仕事で何を直せばいいかわからない|「もっと改善する」前に分けたいこと

仕事で注意された。

言われたところは直した。

次から気をつけた。

同じことを言われないように、

確認も増やした。

それなのに、

今度は別のことを言われる。

「もっと周りを見て」

「ちゃんと考えて動いて」

「そこまで言わなくても分かるでしょ」

「前にも似たことあったよね」

そのたびに、

また自分の中に、

新しい改善項目を追加する。

もっと確認しよう。

もっと気をつけよう。

もっと先回りしよう。

もっと相手の意図を読もう。

もっとちゃんとしよう。

そうしているうちに、

何をしていても、

「これで合ってる?」

と気になるようになる。

そして最後には、

「もう、私は何を直せばいいの?」

となる。

でも、

ここでさらに、

新しい改善点を探す前に、

一度分けて見たいことがあります。

仕事で何かを指摘されたことと、

自分自身をどんどん修正し続ける必要があることは、同じではありません。

目次

指摘されるたびに「次から直す」は自然なこと

仕事でミスをした。

手順を間違えた。

確認が足りなかった。

必要な報告を忘れた。

そういうことがあれば、

次から修正することはあります。

「ここは提出前に確認しよう」

「次からこの順番でやろう」

「分からなければ先に聞こう」

仕事を覚えていく中では、

普通に起きることです。

問題は、

一つの指摘を受けたあとに、

修正する範囲が、

どんどん広がっていくときです。

「ここを確認して」

と言われた。

↓

もっと注意深い人にならなきゃ。

「先に報告して」

と言われた。

↓

もっと周りを読める人にならなきゃ。

相手が不機嫌だった。

↓

何か別のことも悪かったのかもしれない。

こうなると、

直しているのは、

一つの仕事ではなくなります。

「何も言われない自分」になるための修正

が始まります。

「仕事の修正」と「自分の修正」が混ざることがある

たとえば、

提出した資料に数字の間違いがあった。

ここで必要なのは、

数字を確認することかもしれません。

でも、

強く注意されたことで、

「私は注意力がない」

「もっとちゃんとしないと」

「こんなこともできないと思われた」

まで広がることがあります。

次から、

数字だけではなく、

文章も、

ファイル名も、

メールの言葉も、

相手の表情も、

声のトーンも、

全部気になる。

本来の修正点は、

「数字の確認」だった。

でも、

頭の中では、

「もう何も問題を起こさないように、自分全体を直す」

へ広がっています。

これが続くと、

何を直せば終わるのか分からなくなります。

「また言われた」が、「まだ自分が足りない」に変わる

一つ直した。

でも、

また注意された。

すると、

「まだ足りなかった」

と思うことがあります。

もっと細かく見なきゃ。

もっと早く気づかなきゃ。

もっと気を利かせなきゃ。

そして、

また別の改善を増やす。

でも、

ここで一度確認したいことがあります。

今回言われたことは、本当に前回の改善不足なのでしょうか。

別の仕事についての指摘かもしれない。

新しく覚える内容かもしれない。

相手によって求める基準が違うかもしれない。

説明されていないルールだったかもしれない。

単に相手の機嫌が悪かった可能性もある。

もちろん、

自分に改善できることがある場合もあります。

でも、

「また何か言われた」

という結果だけから、

「まだ自分が直りきっていない」

と決める必要はありません。

相手が何か言うことまで、自分の改善でゼロにはできない

仕事をちゃんとできるようになれば、

注意されることは減るかもしれません。

でも、

誰からも何も言われない状態を、自分だけで作ることはできません。

相手によって、

気になる場所は違います。

細かく確認する人もいる。

結果が合っていれば気にしない人もいる。

説明してほしい人もいる。

自分で考えてほしい人もいる。

昨日と今日で、

言うことが変わる人もいます。

だから、

自分が改善することと、

相手が何も言わなくなることは、

完全には一致しません。

ここが混ざると、

相手が何か言うたびに、

「また私に直すところが見つかった」

となります。

「もっとちゃんとする」が増えるほど、仕事が難しくなることもある

指摘されるのが怖くなると、

確認を増やします。

何度も見直す。

相手の様子を見る。

言われそうなことを先回りする。

他の人がやっていることも確認する。

全部間違えないようにする。

一見、

仕事を丁寧にしているように見えます。

でも、

確認するものが増えすぎると、

今度は、

どこを優先すればいいか分からなくなります。

Aさんには、

「自分で判断して」

と言われた。

Bさんには、

「勝手に判断しないで」

と言われた。

前は、

「早くやって」

と言われた。

今回は、

「もっと確認して」

と言われた。

全部を、

自分の中のルールとして保存すると、

やがて、

何をしても、

どれかに違反する状態になります。

すると、

「仕事ができない」

というより、

守ろうとしているルールが増えすぎている

ことがあります。

たとえば「もっと周りを見て」と言われたとき

「もっと周りを見て」

と言われた。

この言葉から、

実際に必要なことが分かる場合もあります。

忙しい人がいたら手伝う。

