自分の考えはあるのに決められない|答えがあるのに迷うのはなぜ?

自分の考えがないわけではない。

「私はこっちがいい」

と思っている。

それなのに、

いざ決めようとすると、

「本当にこれでいいのかな」

「間違っていたらどうしよう」

「もう少し考えた方がいいかも」

と迷い始める。

人に意見を聞く。

調べ直す。

もう一度比較する。

それでも決められない。

そして最後には、

「私は優柔不断だから」

「自分軸がないから」

「もっと自分を信じないと」

と考える。

でも、

自分の考えがあることと、
その考えを選べることは、
同じではありません。

「決められない自分」を直そうとする前に、

決めようとした瞬間、

自分の中で何が起きているのかを見てみます。


目次

「どっちがいいか分からない」とは限らない

たとえば、

転職するか、

今の会社に残るかで迷っている。

本当は、

「転職したい」

と思っている。

条件を比べても、

新しい会社の方に魅力を感じている。

ここまでは、

自分の考えがあります。

ところが、

実際に応募しようとすると、

「今の会社を辞めて後悔したら?」

「新しい会社が合わなかったら?」

「収入が下がったら?」

「家族に反対されたら?」

と、別のものが出てくる。

すると、

さっきまであった

「転職したい」

という感覚まで、

分からなくなってくる。

ここで起きているのは、

最初から答えがなかったこととは少し違います。

答えらしきものが出たあとに、
別の反応が起きています。


決めようとした瞬間に何が起きた?

