自分の本音がわからないのはなぜ?「どうしたい?」と聞かれるほど分からなくなるとき

「あなたはどうしたい?」

そう聞かれると、

急に分からなくなる。

嫌なのか。

本当はやりたいのか。

行きたいのか。

行きたくないのか。

仕事を続けたいのか。

辞めたいのか。

相手と一緒にいたいのか。

離れたいのか。

考えれば考えるほど、

「どっちなんだろう」

となってしまう。

そんなことはないでしょうか。

自分の本音が分からないとき、

よく、

「もっと自分の気持ちを大切にしましょう」

「他人軸ではなく自分軸で考えましょう」

と言われます。

でも、

そもそも、

自分がどうしたいのか分からない。

だから困っている。

そんな場合、

「本音を見つける方法」を増やす前に、

なぜ「どうしたい?」と考えた瞬間に分からなくなるのかを見てみてもいいかもしれません。

目次

本音がないわけではないかもしれない

たとえば、

友人から、

「今度の日曜日、一緒に出かけない?」

と誘われた。

その瞬間、

少し、

「家で休みたいな」

と思った。

でも、すぐに、

「最近断ってばかりだし」

「せっかく誘ってくれたのに」

「行かなかったら感じ悪いかな」

「もう誘ってもらえなくなるかもしれない」

と考え始めた。

すると、

最初にあった、

「家で休みたい」

よりも、

そのあとに出てきた情報の方が大きくなります。

そして最後には、

「私、本当は行きたいのかな?」

「行きたくないのかな?」

と分からなくなる。

この場合、

最初から本音がなかったわけではありません。

そのあとに、

いくつもの判断や予測が重なっています。

「どうしたい?」より先に「どうなる?」を考えている

本音が分からないとき、

頭の中では、

自分の希望より先に、

その選択をした場合の結果を考えていることがあります。

これを選んだら、

相手はどう思う?

失敗しない?

損しない?

後悔しない?

嫌われない?

迷惑をかけない?

正解なの?

将来困らない?

そうやって、

選択肢を一つずつ確認する。

すると、

「私はどっちがいい?」

という問いが、

いつの間にか、

「どっちを選べば問題が起きない?」

に変わります。

でも、

問題が起きない選択と、

自分がしたい選択は、

同じとは限りません。

相手の反応を先に見る癖がある場合

人の顔色や反応が気になりやすい場合、

何かを選ぶ前に、

相手の反応を確認することがあります。

「これを言ったら嫌な顔をするかな」

「断ったら怒るかな」

「私がこれを選んだら困る人はいないかな」

そう考えてから、

自分の選択を決める。

これを繰り返していると、

自分の感覚より、

相手の反応の方が、

選択を決める材料として大きくなります。

だから、

「誰にも迷惑がかからないなら、何がしたい?」

と聞かれても、

すぐには答えが出ないことがあります。

人から嫌われることへの怖さが強い場合は、人から嫌われるのが怖いのはなぜ?「嫌われたら何が起きる?」まで見てみるでも近い仕組みを扱っています。

「本音を言う」と「その通り行動する」は別

自分の本音が分からない人の中には、

本音が分かったら、

その通りに行動しなければならないように感じる人もいます。

「本当は仕事を辞めたい」

と気づいたら、

辞めなければいけない。

「本当は会いたくない」

と気づいたら、

その人との関係を終わらせなければいけない。

「本当は断りたい」

と分かったら、

断らなければいけない。

そうなると、

本音を知ること自体が怖くなります。

でも、

本音が分かることと、その通りに行動することは別です。

「辞めたいな」と思っていても、

今は続けると選ぶこともできます。

「今日は会いたくない」と思っていても、

別の理由で会うこともあります。

本音は、

命令ではありません。

今、自分の中に何があるのかを知る材料です。

「正しい本音」を探そうとすると、さらに分からなくなる

「これが本当の本音なのかな?」

と考え始めることもあります。

仕事を辞めたい。

でも、

逃げたいだけかもしれない。

休みたい。

でも、

怠けたいだけかもしれない。

相手と離れたい。

でも、

怖くて逃げているだけかもしれない。

こうして、

今度は、

本音の中から

“正しい本音”