次の作業を確認する。

共有物の不足を見る。

そういう具体的な意味なら、

次から対応できます。

でも、

「周りを見る」が、

「相手が何を望んでいるか全部察する」

へ広がると、

話が変わります。

誰が何を考えているか。

何をしたら怒られるか。

何をしなかったら嫌われるか。

相手の機嫌はどうか。

そこまで確認し始める。

すると、

仕事をしているというより、

相手の反応を予測しながら正解を探す仕事

が増えます。

「何を直せばいい?」の中に、二つの問いが混ざっている

「何を直せばいいんだろう」

と思ったとき、

実は、

二つの違う問いが混ざっていることがあります。

一つは、

仕事として、次に何を修正すればいい?

もう一つは、

どうすれば、もう相手から嫌な反応をされない?

です。

この二つは、

同じではありません。

仕事上の修正なら、

具体的にできます。

どこが間違っていた?

正しい手順は?

次回は何を確認する?

分からなければ誰に聞く?

一方、

「もう怒られないようにする」

「嫌な顔をされないようにする」

「何も言われないようにする」

は、

相手側の反応まで含みます。

そこまで自分の改善項目にすると、

終わりがなくなります。

ここまで読んで、

「私は仕事を直すというより、相手に何も言われない自分を作ろうとしていたかもしれない」

と思った方は、無料講座0時間目から、自分の反応の仕組みを見てみてください。

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さらに改善点を増やすためではなく、なぜ指摘されるたびに「もっと自分を直さなきゃ」になるのかを見るための入口です。

指摘された内容と、相手の反応も分けられる

たとえば、

「ここ、間違ってるんだけど」

と強い口調で言われた。

このとき、

二つのものがあります。

一つは、

間違っていた内容。

もう一つは、

相手が強い口調だったこと。

内容として、

修正が必要なことはある。

でも、

相手が怒ったことまで、

「自分のミスの大きさ」

とは限りません。

同じミスでも、

淡々と伝える人もいます。

強く怒る人もいます。

だから、

仕事上の不備と、相手の反応の強さを一つにしない

ことができます。

ミスは直す。

でも、

「こんなに怒られたんだから、自分は相当ダメなんだ」

まで引き受けなくてもいい。

「言われたことを全部守る」と、矛盾することもある

職場では、

複数の人から指示を受けることがあります。

一人は、

「分からなかったらすぐ聞いて」

と言う。

別の人は、

「それくらい自分で考えて」

と言う。

一人は、

「早く終わらせて」

と言う。

別の人は、

「急がなくていいから丁寧に」

と言う。

全部を、

「次から絶対守らなければならないルール」

にすると、

矛盾します。

このとき必要なのは、

自分の性格をもっと直すことではなく、

この仕事では、実際に何を基準にすればいいのかを確認すること

かもしれません。

優先順位。

責任者。

正式な手順。

締切。

品質基準。

ここが分かれば、

人ごとの反応を全部正解にする必要はなくなります。

本当に自分が改善できることは、具体的にできる

「もっとちゃんとしなきゃ」

では、

何をすればいいか分かりません。

「気をつける」

も、

かなり広い言葉です。

もし、

実際に自分が改善したいことがあるなら、

もう少し具体的にできます。

提出前に数字を一回確認する。

分からない指示は復唱する。

期限が変わったらメモする。

自分で判断していい範囲を確認する。

必要な報告のタイミングを聞く。

これは、

「自分を直す」というより、

仕事上の一つの行動を調整する

ことです。

このサイズまで小さくなると、

何を直したのかも分かります。

改善しても問題が起きたら、「別の問題かもしれない」

一つ修正した。

そのあと、

別の指摘が来た。

そのとき、

すぐ、

「まだ自分が足りない」

とつなげなくても構いません。

前回と、

今回を分けます。

前回は、

提出時間の問題。

今回は、

数字の問題。

別なら、

別の話です。

あるいは、

前回直したことについて、

また指摘された。

その場合も、

前回の修正方法で足りなかったのか。

指示が曖昧だったのか。

基準が変わったのか。

確認できます。

結果だけを見て、自分全体に「改善不足」の判定を出さない。

そこを分けます。

「自分が悪いか、相手が悪いか」の二択にしなくていい

ここまで読むと、

「じゃあ全部相手が悪いってこと?」

と思うかもしれません。

そうではありません。

自分に直せることは、

直せます。

相手に確認した方がいいこともある。

自分では決められないこともある。

環境の問題もある。

複数の要素が関わっていることもあります。

大切なのは、

問題が起きた瞬間に、

「また私の何かを直さなきゃ」へ全部まとめないこと

です。

自分の範囲。

相手の範囲。

仕事の仕組み。

その場の条件。

それぞれ分けて考えます。

「ちゃんとできたか」ではなく、今回何が必要だったかを見る

仕事で何度も注意されると、

「ちゃんとした人にならなきゃ」

と思うことがあります。

でも、

「ちゃんとした人」は、

かなり曖昧です。

何をしたら完成なのかも分かりません。

それより、

今回の仕事では、

何が必要だった?

