見捨てられ不安なのに自分から離れてしまうのはなぜ?「捨てられる前に離れる」が必要になるとき

相手に嫌われるのが怖い。

離れていかれるのが怖い。

関係が終わることを考えると不安になる。

それなのに、

少し相手の反応が変わると、

自分から連絡をやめる。

距離を取る。

「もういい」

と関係を終わらせたくなる。

本当は離れたくないのに、

なぜか自分から離れてしまう。

そんなことはないでしょうか。

見捨てられるのが怖いなら、

普通は相手に近づきそうです。

なのに、

逆に自分から離れる。

そのため、

「自分でも何をしているのか分からない」

「結局、自分で関係を壊している」

と自分を責めることがあります。

でも、

一見矛盾して見えるこの行動も、

その前に何が起きているのかを分けて見ると、

違って見えることがあります。

目次

「離れたい」と思う前に何が起きた?

たとえば、

昨日までは普通に返信が来ていた。

今日は、

いつもより返事が遅い。

ここで起きた出来事は、

まだ返信が来ていない。

です。

でも、そのあと、

「何か変なこと言った?」

「冷めたのかな」

「もう面倒だと思われている?」

「このまま離れていくかもしれない」

と続くことがあります。

すると、

まだ関係が終わったわけではないのに、

本人の中では、

すでに

「捨てられるかもしれない状況」

が始まっています。

返信が遅いと「嫌われた」と感じやすい場合は、返信が遅いと嫌われた気がするのはなぜ?返事が来ない不安で起きていることでも詳しく扱っています。

「捨てられるかもしれない」が起きると、待つのが怖くなる

相手が離れるかもしれない。

でも、

まだ分からない。

この状態は、

本人にとってかなり苦しいことがあります。

今日返信が来るかもしれない。

来ないかもしれない。

明日は普通に戻るかもしれない。

そのまま関係が薄くなるかもしれない。

何も確定していない。

すると、

相手の反応を待っている間ずっと、

「どうなる?」

を確認し続けることになります。

そこで、

自分から関係を終わらせれば、結果は確定します。

怖い結果かもしれない。

悲しい結果かもしれない。

でも、

「いつ捨てられるか分からない状態」

は終わります。

「捨てられる」と「自分から離れる」は同じ痛み?

たとえば、

相手から、

「もう会わない」

と言われることと、

自分から、

「もう会わない」

と言うこと。

結果だけを見ると、

どちらも関係が終わるかもしれません。

でも、

本人の中での意味は、

同じとは限りません。

相手から切られると、

「選ばれなかった」

「必要とされなかった」

「見捨てられた」

と感じる。

自分から切れば、

少なくとも、

「相手に捨てられるまで待っていた」状態にはならない。

つまり、

離れることそのものが目的ではなく、

その前に起きる何かを避けるために、

自分から離れる行動が必要になっている可能性があります。

「先に離れれば傷つかない」ではなく、「別の傷に変えられる」

もちろん、

自分から離れても、

傷つかないわけではありません。

寂しい。

後悔する。

本当は連絡したい。

相手のSNSを確認したくなる。

それでも、

相手から拒絶される瞬間を待つより、

自分で終わらせる方がましに感じることがあります。

だから、

「自分から離れる=本当は相手が嫌い」

とは限りません。

むしろ、

関係を失うことが怖いからこそ、先に終わらせる

ということもあります。

相手を試すような行動になる場合もある

「もういい」

「別れよう」

「連絡しなくていい」

と言ったあと、

心のどこかで、

相手が止めてくれることを期待する場合もあります。

「そんなこと言わないで」

「離れないよ」

「好きだよ」

と返ってきたら、

安心できる。

これは、

わざと相手を困らせたいからとは限りません。

相手が離れないことを確認したい。

その確認方法として、

距離を取る行動が必要になっていることがあります。

見捨てられ不安で相手の反応を何度も確認してしまう場合は、見捨てられ不安がしんどい|相手の反応を確認せずにいられないのはなぜ?も近いテーマです。

「どうせ捨てられる」が先に完成していることもある

相手の返事が短かった。

予定が合わなかった。

少し冷たく感じた。

そこから、

「この人も離れていく」

まで一気に進むことがあります。

本人の中では、

まだ起きていない未来が、

かなり現実に近く感じられています。

すると、

関係を続けることは、

「いつか捨てられるまで待つこと」

のように見えてきます。

それなら、

今終わらせた方がいい。

傷が浅いうちに離れた方がいい。

そう判断することは、

その世界の見え方の中では不自然ではありません。

「嫌われる前に嫌いになる」こともある

相手に距離を感じた瞬間、

急に、

「この人、そもそもそんなに好きじゃなかった」

「よく考えたら嫌なところばかり」

と感じることもあります。

本当に気持ちが変わった場合もあります。

ただ、

相手から離れられることが危険なら、

先に相手の価値を下げることで、

失う痛みを小さくできる場合もあります。

大切な人に離れられるより、

「別にいらない人」が離れた方が、

本人の中では扱いやすい。

ここでも、

感情が嘘だと決める必要はありません。

ただ、

その感情がいつ、何をきっかけに強くなったのか

を見ることはできます。

本当に離れたい場合もある

もちろん、

すべてが見捨てられ不安による行動とは限りません。

実際に、

関係を終えたい。

距離を取りたい。

相手との関わりがしんどい。

という場合もあります。

そとがわメソッドでは、

「離れたいのは本心ではありません」

とは決めません。

見るのは、

何が起きて、そのあと何が加わって、離れる必要が出たのか

です。

離れるという結論だけでは、

そこは分かりません。

自分から離れたあと、戻りたくなるのはなぜ?

