「気にしなくていい」
頭では分かっている。
「断ってもいい」
それも分かっている。
「自分を責めても何も変わらない」
何度も聞いた。
自分でもそう思っている。
それなのに、
実際の場面になると、
また不安になる。
また相手の顔色を見る。
また断れない。
また自分を責める。
すると、
「分かっているのに、どうしてできないんだろう」
と思います。
そして、
「まだ理解が足りない?」
「意志が弱い?」
「もっと練習しないといけない?」
と、自分の中に原因を探し始める。
でも、
そとがわメソッドでは、
「分かっているのにできない」を、知識不足や意志の弱さだけでは見ません。
人には、
考えて選ぶより先に起きる反応
があります。
そとがわメソッドでは、
こうした反応を
「自動反応」
として見ていきます。
私たちは、いつも「考えてから」反応しているわけではない
私たちは、
何かが起きた。
↓
考えた。
↓
感情が起きた。
↓
行動した。
という順番で、
自分の行動を理解しやすいです。
でも実際には、
そうとは限りません。
相手の声を聞いた瞬間に、
身体が固まる。
表情が変わった瞬間に、
胸がざわつく。
頼まれた瞬間に、
「大丈夫です」
と答えている。
注意された瞬間に、
「自分が悪い」
と感じる。
まだ何も起きていないのに、
悪い未来を想像している。
そのあとで、
「なんでこんなに不安なんだろう」
と考える。
つまり、
考えるより先に、もう反応が始まっている
ことがあります。
「断っていい」と知っていても、言葉が出ないことがある
たとえば、
誰かから頼まれごとをされた。
本当は断りたい。
しかも、
「無理なら断っていい」
ということも知っている。
それでも、
相手に頼まれた瞬間、
身体が緊張する。
相手が困る場面が浮かぶ。
「嫌な顔をされるかもしれない」
「関係が悪くなるかもしれない」
と感じる。
そして、
考えきる前に、
「大丈夫です」
と言っている。
あとから、
「なんでまた引き受けたんだろう」
と思う。
ここだけを見ると、
「断る意志が弱い」
ように見えるかもしれません。
でも、
断るかどうかを落ち着いて検討する前に、
すでに
“断るのは危ない”という反応が動いていた
のだとしたら。
知識だけで止めにくいのも、
不思議ではありません。
知識と自動反応は、同じところで動いているとは限らない
「断っても嫌われるとは限らない」
これは知識として理解できます。
でも、
相手の表情を見た瞬間に、
身体が緊張する。
声が出にくくなる。
相手に合わせたくなる。
この反応は、
「そう考えよう」
と決めて出しているとは限りません。
そとがわメソッドの無料講座でも、
身体が反応し、意味づけが起き、その結果として行動や言葉が出てくる
という形で、人の反応を見ています。
だから、
「頭では分かっている」
と
「その場でできる」
は、
必ずしも同じではありません。
自動反応があると、「できない自分」に見えやすい
たとえば、
相手が少し不機嫌そうだった。
その瞬間に、
「私が何かした?」
という反応が出た。
不安になる。
相手の機嫌を確認する。
自分の言動を思い返す。
そしてあとから、
「また人の顔色を気にしている」
「全然変われていない」
と思う。
ここでは、
最初に起きた自動反応のあとに、
その反応をした自分への評価
まで加わっています。
反応が起きた。
↓
「またできなかった」
↓
「私は変われていない」
↓
「もっと頑張らないと」
となる。
すると、
最初の反応以上に、
苦しさが大きくなることがあります。
「反応した」ことと「私はこういう人間」は同じではない
自動反応を知らないと、
起きた反応をそのまま、
自分の性格や本質だと思いやすくなります。
不安になった。
↓
私は不安になりやすい人。
断れなかった。
↓
私は意志が弱い。
相手の機嫌を確認した。
↓
私は他人軸。
でも、
そとがわメソッドでは、
まず、
「今、この反応が起きた」
と見ます。
自分の中で起きたものではあります。
でも、
それだけで
「私はこういう人間」
と決める必要はありません。
→ そとがわから見るとはどういうこと?「自分を分析する」と「仕組みを見る」の違い
自動反応には、その反応が必要になる仕組みがある
ここで、
「じゃあ自動反応をなくせばいい」
となると、
また
「どうやって消す?」
という方法探しに戻ります。
そとがわメソッドでは、
反応を消す前に、
なぜその反応が必要になっているのか
を見ます。
たとえば、
人の顔色を見る。
なら、
顔色を確認しないと、
何が起きそうなのか。
断れない。
なら、
断ると何が起きそうなのか。
自分を責める。
なら、
自分を責めるのをやめると、
何が困るのか。
反応があることを問題にするより、
その反応が成立している条件
を見ます。
出来事・いろづけ・反応を分けると、自動反応が見えやすくなる
たとえば、
上司の声が少し低くなった。
出来事
上司の声が低くなった。
いろづけ
怒っているかもしれない。
反応
身体が緊張する。
不安になる。
相手の顔を見る。
行動
いつもより丁寧に話す。
何か悪かったところを探す。
ここまでを、
一つずつ分けます。
すると、
「上司が怖いから私は萎縮した」
だけではなく、
どこで、何が起きたのか
を見ることができます。
→ 出来事より「意味づけ」が苦しさを大きくするとはどういうこと?