どこが不足していた?

次回、

具体的に何を変える?

そこまで分かれば、

その仕事については対応できます。

そして、

相手がそのあと笑顔になるか。

もう何も言わなくなるか。

自分を高く評価するか。

そこまでは、

別の話です。

今日見るなら「今回、仕事として直すものは何?」

もし、

「もう何を直せばいいか分からない」

となっているなら、

今日は、

これだけ分けてみてください。

「今回、仕事として具体的に直す必要があるものは何?」

どの作業?

どの手順?

どの確認?

どの期限?

どの報告?

そこに、

「もっと気を利かせる」

「もっとちゃんとする」

「怒らせないようにする」

「嫌われないようにする」

まで混ざっていないかを見る。

もし、

何を直せばいいのか具体的に分からないなら、

それ自体が、

確認する必要のある情報です。

「次から気をつけます」

だけで抱え込むより、

「次回は具体的に何を変えればいいですか?」

と確認した方が、

仕事としては明確になることがあります。

仕事で「もう何を直せばいいか分からない」なら、改善を増やす前に分ける

言われたところは、

直してきた。

同じことをしないように、

気をつけてきた。

それでも、

また何か言われる。

そして、

どんどん自分の中に、

改善項目が増えていく。

そんなとき、

さらに、

「もっとちゃんとしよう」

を足す前に、

分けて見ることができます。

今回、

実際に何が起きたのか。

仕事として、

何を修正する必要があるのか。

自分は、

その指摘を何だと受け取ったのか。

そのあと、

何が起きると思ったのか。

相手の反応まで、

自分が何とかしようとしていないか。

現実に、

基準が曖昧だったり、

矛盾していたりしないか。

そこが見えると、

「自分のどこを直せばいい?」

だけではなくなります。

そとがわメソッドでは、

問題が起きるたびに、

自分をもう一段修正するのではなく、

出来事と、そこから自分の中で起きたことを分けて見ます。

無料講座0時間目「分かっているのに、やめられない理由」では、

注意されたり問題が起きたりするたびに、

なぜ「もっと自分を直さなきゃ」へ戻るのかを、

実際の出来事から見ていきます。

→ 無料講座0時間目

次の改善項目を増やすためではなく、自分が本当に扱える範囲を見分けるための入口としてご覧ください。


よくある質問

注意されたなら、自分を直すのは普通ではないですか?

仕事上、

修正が必要なことはあります。

この記事で分けているのは、

具体的な業務上の修正と、

「もう何も言われない自分になるために、自分全体を直すこと」です。

必要な修正までやめるという話ではありません。

何度も注意されるなら、自分に問題があるのでは?

自分に改善できる点がある場合もあります。

ただ、

複数の指摘があることだけで、

すべてが一つの「自分の欠点」だとは限りません。

それぞれ何が起きたのかを分け、

具体的に改善できるものを確認します。

上司によって言うことが違う場合はどうすればいいですか?

可能であれば、

優先順位や正式な手順、

最終的に判断する人を確認する方が具体的です。

全員の反応を同時に正解にしようとすると、

自分の中のルールが矛盾することがあります。

相手の機嫌や怒り方は気にしなくていいですか?

相手の反応が、

仕事上必要な情報になることもあります。

ただ、

相手が怒ったという結果だけで、

自分のミスの大きさや人としての評価まで確定する必要はありません。

業務上の内容と、

相手の反応を分けて見ることができます。


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一部分について指摘されたのに、自分全体を否定されたように感じる場合はこちら。

もう少し、自分の中で起きていることを見てみたい方へ

注意された。
直した。

でも、また別のことを言われた。

そんなことが続くと、

「結局、私は何を直せばいいの?」
「もう何も言われないようになるには、どうすればいいの?」

と、自分全体を修正し続けることがあります。

そんなときは、

さらに改善項目を増やす前に、

今回、本当に直す必要があることは何なのか。
そして、どこから先を自分全体の問題にしているのか。

を分けて見てみることもできます。

そとがわメソッドの無料講座では、

実際に起きた出来事。
そこについた意味や予測。
反応。
そのあとに起きた自分責めや行動。

そして、

なぜ「もっと自分を直さなきゃ」に進んでいるのか

を順番に見ていきます。

必要な修正は、普通に修正していい。

でも、

問題が起きるたびに、自分全部を作り直す必要があるとは限りません。

自分が本当に扱える範囲を、一度分けて見てみませんか。

→ 無料講座0時間目を見る

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この記事を書いた人

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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