自分から関係を切った。

その瞬間は、

少し楽になった。

でも、

しばらくすると、

寂しくなる。

連絡したくなる。

「やっぱり好きだった」

と思う。

そしてまた戻る。

これを繰り返すと、

「私は意志が弱い」

「何がしたいのか分からない」

と思うかもしれません。

でも、

離れることで避けたかったものと、

離れたことで新しく起きるものは別です。

距離を取ったことで、

「捨てられるかもしれない」という不確定さは消えた。

でも今度は、

「本当に相手がいなくなった」

という寂しさが出る。

すると、

再び近づく行動が必要になる。

その繰り返しなのかもしれません。

共依存の「離れられなさ」と同時に起きる場合もある

相手と一緒にいると苦しい。

でも離れると不安。

近づく。

また苦しくなる。

離れる。

また不安になる。

こうした行き来が起きることもあります。

「離れられない自分」と、

「すぐ離れようとする自分」が、

別々にいるように感じるかもしれません。

でも、

どちらも、

その瞬間に感じている危険を避けるために必要になっている可能性があります。

共依存から抜け出したいのに離れられない感覚が強い場合は、共依存から抜け出したいのに離れられないのはなぜ?「関係を切れば解決」の前に見ることも参考になるかもしれません。

「また自分で壊した」と責める前に見る

関係を切ったあと、

「またやった」

「どうせ私が全部壊す」

「普通に付き合えない」

と自分を責めることがあります。

でも、

そこだけを見ても、

なぜその行動が必要だったのかは分かりません。

たとえば、

相手の返信が遅かった。

「嫌われた」と思った。

「このまま捨てられる」と予測した。

胸が苦しくなった。

待っているのが怖くなった。

「もう連絡しなくていい」と送った。

少し安心した。

あとで寂しくなった。

ここまで分けると、

「私は関係を壊す人」

という一つの説明ではなくなります。

いくつかの処理が続いています。

人から嫌われることへの怖さが強い場合は、人から嫌われるのが怖いのはなぜ?「嫌われたら何が起きる?」まで見てみるも近いテーマです。

「自分から離れないようにする」だけでは終わらないこともある

この行動に気づくと、

「次からは絶対に自分から切らない」

と決めることがあります。

でも、

次に同じ不安が出たとき、

離れないことだけを我慢すると、

今度は、

相手の返信を何度も確認する。

SNSを見る。

安心できる言葉を求める。

何度も気持ちを聞く。

という別の行動が必要になることもあります。

だから、

行動だけを止める前に、

なぜ離れる必要が出たのか

を見ることができます。

「捨てられる前に離れる」を細かく見る

たとえば、

相手の態度が少し変わった。

「嫌われた?」と思った。

「このまま離れていく」と予測した。

怖くなった。

相手の気持ちを確認したくなった。

でも、

「聞いて本当に嫌いと言われたら耐えられない」と思った。

だから、

先に「もういい」と言った。

この流れなら、

自分から離れることは、

突然起きた不可解な行動ではありません。

本人の中では、

その前から、

いくつもの反応が続いています。

ここで見るのは、

「そんなことをしないようにする」

ではありません。

何が起きた?

そこに何を足した?

何が起きると思った?

何を感じた?

なぜ先に離れる必要が出た?

という流れです。

「捨てられない自分」になる必要はない

目標を、

「見捨てられても平気になる」

にしなくても構いません。

大切な関係がなくなるのは、

悲しいことがあります。

怖いこともあります。

嫌われたくないと思うこともある。

その反応が出たとき、

すぐに、

「先に切ろう」

「確認しよう」

「相手を試そう」

と動く前に、

今、

自分の中で何が起きているのかを見る。

そこには、

少し余地があります。

反応があることと、

その反応の通りに行動しなければならないことは、

同じではありません。


見捨てられるのが怖い。

だから相手にしがみつく。

それだけが見捨てられ不安の形とは限りません。

怖いから、

確認することもある。

怖いから、

合わせることもある。

そして、

怖いから、

先に離れることもある。

行動だけを見ると逆に見えても、

その前で何を危険だと感じているかを見ると、

同じところから始まっていることがあります。

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よくある質問

見捨てられ不安がある人は、自分から別れを切り出すこともありますか?

あります。

ただし、「自分から離れる=必ず見捨てられ不安」という意味ではありません。

実際に関係を終えたい場合もあります。見るのは、その行動の直前に何が起き、何を避ける必要が出たのかです。

「別れよう」と言って引き止めてもらいたくなるのは試し行動ですか?

そう呼ばれることもあります。

この記事では、名称をつけることより、「なぜ相手が離れないことを確認する必要があったのか」を見ます。

自分から距離を取らないように我慢すれば改善しますか?

行動を止めることで変化することもありますが、その行動が必要になっていた理由が残っていれば、別の確認行動が増えることもあります。

まずは、離れたくなった直前に何が起きていたのかを見ることができます。

本当に離れたいのか、不安で離れようとしているだけなのか分かりません

すぐにどちらかへ決めなくても構いません。

「離れたい」という感覚と、その直前に起きた出来事、不安、予測をそれぞれ分けて見ることができます。そのうえで何を選ぶかを決めることができます。

関連記事

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相手の態度が変わったこと。

そこについた意味。

「捨てられるかもしれない」という予測。

身体や感情の反応。

そして、

先に離れることで避けようとしたもの。

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この記事を書いた人

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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