を探し始める。

すると、

どの感覚にも疑いがつきます。

「これは本音じゃないかもしれない」

「もっと奥に本当の気持ちがあるはず」

「まだ自分と向き合えていないのかも」

そして、

ますます分からなくなる。

本音は、

一つの絶対的な答えでなくても構いません。

今は行きたくない。

でも、友人には会いたい。

仕事はしんどい。

でも、収入は必要。

相手のことは好き。

でも、この関係は疲れる。

複数の気持ちが同時にあることもあります。

「本音」と「予測」を分ける

たとえば、

「会社を辞めたい」

と思ったとします。

そのあと、

「辞めたらお金がなくなる」

「次の仕事が見つからない」

「家族に何と言われるだろう」

「逃げた人だと思われる」

と続く。

ここで、

全部を一つにすると、

「辞めたいのか辞めたくないのか分からない」

になります。

でも、

分けると、

辞めたいという感覚がある。

そして、

辞めた場合に起きることを予測して不安になっている。

この二つは、

同時に存在できます。

不安があるから、

「辞めたい」が嘘になるわけではありません。

逆に、

辞めたいと思ったから、

必ず辞める必要もありません。

「自分軸」を作ろうとして迷子になることもある

自分の本音が分からないと、

「自分軸を持たなきゃ」

と思うことがあります。

自分軸なら、

迷わない。

人に振り回されない。

自分の気持ちが分かる。

そう思うと、

今度は、

「これは自分軸?」

「また他人軸になってない?」

と確認し始める。

すると、

自分の感覚を見るはずだったのに、

新しい正解に合わせている状態になることがあります。

自分軸について考えるほど分からなくなる場合は、自分軸で生きたいのに他人の反応を確認してしまうのはなぜ?も近いテーマです。

言いたいことが分からない場合もある

会話の中で、

「何か言いたいことある?」

と聞かれて、

何も浮かばない。

でも、

あとになって、

「あれ嫌だった」

「本当はこう言いたかった」

と出てくることがあります。

その場では、

相手の表情。

声。

空気。

関係。

どう言えば角が立たないか。

そういった情報を処理することが優先されて、

自分の反応を見る余裕がなかったのかもしれません。

言いたいことが言えない場合は、言いたいことが言えないのはなぜ?「言えるようになる」前に見たいことでも扱っています。

「どうしたい?」が分からないときは、もっと小さく見る

大きな問いになるほど、

答えを出そうとして混乱することがあります。

「私はどう生きたい?」

「本当にやりたい仕事は?」

「この人と別れるべき?」

「私の本当の人生は?」

いったん、

そこまで大きくしなくても構いません。

今、

この話を聞いて、

身体はどう反応した?

少し嫌だった?

安心した?

面倒だと思った?

嬉しかった?

断りたいと思った?

もう少し話したいと思った?

まずは、

そのくらい小さいところを見る。

そして、

そのあと、

「でも○○だから」

と何が足されたのかを見る。

本音を見つけるのではなく、見えなくなるまでを見る

本音を探そうとすると、

どこかに隠れている正解を発掘するような感じになります。

でも、

もしかすると見る場所は、

「本当の気持ちはどこ?」

ではなく、

最初の感覚が、どんな処理によって見えなくなったのか

かもしれません。

行きたくないと思った。

でも、

嫌われるかもしれないと思った。

断りたいと思った。

でも、

迷惑をかけると思った。

やってみたいと思った。

でも、

失敗したら恥ずかしいと思った。

こうして分けると、

「本音がない私」ではなく、

自分の感覚のあとに、

いろいろな判断や予測が追加されていることが見えてきます。

決められなくても、本音は見られる

本音が分かったら、

すぐに答えを出さなくても構いません。

「行きたくない気持ちもある」

「でも、行った方がいいと思っている」

「断りたい」

「でも、嫌われるのが怖い」

それぞれを、

そのまま分けて見る。

どちらかを消して、

一つの気持ちにまとめる必要はありません。

自分の中に何があるのかが見えたあとで、

その場で何を選ぶかを決めることができます。


「自分の本音が分からない」

と感じるとき、

本音がないとは限りません。

何かを感じたあと、

相手の反応。

正解。

失敗。

損失。

将来。

そういった情報を先に確認して、

最初の感覚が見えにくくなっていることがあります。

本音を見つけようとする前に、

何があった?

最初に何を感じた?

そのあと何を考えた?

何が起きると思った?

どの選択を危険だと感じた?

そこを一度分けて見てみる。

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よくある質問

本音が分からないのは、他人軸だからですか?

他人の反応を基準にしていることもあります。

ただ、「他人軸だから」とラベルをつけるだけでは、なぜ相手の反応を確認する必要があるのかまでは分かりません。

実際の場面で、何が起き、そのあと何を予測しているのかを見ることができます。

本音は一つではないのですか?

一つとは限りません。

「行きたいけれど疲れている」「好きだけれど距離を取りたい」など、複数の感覚が同時にあることもあります。

一つの正解にまとめなくても、それぞれを分けて見ることができます。

本音が分かったら、その通りに行動した方がいいですか?

必ずしもそうではありません。

自分の気持ちを知ったうえで、状況や他の条件も含めて別の行動を選ぶこともできます。

本音を知ることと、本音の通りに行動することは別です。

考えても考えても答えが出ないときはどうしたらいいですか?

答えを出すために考え続けるより、まず「何を心配して答えが決められなくなっているのか」を分けてみることができます。

正解を探しているのか、誰かの反応を避けたいのか、後悔をなくしたいのかによって、起きていることは違います。

関連記事

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最初にあった感覚。

そのあと浮かんだ相手の反応。

正解かどうかという判断。

失敗や後悔の予測。

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どの行動を選ぶ必要が出たのか。

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この記事を書いた人

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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