相手の機嫌が気になる。
困っていると放っておけない。
頼まれると断れない。
本当は嫌でも合わせてしまう。
相手が落ち込んでいると、自分まで何とかしなければならない気がする。
距離を取ろうとすると不安になる。
そんな自分を見て、
「もしかして、これって共依存なのかな」
と思うことがあるかもしれません。
共依存について調べると、
「こういう人は共依存です」
「○個以上当てはまったら注意」
といった特徴一覧を見ることがあります。
それが、自分の状態を整理するきっかけになることもあります。
ただ、
特徴に当てはまるかどうかだけでは、
なぜその行動をやめにくいのか
までは見えないことがあります。
そとがわメソッドでは、
「あなたは共依存です」と決めるのではなく、
その行動が、
何のために必要になっているのか
を分けて見ていきます。
相手の機嫌をいつも確認してしまう
相手の表情を見る。
声のトーンを気にする。
LINEの返信が遅いと不安になる。
少し冷たく感じると、
「何かしたかな」
と考える。
こうした行動は、
共依存の特徴として説明されることがあります。
でも、
特徴として名前をつける前に、
その人の中では何が起きているのでしょうか。
たとえば、
相手が不機嫌そうに見えた。
胸がざわついた。
「自分に怒っているかもしれない」と思った。
「関係が悪くなるかもしれない」と予測した。
だから、
相手の状態をもっと確認する。
こうして見ると、
相手の機嫌を見ることには、
関係が安全かどうかを確認する役割
があるのかもしれません。
人の顔色を細かく読んでしまう場合は、人の顔色をうかがうのをやめたいのにやめられない理由でも近い流れを扱っています。
相手の問題を自分が解決しようとする
相手が困っている。
悩んでいる。
落ち込んでいる。
すると、
「何とかしてあげなきゃ」
と思う。
話を聞く。
代わりに調べる。
お金を出す。
問題を片づける。
本人よりも自分の方が必死になっていることもあります。
これも、
共依存の行動パターンとして挙げられることがあります。
でも、
ここでも、
「世話をする人だから共依存」
と決める必要はありません。
見るのは、
助けたいのか。
それとも、
助けないと何か悪いことが起きると感じているのか。
という部分です。
助けなかったら、
相手が壊れる。
嫌われる。
見捨てたことになる。
自分が悪い人になる。
そう感じているなら、
助けることには大きな役割があります。
頼まれると断れない
本当は無理。
今日は休みたい。
やりたくない。
でも、
頼まれると断れない。
「いいよ」
と言ってしまう。
あとになって疲れる。
不満が出る。
それでも、
また頼まれると引き受ける。
この行動も、
共依存の特徴として説明されることがあります。
ただ、
断れない行動そのものより、
断ったら何が起きると思っているのか
を見ることができます。
相手が困る。
怒る。
嫌われる。
関係が悪くなる。
「冷たい人」と思われる。
もしそう見えているなら、
断らないことは、
その人にとって関係を守る行動になります。
頼まれると断れなくなる場合は、頼まれると断れないのはなぜ?「断っていい」と分かっていても断れない理由でも詳しく扱っています。
自分より相手を優先する
相手が行きたい場所。
相手が食べたいもの。
相手が都合のいい時間。
相手が望んでいること。
気づくと、
いつも相手に合わせている。
「私はどっちでもいい」
と言うことが増える。
これも、
共依存の行動パターンとして挙げられることがあります。
でも、
相手を優先すること自体が悪いわけではありません。
誰かを大事にして、
自分より相手を優先したい日もあります。
見るのは、
自分で選んでそうしているのか。
それとも、
自分を優先すると何か危険なことが起きると感じているのか。
という違いです。
自分を優先したら、
相手を傷つける。
わがままになる。
嫌われる。
見捨てられる。
そう感じるなら、
相手に合わせることが必要になります。
断ったあとに強い罪悪感が出る
勇気を出して断った。
距離を取った。
「今日は無理」と言えた。
でも、
そのあと、
「かわいそうだったかな」
「冷たかったかな」
「嫌われたかもしれない」
と罪悪感が出る。
そして、
謝る。
埋め合わせる。
結局また引き受ける。
この流れも、
関係から離れにくくなる要因になります。
断ったことより、
断ったあとの罪悪感に耐えられず、関係を元に戻す行動が必要になる
ことがあります。
断ったあとに罪悪感が出る場合は、断ったあとに罪悪感が出るのはなぜ?「NOを言った=悪いことをした」になるときも近いテーマです。
距離を取ると不安になる
しんどくなって、
「少し離れよう」
と思う。
連絡を減らす。
会う回数を減らす。
でも、
離れると急に不安になる。
相手がどうしているか気になる。
自分がいなくて大丈夫か気になる。
嫌われていないか確認したくなる。
そしてまた連絡する。
すると、
「離れたいのに離れられない」
という状態になります。
これも、
「依存しているから」
だけではなく、
距離を取った先に何が起きると思っているのか
を見ることができます。
関係が終わる。
一人になる。
見捨てたことになる。
自分が悪い人になる。
そう予測しているなら、
元の距離へ戻ることには意味があります。
共依存から抜け出したいのに離れられない場合は、共依存から抜け出したいのに離れられないのはなぜ?「関係を切れば解決」の前に見ることでも詳しく扱っています。
