるの?

では、まったく同じ年・月・日・時刻に生まれた二人がいたとします。

計算方式や出生地の時刻条件も同じなら、基本的な命式も同じになります。

では、その二人は同じ性格で、同じ人生を歩むのでしょうか。

実際には、育った家庭も、出会った人も、経験した出来事も異なるでしょう。

同じ日時に生まれたからといって、人生経験まで同じになるわけではありません。

四柱推命の流派によっては、環境や運の周期などをさらに考慮することがあります。

それでも、出生日時だけから個人の性格や人生を正確に予測できることが、科学的に確立されているわけではありません。

ここで考えてみたいのは、占いが作った「その人についての説明」と、実際に生きているその人は同じものなのかということです。

私たちは普段から、人間を説明するためにいろいろな言葉を使っています。

「明るい人」

「真面目な人」

「頑固な人」

「繊細な人」

そして、四柱推命では、それらの説明に生年月日時から導き出した記号を使います。

では、その説明を聞いた私たちの中では、何が起きているのでしょうか。

「あなたは頑固です」と言われたら、どう感じる?

例えば、四柱推命で、

「あなたは頑固なところがありますね」

と言われたとします。

さて、どんな気持ちになるでしょうか。

「ああ、確かにそうかもしれない」

と納得する人もいるでしょう。

「えっ、私そんなに頑固かな?」

と疑問に思う人もいるかもしれません。

あるいは、

「頑固って、悪いことなのかな……」

と少し嫌な気持ちになる人もいるでしょう。

では、同じことを別の言葉で伝えてみます。

「あなたは、一度決めたことを最後まで貫ける人です」

どうでしょう。

なんだか、ちょっと褒められている感じがしませんか?(笑)

では、もう一つ。

「あなたは、自分の考えをなかなか曲げない人です」

さて、どうでしょう。

同じような行動を説明しているつもりでも、使う言葉によって印象が変わることがあります。

「頑固」

「意志が強い」

「信念がある」

「融通が利かない」

どの言葉で説明するかによって、受け取る意味が変わることがあるのです。

ここで、そとがわメソッドでは、出来事と意味づけを分けて見ていきます。

例えば、ある人が会議で自分の意見を変えなかったとします。

実際に確認できるのは、「その場面で意見を変えなかった」という行動です。

でも、その行動を「頑固」と評価する人もいれば、「信念がある」と評価する人もいるでしょう。

行動そのものと、その行動に付けた意味は同じではありません。

そとがわメソッドで観察するのは、こうした認識の仕組みです。

占いの言葉で、今の体感まで変わることがある

では、もう一つ考えてみましょう。

占いで、こんなことを言われたとします。

「来月は、人間関係に注意が必要です」

さて、どう感じるでしょうか。

「そうなんだ。気をつけておこう」

と思う人もいるでしょう。

でも、

「えっ、誰かとトラブルになるの?」

と心配になる人もいるかもしれません。

さらに、

「そういえば、前に人間関係で嫌な思いをしたな……」

と、過去の出来事を思い出すこともあるでしょう。

そして、まだ何も起きていないのに、なんだか憂うつになってしまうことがあります。

ここで、ちょっと確認してみます。

まだ来月にはなっていません。

人間関係のトラブルが起きたわけでもありません。

でも、すでに不安になっている。

どういうことでしょうか。

最初にあったのは、「人間関係に注意が必要」という言葉です。

そこに「誰かとトラブルになるかもしれない」という予測が加わりました。

さらに、過去の記憶や「そうなったら困る」という意味が加わったのかもしれません。

その結果、今この瞬間の体感まで変化することがあります。

まだ起きていない未来の出来事についての予測が、今の自分に影響しているのです。

もちろん、不安が生まれる理由は一つとは限りません。

実際の危険や体調などが関わることもあるでしょう。

ただ、目の前で何が起きているのかと、自分が何を予測しているのかを分けてみると、これまで一緒になっていたものが見えてくることがあります。

「私はこういう人間なんだ」と思ったら、何が起きる?

今度は、占いでこんなことを言われたとします。

「あなたは慎重な性格です」

それを聞いて、

「なるほど。私は慎重な人間なんだ」

と思いました。

さて、それからしばらくして、新しいことに挑戦する機会がやってきました。

そのとき、

「私は慎重なタイプだから、すぐには決められないんだよね」

と考えることがあるかもしれません。

ここで面白いことが起きています。

最初は、占いによって「慎重な人」という説明を受け取っただけでした。

でも、いつの間にか、その説明が自分の行動を理解するための前提になっています。

さらに、

「私は慎重だから、こうするしかない」

と考えるようになっていたら、どうでしょう。

自分を説明するための言葉が、自分にできることを決める条件になっているかもしれません。

もちろん、実際に慎重に行動する傾向がある人もいるでしょう。

ただし、以前慎重に判断したことがあるからといって、これからのすべての場面で同じように判断するとは限りません。

必要な情報がそろえば、すぐに決断することもあるかもしれません。

そもそも、慎重であることが必要な場面もあれば、素早く判断したほうがよい場面もあります。

そのときの状況によって、行動は変わり得るのです。

では、「私は慎重な人間だから」という説明は、どこまでが事実で、どこからが自分についての意味づけなのでしょうか。

そう考えてみるのも面白いですよね。

なぜ私たちは、占いで自分のことを知りたくなるのだろう?

