考え方を変えたら、
人間関係がよくなった。
潜在意識のワークをしたら、
仕事が決まった。
執着を手放したら、
連絡が来た。
自分を大切にし始めたら、
相手の態度が変わった。
行動を変えたら、
売上が上がった。
そんなことが起きると、
私たちは、
理由を考えます。
「これをしたから変わったんだ」
「やっぱりこの方法が正しかった」
「潜在意識が変わったから現実が変わった」
もちろん、
その可能性はあります。
でも、
ここで一度分けて見たいことがあります。
良い結果が起きたことと、
その原因が一つに特定できたことは、同じではありません。
結果が出ると、理由を知りたくなる
何かがうまくいく。
嬉しい。
そして、
「なぜうまくいったんだろう」
と考える。
これは自然なことです。
理由が分かれば、
もう一度使えるかもしれない。
再現できるかもしれない。
失敗を避けられるかもしれない。
だから、
結果から原因を探します。
問題は、
納得できる説明が見つかった瞬間に、それを原因として確定してしまうことがある
という点です。
「そのあと起きた」と「それが原因だった」は違う
たとえば、
毎朝アファメーションを始めた。
その2週間後、
仕事が決まった。
順番としては、
アファメーションを始めた。
↓
仕事が決まった。
これは確認できます。
でも、
そこから、
「アファメーションをしたから仕事が決まった」
まで進むと、
因果関係についての説明になります。
応募件数。
求人のタイミング。
面接。
経験。
相手企業の事情。
競合応募者。
偶然。
いろいろなものが、
関係していた可能性があります。
納得できる物語と、因果関係は同じではない
たとえば、
ずっと執着していた。
ある日、
「もういいや」
と思った。
その翌日、
相手から連絡が来た。
すると、
「手放したから連絡が来た」
と思う。
かなり納得しやすい流れです。
でも、
実際には、
相手がいつ連絡しようと考えていたのか。
何がきっかけだったのか。
こちらの心境の変化と関係があったのか。
分からないこともあります。
物語として、
きれいにつながることと、
本当に因果関係が確認できたことは、
別です。
良い結果のときほど、原因を疑いにくい
悪い結果について、
「本当にそれが原因?」
と考えることはあります。
でも、
良い結果だと、
あまり疑わないことがあります。
だって、
うまくいった。
だから、
やったことは正しかった。
と感じやすいからです。
でも、
結果が良かったことは、
その方法が唯一の原因だった証明ではありません。
「これが効いた」と思うと、次もやりたくなる
ある方法を試した。
うまくいった。
すると、
次も同じ方法を使います。
それ自体は、
悪いことではありません。
経験として、
使えるものを残すことはできます。
ただ、
一度うまくいっただけで、
「これは必ず効く」
まで広げると、
話が変わります。
次に、
同じことをしてもうまくいかなかった。
すると、
「やり方が足りなかった?」
「信じ切れてなかった?」
「ブロックが戻った?」
と、
今度は自分を疑い始めることがあります。
成功体験が、新しいルールになることもある
たとえば、
ある日は、
朝5時に起きて作業した。
その日に、
すごく成果が出た。
すると、
「朝5時に起きたからうまくいった」
となる。
そして、
成功するには、
朝5時に起きなければならない。
というルールになる。
別の日、
8時に起きた。
あまり成果が出なかった。
すると、
「やっぱり早起きしなかったから」
と説明できる。
こうして、
一度の成功体験が、
自分を縛る基準になることがあります。
「うまくいった理由」を一つに決めると、再現できないとき苦しくなる
前は、
潜在意識を書き換えたら、
人間関係がよくなった。
今回も、
同じことをした。
でも、
変わらなかった。
すると、
混乱します。
前は効いたのに。
今回は、
何が悪い?
自分の状態?
信じ方?
やり方?