そとがわメソッドでは、

起きた出来事と、

その出来事に対して自分の中で起きたことを、

いったん分けて見ます。

たとえば、

「Aを選ぼうと思った」

ここまでを一つ置いてみる。

そのあと、

「失敗するかもしれない」

「後悔するかもしれない」

「人に否定されるかもしれない」

と出てきた。

すると、

「まだ決めない」

「もっと調べる」

「誰かに聞く」

という行動が起きる。

これを全部まとめてしまうと、

「私は決められない」

になります。

でも、

順番に分けてみると、

決められないという一つの性格があるのではなく、
決めようとしたあとに何かが起きている

と見ることもできます。

「頭では分かっているのに、実際の場面になるとできない」ということ自体については、こちらの記事でも詳しく扱っています。

→ 頭ではわかっているのにできないのはなぜ?「意志が弱い」では説明できない理由


同じ「決められない」でも中身は違う

決められないとき、

よく、

「失敗するのが怖いから」

「自信がないから」

と理由を決めたくなります。

もちろん、

そういう場合もあります。

でも、

全員が同じとは限りません。

ある人は、

間違った選択をすることが怖い。

ある人は、

誰かに否定されることが怖い。

ある人は、

選ばなかった方を失うことが怖い。

ある人は、

「正しい方を選ばなければならない」

と思っているかもしれない。

だから、

「決められない人は○○が原因です」

と一つに決めるのではなく、

自分の場合は、決めようとしたとき何が起きたのか

を見ます。


人に聞くことにも役割がある

「どっちがいいと思う?」

と人に聞く。

一人に聞いても決まらず、

別の人にも聞く。

それでも決まらない。

そんなとき、

「人の意見に振り回されている」

「自分軸がない」

と考えることがあります。

でも、

人に聞くという行動そのものを、

悪いものにする必要はありません。

「それでいいと思うよ」

と言ってもらえたら安心する。

誰かと同じ意見なら、

間違っていない気がする。

一人で決めなければ、

失敗したときの怖さが少し減る。

もしそうなら、

人に聞くことにも、

そのときの自分にとって必要な役割があります。


「自分を信じれば決められる」にすると、また自分を採点する

決められないと、

「もっと自分を信じよう」

「自分軸を持とう」

「直感に従おう」

と思うことがあります。

それで決めやすくなるなら、

それでも構いません。

でも、

それでも決められなかったとき、

今度は、

「まだ自分を信じられていない」

「自分軸ができていない」

「私はやっぱりダメだ」

と、

別の採点が始まることがあります。

そとがわメソッドで見るのは、

正しく決められる自分になることではありません。

今、

実際に何が起きているのか。

そこを見ます。

心理学や自己啓発などを学んで「どう考えればいいか」は知っているのに、現実では同じところに戻る場合については、こちらでも扱っています。

→ 心理学・自己啓発・潜在意識を学んでも変われなかった人へ|次の知識ではなく「仕組みを見る」


「なぜ決められない?」から少しずらして見る

「なぜ私は決められないんだろう」

と考えると、

原因探しになりやすくなります。

少し問いを変えて、

「決めないことで、何が起きずに済んでいる?」

と見ることもできます。

決めなければ、

まだ失敗は確定しない。

選ばなければ、

もう一方を失わなくて済む。

動かなければ、

誰かに否定される場面も起きない。

ただし、

必ず何かを避けているとは限りません。

答えを先に決めず、

自分の場合はどうなのかを見る。

もし、

決めないことで避けられているものや、

守られているものがあるなら、

「決められない」は、

単なる意志の弱さとは違って見えてきます。

直そうとしていた行動にも、

その行動が必要になった仕組みがあるかもしれません。


無料講座で「分かっているのにできない」を見てみませんか?

頭では、

「自分で決めた方がいい」

「失敗しても大丈夫」

「人の意見より自分の気持ちが大事」

と分かっている。

それでも、

実際に決める場面になると、

また同じところで止まる。

そとがわメソッド無料講座では、

頭では分かっていることと、
実際に起きる反応の間で何が起きているのか

を、出来事から順番に分けて見ていきます。

今回の記事から入るなら、

まず0時間目から全体の見方を知るのが分かりやすいです。

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新しい「正しい決め方」を覚えるためではなく、

なぜ今の反応が必要になっているのかを見るための入口

としてご覧ください。


よくある質問

決められないのは、自分軸がないからですか?

そうとは限りません。

自分の希望がはっきりしているのに、

決めようとしたところから迷い始めることもあります。

その場合、

「自分軸がない」とまとめる前に、

自分の希望が出たあと、何が起きたのか

を分けて見ることができます。

人に相談しない方がいいのでしょうか?

相談すること自体をやめる必要はありません。

見るのは、

相談したかどうかではなく、

自分は何のために相談したのか

です。

情報が必要だったのか。

安心したかったのか。

誰かの同意が必要だったのか。

同じ行動でも、

その人の中で起きていることは違います。

迷ったら直感で決めた方がいいですか?

直感で決めることを否定するものではありません。

ただ、

「直感で決めなければならない」

を新しい正解にすると、

今度は直感で決められない自分を問題にすることがあります。

そとがわメソッドでは、

どの決め方が正しいかを決めるより、

今の自分に何が起きているのか

を見ます。


関連記事

→ 頭ではわかっているのにできないのはなぜ?「意志が弱い」では説明できない理由

どうしたいかは分かっているのに、実際の場面になると同じ行動へ戻ってしまう場合はこちら。

→ 心理学・自己啓発・潜在意識を学んでも変われなかった人へ|次の知識ではなく「仕組みを見る」

「自分を信じる」「失敗を恐れない」など、どう考えればいいかは知っているのに、それでも同じところで止まる場合はこちら。

→ 自分軸で生きたいのに苦しくなるのはなぜ?「これって他人軸?」と自分をチェックしてしまう人へ

人に相談したり迷ったりするたび、「自分軸がない」「もっと自分で決めなきゃ」と自分を採点してしまう場合はこちら。


決められないとき、答えを増やす前に見られること

自分の考えはある。

それでも決めようとすると、止まる。

そんなとき、

「もっと自分を信じなきゃ」

「正しい答えを見つけなきゃ」

と、新しい決め方を探さなくても構いません。

自分の希望が出たあと、何が起きたのか。

何を予測したのか。

何が怖くなったのか。

なぜ調べる、人に聞く、まだ決めないという行動が必要になったのか。

「決められない自分」を直す前に、決めないという選択がどう成立しているのかを見ることができます。

その見方を最初から順番に知りたい方は、無料講座0時間目からご覧ください。

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この記事を書いた人

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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