ところで、そもそも私たちは、どうして自分の性格や運勢を知りたいのでしょうか。

理由はいろいろあると思います。

単純に占いが面白いから。

自分の知らない一面を知りたいから。

何かの参考にしたいから。

今後の人生について、ヒントを探しているから。

そして、何か不安があって、答えを知りたい場合もあるかもしれません。

例えば、仕事を変えるかどうか迷っているとします。

「自分にはどんな仕事が向いているんだろう」

そんなとき、四柱推命で、

「あなたには、この仕事が向いています」

と言われたらどうでしょう。

ちょうど気になっていた仕事なら、嬉しいかもしれません。

「やっぱり、この仕事を選んでいいんだ!」

と安心する人もいるでしょう。

でも、逆に、

「その仕事は、あなたには向いていません」

と言われたら?

急に迷いが増えることもありそうです。

ここで、そとがわメソッドでは、もう一つ問いを向けることができます。

なぜ、自分に向いている仕事を知る必要があったのでしょうか?

失敗したくなかったから?

生活に困りたくなかったから?

後悔したくなかったから?

間違った選択をした自分を責めたくなかったから?

もちろん、人によって違います。

単に興味があって調べただけかもしれません。

でも、もし不安があって答えを必要としていたなら、その不安には何かを守ろうとする働きが関わっているのかもしれません。

そとがわメソッドでは、その仕組みを観察していきます。

占いに頼った自分を否定する必要もありません。

占いを信じない自分を否定する必要もありません。

ただ、なぜその答えが必要になったのかを見ていくことができます。

すると、占いの結果そのものよりも、自分が何を大切にしているのかが見えてくることもあります。

占いを楽しむことと、その説明に縛られることは違う

例えば、四柱推命で、

「あなたは木の性質を持っています」

と言われたとします。

「へえ、そうなんだ。面白い!」

と思うのもいいでしょう。

そこから、木にどんな象徴的な意味があるのかを調べてみるのも楽しそうです。

でも、もし、

「私は木だから、こういう行動をしなければならない」

「この仕事は相性が悪いから、絶対に選んではいけない」

と思い始めたとしたら、どうでしょう。

最初は自分について知るための説明だったものが、いつの間にか、自分の行動を制限する条件になっているかもしれません。

もちろん、占いを参考にすること自体が問題というわけではありません。

ただ、占いによる説明と、自分が実際に何を感じ、何を望み、どんな行動を選べるのかは、分けて考えることができます。

「私はこういう人間です」と説明されたことと、その説明のとおりに生きなければならないことは別なのです。

この違いが見えてくると、占いとの付き合い方にも、少し違った選択肢が生まれそうですね。

四柱推命と西洋占星術・数秘術はどう違う?

では、四柱推命は、ほかの占いと何が違うのでしょうか。

例えば、西洋占星術や数秘術も、生まれたときの情報を使って、その人について説明することがあります。

でも、使っている仕組みは異なります。

占術主に使う情報解釈の体系
四柱推命生まれた年・月・日・時刻十干・十二支・陰陽五行など
西洋占星術生年月日・出生時刻・出生地天体の位置・星座・ハウスなど
数秘術生年月日や名前など数字への象徴的な意味づけ

同じ人について占っても、それぞれ異なる説明が生まれることがあります。

でも、これも考えてみれば不思議なことではありません。

もともと使っている分類や、意味づけの規則が異なるからです。

同じ一人の人間を、別々の体系で説明しているのです。

だから、説明が違うこともあります。

ここで、どれが正しいのかを考えることもできます。

でも、それだけではなく、

そもそも、どのような規則によってその説明が生まれたのか?

という視点から見てみることもできます。

こちらの記事では、実際に三つの占いの違いを比較しています。

→ 同じ人を3種類の占いで見たら、なぜ違う説明になるの?西洋占星術・四柱推命・数秘術の比較

また、占いを聞いたときに「当たっている」と感じる心理については、こちらの記事でも紹介しています。

→ 占いが当たっていると感じるのはなぜ?バーナム効果と人間の認識の仕組み

占いが当たっていると感じるのはなぜ?