でも、
前回の結果自体が、
最初から一つの原因だけで起きたとは限りません。
前回と今回では、
相手も違う。
状況も違う。
タイミングも違う。
条件も違います。
「自分が変わったから相手が変わった」とは限らない
自分の態度を変えた。
そのあと、
相手が優しくなった。
すると、
「自分が変わったから相手も変わった」
と思うことがあります。
その可能性はあります。
自分の関わり方が、
相手に影響したかもしれない。
でも、
相手側にも、
変化の理由があるかもしれません。
仕事が落ち着いた。
気分が変わった。
別の出来事があった。
相手自身が考え直した。
こちらとは関係なく、
状態が変わった。
相手の変化まで、
全部自分の変化から説明しなくても構いません。
「自分が変われば現実も変わる」が万能になると苦しくなる
一度、
自分が変わったあとに、
良いことが起きた。
すると、
「現実は自分次第」
という考えが強くなることがあります。
すると、
次に嫌なことが起きたとき、
逆に、
「自分の何が悪かった?」
になります。
良い結果も、
自分が作った。
悪い結果も、
自分が作った。
そうすると、
世界の出来事すべてが、
自分の内面の採点になります。
因果を一つに決めると、悪い結果にも同じルールを使いやすい
成功した。
自分の内面が変わったから。
失敗した。
自分の内面がまだ変わっていないから。
このルールなら、
何でも説明できます。
でも、
何でも説明できるものは、
本当にその原因なのかを確かめにくくなることがあります。
どんな結果でも、
同じ理屈に回収できてしまうからです。
「説明できる」と「確かめられる」は違う
たとえば、
「潜在意識が変わったから成功した」
という説明。
「努力したから成功した」
という説明。
「タイミングが良かったから成功した」
という説明。
どれも、
あり得ます。
でも、
あり得る説明があることと、
それが実際の原因だったことは、
別です。
ここを分けておくと、
一つの説明に全部を預けなくて済みます。
成功の理由は、複数あってもいい
仕事が決まった。
自分が行動した。
経験もあった。
求人のタイミングもよかった。
応募先と相性がよかった。
面接官の判断もあった。
偶然もあったかもしれない。
一つの出来事に、
複数の条件が関わっていても、
何もおかしくありません。
むしろ、
現実では、
その方が普通です。
「再現性」を見るなら、何が変わったかを具体的にする
うまくいった方法を、
全部否定する必要はありません。
実際に、
役立ったものもあるでしょう。
ただ、
「この方法だから成功した」
だけではなく、
もう少し具体的に見ることができます。
何をした?
その結果、
自分の行動は何が変わった?
選択は変わった?
人への伝え方は変わった?
行動量は?
準備は?
以前と違った条件は?
こうすると、
「効いた/効かなかった」だけより、
再利用しやすくなります。
「信じたから叶った」も、一度分けて見られる
信じられるようになった。
そのあと、
願っていたことが叶った。
すると、
「信じたから叶った」
となることがあります。
でも、
信じられるようになったことで、
行動が変わった可能性もあります。
人との関わり方が変わった。
応募した。
話した。
挑戦した。
断らなくなった。
あるいは、
まったく関係なく、
外側の条件が変わった可能性もあります。
信じることが役立った可能性を残しながら、
何が実際に起きたのかも見ることができます。
良い出来事も、「出来事」と「説明」を分ける
たとえば、
「売上が上がった」
これは出来事です。
「自信がついたから売れた」
これは説明です。
「潜在意識が書き換わったから売れた」
これも説明です。
「投稿数を増やしたから売れた」
これも説明です。
どれかが、
関係している可能性はあります。
でも、
説明と出来事を一度分けておく。
それだけで、
原因を確定しすぎなくて済みます。
ここまで読んで、
「私はうまくいったことを、その直前にやったことの効果だと決めていたかもしれない」
と思った方は、無料講座0時間目から見てみてください。
正しい原因を当てるためではなく、実際に起きたことと、自分があとからつけた説明を分けて見るための入口です。
原因を確定しなくても、「また試す」はできる
「本当にこれが原因か分からない」
となると、
何もできなくなるように感じるかもしれません。
でも、
確定できなくても、
試すことはできます。
前回、
この方法をした。
そのときは、
良い結果だった。
今回も、
使ってみる。
それで構いません。
「絶対これが原因だった」
まで決めなくても、
経験は使えます。
一度うまくいった方法を、絶対条件にしなくていい
ある方法が、
その時期には合っていた。
その状況では役立った。
でも、
別の状況では、
違う方法が必要かもしれない。
だから、
一度成功したやり方を、
「これをしなければうまくいかない」
にしなくても構いません。
うまくいかなかったとき、すぐ「方法が間違い」にしない