自動反応を知ると、「知っているのにできない」の見え方が変わる
自動反応という視点がないと、
「知っているのにできない」
は、
知識不足。
努力不足。
意志が弱い。
実践できていない。
という話になりやすくなります。
でも、
意識して考えるより先に、
身体や感情や行動が動くことがある。
と分かると、
見え方が少し変わります。
知っていることと、反応が自動で動くことは別に起こりうる。
だから、
「もっと理解すればできるはず」
だけでは説明できないことがあります。
「分かっているのにできない」を、自分の欠点ではなく仕組みから見たい方へ
無料講座では、
「分かっているのにできない」を、
性格や意志の問題として終わらせず、
自分の中で何が起きているのかを順番に見ていきます。
出来事。
いろづけ。
反応。
その反応に対してさらに起きること。
そして、
なぜ、その反応が必要になっているのか。
今まで学んできたものを捨てる必要はありません。
それぞれが見ていたものを、一枚の地図で見てみませんか。
「自動反応だから仕方ない」で終わる話でもない
ここも大事です。
自動反応だから、
何もできない。
という話ではありません。
まず、
自動で起きているものがあると知る。
次に、
実際に何が起きたのかを見る。
そこに何がついたのかを見る。
どんな反応が出たのかを見る。
そして、
その反応がなぜ必要なのかを見る。
見えるものが増えると、
以前は自動的に一つしかなかった行動のほかに、
別の選択肢が見えることがあります。
反応が出たままでも、
確認する。
断る。
保留する。
何もしない。
距離を取る。
相談する。
選べるものが増える。
そとがわメソッドが目指しているのは、
反応が起きない人になることではなく、反応が起きたときにも行動を選べる状態
です。
「わかっているのにできない」とき、見るのは知識量だけではない
もう十分知っている。
分かっている。
何度も学んできた。
それでも、
実際の場面では同じ反応が起きる。
そんなとき、
また新しい知識を増やす前に、
一度、
自分の意志より先に、何が動いているのか
を見てみる。
そこには、
「できない自分」
ではなく、
自分の中で動いている仕組みがあるかもしれません。
関連記事
頭では理解しているのに、実際の場面になると同じ行動をしてしまう場合はこちら。
→ 頭ではわかっているのにできないのはなぜ?「意志が弱い」では説明できない理由
起きている反応と自分そのものを分け、「どこから何を見ているのか」を詳しく見る場合はこちら。
→ 「私は不安だ」と「不安がある」は何が違う? 反応と自分を分けて見る「観察点」
そとがわメソッドでいう「自動反応」を理論として整理したページはこちら。
「反応しない自分」になってから、選べるようになるわけではない
頭では分かっている。
それでも、
相手の表情を見た瞬間に身体が緊張した。
頼まれた瞬間に「大丈夫です」と答えた。
注意された瞬間に「私が悪い」と感じた。
そんなことがあります。
そこで、
「またできなかった」
「まだ分かっていない」
「もっと練習しなきゃ」
と、自分を修正する前に見ることができます。
自分の意志より先に、何が動いたのか。
何が起きたのか。
そこにどんな意味がついたのか。
何を予測したのか。
どんな反応が起きたのか。
そして、
なぜその反応が、その場では必要だったのか。
自動反応だから仕方ない、という話ではありません。
反応を消してから行動する、という話でもありません。
反応が起きていても、その仕組みが見えれば、
確認する。
断る。
保留する。
距離を取る。
相談する。
そのまま引き受ける。
何もしない。
という別の選択肢が見えることがあります。
そとがわメソッドが目指しているのは、反応しなくなることではなく、
反応が起きていても、自分で選べるところへ戻ることです。
無料講座では、そのためにまず「実際に起きたこと」と「自分の中で起きたこと」を分けるところから始めます。

そとがわメソッド開発者。心理学・自己啓発・潜在意識などを学んでも自己否定が終わらなかった自身の経験から、「自分を変える前に、何が起きているのかを見る」そとがわメソッドを開発。著書『自分を否定しない練習』。
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