占いで自分の性格を説明されたとき、

「えっ、なんでわかるの?」

と思った経験がある人もいるでしょう。

でも、ここでもちょっと考えてみたいことがあります。

例えば、

「あなたは人に気を遣うところがあります。でも、本当は自分の気持ちを大切にしたいと思っています」

と言われたらどうでしょう。

当てはまるような気がする人もいるのではないでしょうか。

実は、こうした比較的多くの人に当てはまる説明を、自分だけに当てはまるもののように感じる現象があります。

心理学では「バーナム効果」と呼ばれています。

日本心理学会でも、占いが当たっていると感じる理由として、バーナム効果や確証バイアスについて紹介しています。

確証バイアスとは、自分が信じていることに合う情報を重視しやすい傾向のことです。

例えば、「私は慎重な人間だ」と思っていたら、慎重に行動した場面を思い出しやすくなることがあります。

一方、すぐに決断した場面は、あまり意識しないかもしれません。

すると、「やっぱり当たっている」と感じやすくなることがあります。

ただし、すべての占い体験がこの効果だけで説明できると決まったわけではありません。

重要なのは、「当たっていると感じたこと」と、「客観的に予測が当たったこと」は別だという点です。

これは日本心理学会でも指摘されています。

参考:日本心理学会「占いが当たっているように感じるのはなぜ?」

そして、そとがわメソッドでは、さらにもう一つのことを見ていきます。

「当たっている」と感じたとき、自分の中にはどんな意味が生まれたのでしょうか。

安心したのか。

嬉しかったのか。

不安になったのか。

もっと知りたくなったのか。

その反応にも、それぞれの人の認識の仕組みが関わっているかもしれません。

まとめ|生年月日から、どうして「あなたはこういう人」が生まれるの?

四柱推命では、生まれた年・月・日・時刻を使って四つの柱を作ります。

それぞれに干支を割り当て、十干・十二支・陰陽五行などの仕組みから、その人の性質や運勢を解釈します。

ここで注目したいのは、もともとの情報が何だったのかということです。

生まれた年。

生まれた月。

生まれた日。

生まれた時刻。

最初にあったのは、出生日時という情報です。

そこに、時間を区切る規則を使って記号を割り当てる。

さらに、その記号に象徴的な意味を付ける。

そして、その意味を人間の性質や人生の説明に使う。

こうして、一つの解釈体系が成り立っています。

では、その説明を聞いた私たちは、どうでしょう。

「当たっている!」

「なんだか違う気がする」

「安心した」

「ちょっと不安になった」

同じ説明でも、受け取り方は人によって違うかもしれません。

そして、その反応には、過去の記憶や未来の予測、価値づけや思い込みが関わっていることもあります。

そとがわメソッドでは、こうした認識と反応の仕組みを観察していきます。

占いを信じることが悪いわけでもありません。

信じないことが正しいという話でもありません。

何を根拠に、どんな意味を付けているのか。

そして、その意味によって、自分の中で何が起きているのか。

そんなふうに見ていくと、占いの仕組みだけでなく、普段の私たちの認識についても面白い発見がありそうです。

考えてみれば、たった一つの言葉で、自分の性格についての印象が変わったり、まだ起きていない未来を心配したりするのですから。

人間って、なかなか面白い生き物ですよね(笑)。

よくある質問

Q. 四柱推命とは何ですか?

四柱推命とは、生まれた年・月・日・時刻を、それぞれ干支に置き換え、陰陽五行などの考え方を使って性格や運勢を解釈する中国由来の占術です。

Q. 四柱推命の四柱と八字は何が違うのですか?

四柱は、年柱・月柱・日柱・時柱という四つの柱を指します。

八字は、それぞれの柱を十干と十二支の二文字で表した、合計八文字のことです。

Q. 生まれた時間がわからなくても占えますか?

生まれた時間が不明な場合でも、年柱・月柱・日柱の三つを使って解釈する方法があります。

ただし、時柱を確定できないため、四柱すべてを使う場合とは情報が異なります。

Q. なぜ四柱推命では立春が重要なのですか?

多くの流派で、立春を年柱の切り替わりとして扱うからです。

月柱についても、二十四節気のうちの節を用いる方式が一般的です。

Q. 四柱推命で性格や未来が科学的にわかるのですか?

出生日時から干支を求めることには計算上の規則があります。

しかし、その記号によって個人の性格や未来を正確に予測できることが、科学的に確立されているわけではありません。

Q. 同じ誕生日なら同じ運勢になりますか?

同じ誕生日でも、出生時刻や計算方式によって命式が異なることがあります。

また、同じ命式になったとしても、実際の人生や経験が同じになるわけではありません。

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参考資料


「私はこういう人間だから」は、本当に変えられないこと?

四柱推命に限らず、私たちは自分自身を説明するために、いろいろな言葉を使っています。

「私は慎重な人間だから」

「私は人付き合いが苦手だから」

「私はこういう性格だから」

でも、その説明は、どこから生まれたのでしょうか。

誰かに言われたこと?

過去の経験?

自分が付けた意味?

そとがわメソッドでは、こうした人間の認識や反応の仕組みを、身近な例から順番に見ていきます。

自分を変えるために、無理に考え方を変える必要はありません。

まずは、自分がどんなふうに世界を受け取り、どんな意味を付けているのかを知ること。

今まで当たり前だと思っていた自分の見方にも、意外な発見があるかもしれません。

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この記事を書いた人

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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