前回成功した方法を使った。
今回は失敗した。
ここで、
「方法が間違っていた」
とも限りません。
条件が違った。
相手が違った。
タイミングが違った。
運も違った。
今回の結果だけで、
前回の説明まで全部否定しなくてもいい。
成功を「自分の価値」の証明にもしなくていい
うまくいった。
だから、
自分は正しい。
自分は成長した。
自分には価値がある。
そう感じることがあります。
逆に、
次にうまくいかなかったら、
自分の価値まで下がることがあります。
でも、
結果は結果です。
成功したことと、
自分全体の価値を結びつけなくても構いません。
良い結果を喜ぶことと、原因を確定することは別
ここも大事です。
成功した。
嬉しい。
願いが叶った。
喜ぶ。
それでいい。
「原因が分からないなら喜んじゃいけない」
ではありません。
ただ、
喜びと、
因果関係の判定は、
別にできます。
「これが原因だった」と決めると安心することもある
原因が分かれば、
次も同じことをすればいい。
未来が少し予測できる。
だから、
原因を一つに決めたくなることがあります。
「これさえやれば大丈夫」
という形になれば、
安心できます。
でも、
その安心のために、
本当は分からないものまで、
確定していることもあります。
今日見るなら、「事実として分かるのはどこまで?」
何かがうまくいって、
「これが原因だ」
と思ったとき。
一度、
こう見てみてください。
「事実として分かるのはどこまで?」
これをした。
そのあと、
こういう結果が出た。
ここまでは分かる。
では、
「これが原因だった」は?
確認できたこと?
それとも、
今の自分がつけた説明?
一度分けます。
うまくいった理由を一つに決めてしまうなら
成功の理由を考えることは、
悪いことではありません。
再現したい。
学びたい。
次に活かしたい。
そのために、
振り返ることもできます。
ただ、
「良い結果が出た」
↓
「直前にこれをした」
↓
「だからこれが原因」
と、
すぐに一つへ決めない。
自分。
相手。
環境。
タイミング。
偶然。
複数の条件を残す。
そとがわメソッドでは、
納得できる説明を作ることより先に、実際に確認できる出来事と、そこに載せた説明を分けて見ます。
無料講座0時間目「分かっているのに、やめられない理由」では、
出来事と、
その出来事に自分がつけた意味を分けるところから、
反応の仕組みを見ていきます。
正しい原因を当てるためではなく、自分がどこから「これはこういう意味だ」と確定しているのかを見るための入口としてご覧ください。
よくある質問
うまくいった理由を分析しない方がいいのでしょうか?
分析できます。
ただ、「関係していそう」と「原因として確定できた」を分けます。
役立ちそうな方法は、原因を100%確定しなくても次に使えます。
成功パターンを見つけることは大切では?
役立つことがあります。
複数回試したり、条件を比べたりすると、より見えやすくなることもあります。
一度の成功だけで絶対的なルールにしない、という話です。
潜在意識が変わったから現実が変わった可能性はありませんか?
あります。
この記事では否定していません。
ただ、その説明だけで他の可能性を消さず、何が実際に確認できるのかを分けます。
原因が分からないと、次に活かせなくないですか?
完全に原因を確定できなくても、「この行動は役立った可能性があるから次も使う」という選択はできます。
確定と利用は別です。
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もう少し、自分の中で起きていることを見てみたい方へ
考え方を変えたら、
人間関係がよくなった。
潜在意識のワークをしたら、
仕事が決まった。
投稿を増やしたら、
売上が上がった。
そんなことが起きると、
「これをしたから変わった」
「やっぱりこの方法が正しかった」
と、理由を一つに決めたくなることがあります。
もちろん、
その方法が関係していた可能性はあります。
でも、
良い結果が起きたことと、
その原因が一つに特定できたことは同じではありません。
そとがわメソッドの無料講座では、
実際に起きた出来事と、
そこにあとからついた意味や説明を分けて見ていきます。
「売れた」は出来事。
「自信がついたから売れた」は説明。
「潜在意識が変わったから売れた」も説明。
どれかが関係していた可能性はあります。
そのうえで、
出来事と説明をいったん分けておく
ことができます。
原因を確定できなくても、
「前回はこれをしたとき、うまくいったから今回も試してみる」はできます。
今まで役立った方法を捨てる必要はありません。
正しい原因を当てる前に、実際に起きたことと、自分がつけた説明を一枚の地図で見てみませんか。

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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