相手の感情まで自分の責任に感じる
相手が落ち込んでいる。
機嫌が悪い。
怒っている。
すると、
「自分が何とかしないと」
と感じる。
相手が笑うまで安心できない。
相手が落ち着くまで自分も落ち着けない。
ここでは、
相手の感情と、
自分の責任が強くつながっています。
もちろん、
自分の行動によって相手が怒ることもあります。
傷つけることもあります。
でも、
相手が不快な状態でいることと、自分がそれを直さなければならないこと
は同じでしょうか。
そこを分けて見ることができます。
自分の感覚より、相手の反応を基準にする
本当は疲れている。
でも、
相手が困っているなら行く。
本当は嫌。
でも、
相手が喜ぶならやる。
本当は断りたい。
でも、
相手が不機嫌になるなら引き受ける。
こうしているうちに、
「自分はどうしたい?」
と聞かれても、
よく分からなくなることがあります。
自分の感覚がなくなったのではなく、
相手の反応を先に確認することが必要になっている
のかもしれません。
「共依存の特徴に当てはまる私」を新しい問題にしない
共依存について学ぶと、
今度は、
「また世話をした」
「また相手の顔色を見た」
「また断れなかった」
と、
自分を監視し始めることがあります。
そして、
「やっぱり私は共依存だ」
「全然自立できていない」
「また同じことをしている」
と責める。
すると、
共依存という言葉が、
自分を理解するためではなく、
自分を判定する新しい基準
になることがあります。
そとがわメソッドでは、
何個当てはまったかより、
その行動が起きたとき、
何が起きていたのか
を見ます。
行動パターンを、ひとつずつ分けてみる
たとえば、
相手から頼まれた。
断ろうとした。
胸がざわついた。
「断ったら嫌われる」と思った。
怖くなった。
引き受けた。
あとで疲れた。
「また共依存してる」と思った。
こうして分けると、
最初から、
「共依存だから引き受けた」
という一つのものが動いていたわけではありません。
いくつかの処理が続いています。
ここで見るのは、
何が起きた?
そこに何を足した?
何が起きると思った?
身体や感情はどう反応した?
そのあと何をする必要が出た?
という流れです。
「当てはまるか」より「なぜ必要なのか」
相手の機嫌を見る。
世話をする。
断れない。
相手を優先する。
距離を取ると不安になる。
罪悪感が出る。
こうした行動がいくつあったとしても、
それだけで、
「あなたは共依存です」
と決める必要はありません。
大事なのは、
なぜ、その行動が必要になったのか。
そこを見ることです。
嫌われることを避けるため?
相手を傷つけないため?
一人になることを避けるため?
自分が悪い人になることを避けるため?
人によって違います。
同じ行動に見えても、
その行動が必要になる理由は同じとは限りません。
共依存の行動パターンを知ることは、
自分の状態を整理する入口になります。
ただ、
特徴に当てはまるかどうかだけで終わると、
「私は共依存だから」
という新しい完成品が一つ増えるだけになることもあります。
相手の機嫌。
助けなければならない感覚。
断れなさ。
罪悪感。
距離を取ったときの不安。
それぞれが起きたとき、
その手前で何が起きていたのかを分けて見てみる。
すると、
「共依存の人」というラベルだけではなく、
実際に自分の中で走っている処理が見えてきます。
無料講座では、「共依存かどうかを診断する方法」ではなく、自分の中で出来事・意味・予測・反応・行動がどうつながっているのかを順番に見ていきます。
よくある質問
共依存の行動パターンに何個当てはまったら共依存ですか?
この記事では、個数で診断することを目的にしていません。
同じ行動でも、それが必要になっている理由は人によって違います。
当てはまる数より、その行動の前後で何が起きているのかを見ることができます。
相手の世話をするのは共依存ですか?
世話をすること自体で決まるわけではありません。
助けたいと思って助けることもあります。
見るのは、「助けたい」のか、「助けないと何か悪いことが起きると感じている」のかという部分です。
共依存の特徴が当てはまったら、相手と離れた方がいいですか?
関係を続ける・終えるの正解は、この記事では決めません。
安全上の問題がある場合など、距離を取ることが重要なこともあります。
それとは別に、離れることが怖いとき、その怖さがどう出来上がっているのかを見ることができます。
共依存の行動をやめれば解決しますか?
行動だけ止めても、その行動が必要になっていた理由が残っていることがあります。
やめることを急ぐ前に、なぜその行動が必要だったのかを見ることができます。
関連記事
まずは無料講座から
相手の機嫌を見ること。
世話をすること。
断れないこと。
距離を取ると不安になること。
罪悪感が出ること。
その行動だけを見るのではなく、
その手前で何が起き、
何を予測し、
何を避けるためにその行動が必要になったのか。
一度、分けて見てみる。
無料講座では、共依存というラベルを確定するためではなく、自分の中で何が起きているのかを見るための仕組みを0時間目から扱っています。


そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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