人は、なぜ「分かっているのに」同じ反応を繰り返すのか

人は、なぜ「分かっているのに」同じ反応を繰り返すのか

頭では分かっている。

断ってもいい。

人の目を気にしすぎなくていい。

失敗しても、

人生が終わるわけではない。

自分を責めても仕方がない。

それでも、

実際の場面になると、

怖くなる。

断れなくなる。

考え続ける。

頑張りすぎる。

自分を責める。

そして、

「分かっているのに、なぜできないんだろう」

と思う。

そとがわメソッドでは、

こうしたことを、

意志の弱さや、

性格だけの問題として見ません。

人には、

反応が起きる仕組みがあります。

今、

自分の中で何が起きているのか。

どんな意味がついたのか。

何を危険だと感じたのか。

どんな反応が起きたのか。

なぜ、

その行動が必要になったのか。

それを、

一つずつ分けて見ていきます。


そもそも、人は「問題のある状態」から始まっているわけではありません

そとがわメソッドでは、

人間のそもそもの状態を、

なんとなく幸せで、
なんとなく満たされている、
穏やかな状態

と捉えています。

だから、

「もっと幸せな自分にならなければ」

「もっと正しい自分にならなければ」

「今の自分を直さなければ」

というところから始めるわけではありません。

ただ、

私たちは日常の中で、

さまざまな出来事に出会います。

そこで、

身体が反応したり、

意味がついたり、

過去の経験が重なったり、

この先に起こることを予測したりします。

その結果、

不安になったり、

怖くなったり、

怒ったり、

頑張りすぎたり、

逃げたくなったりする。

そとがわメソッドで見ているのは、

「どうして私はこんな人間なんだろう」

ではなく、

「今、この人間の中では何が起きているんだろう」

ということです。


自分を変える前に、何が起きているのかを見る

苦しいとき、

私たちはすぐに、

「どうすれば変われる?」

と考えます。

もっと前向きになろう。

考え方を変えよう。

自信をつけよう。

感情をコントロールしよう。

もっと行動しよう。

そうした方法が、

役に立つこともあります。

ただ、

なぜ今、

その行動ができないのか。

なぜ、

その反応が起きているのか。

そこが分からないまま、

さらに方法を足しても、

同じところで止まることがあります。

だから、

そとがわメソッドでは、

先に、

「どうすれば変われるか」

を考えるのではなく、

「今、何が起きているのか」

を見ます。

変えることより先に、

見る。

そこから始まります。


出来事と、自分の中で起きたことを分けて見る

たとえば、

「送ったメッセージに返信が来ていない」

という出来事があったとします。

ここまでは、

実際に起きていることです。

でも、

その出来事を見た瞬間に、

「嫌われたかもしれない」

「怒っているかもしれない」

「何か悪いことをしたかもしれない」

という意味がつくことがあります。

すると、

不安になる。

身体が緊張する。

何度もスマホを見る。

過去のやり取りを思い返す。

自分を責める。

といったことが起きるかもしれません。

ここで大切なのは、

返信が来ていないことと、
嫌われたことは、同じではない

ということです。

実際に起きた出来事。

そこについた意味。

身体に起きた反応。

感情。

思考。

予測。

行動。

それらを、

ひとまとまりにせず、

分けて見ます。


反応を見るための「地図」

そとがわメソッドでは、自分の中で起きていることを整理するために、いくつかの見方を使います。

例えば、

出来事

実際に何が起きたのか。

いろづけ(意味づけ)

その出来事を、どのように受け取ったのか。

一次反応

刺激に対して、身体にどんな自動的な反応が起きたのか。

二次反応

その反応に、どんな意味や解釈が重なったのか。

表出

その結果、どんな言葉や行動が現れたのか。

また、過去の経験や未来の予測、自分自身への評価などが関わっていることもあります。

ただし、人間の反応が、必ずこの順番で起きるわけではありません。

身体が先に反応することもあれば、意味が一瞬でつくこともあります。

いくつもの反応が、ほぼ同時に起きることもあります。

これらは、人間の中で起きていることを見やすくするための地図です。

正しい順番を当てはめたり、用語を覚えたりすることが目的ではありません。

実際の自分の中で、何が起きているのか。

何が重なっているのか。

それを知るために使います。


そとがわメソッドの基本理論

ここからは、

人の反応をそとがわから見るための、

基本的な考え方を紹介します。

全部を暗記する必要はありません。

専門用語を覚えることが、

目的でもありません。

「こういうものがあるんだな」

くらいから読んでみてください。

初めての方は、

上から順番に読むと、

つながりが分かりやすくなります。


01|出来事と「いろづけ」

同じ出来事が起きても、

すべての人が、

同じように感じるわけではありません。

その違いを見るために、

そとがわメソッドでは、

実際に起きた「出来事」と、

その出来事についた意味を分けます。

この意味づけを、

「いろづけ」

と呼びます。

たとえば、

「ここ、違います」

と言われた。

これは出来事です。

そこに、

「怒られた」

「責められた」

「私はダメだ」

「嫌われたかもしれない」

といったものが足されることがあります。

起きたことと、
そこに何が足されたのかを分けて見る。

これは、

そとがわメソッドの基本になる見方です。


02|一次反応・二次反応と反応の構造

突然、大きな音がすると、身体がビクッとする。

誰かの表情が変わった瞬間、胸がドキッとする。

こうした、刺激に対して身体に起きる自動的な反応を、そとがわメソッドでは「一次反応」として見ます。

そして、その反応に、

「怒らせたかもしれない」

「嫌われるかもしれない」

「何か悪いことをしたのかもしれない」

といった意味や解釈が重なることがあります。

これを「二次反応」として見ます。

さらに、

「また人の顔色を気にしてしまった」

「こんな自分ではダメだ」

と、反応した自分への評価が重なることもあります。

そとがわメソッドでは、こうした反応の重なりも分けて見ます。

最初に起きた反応をなくすことが目的ではありません。

何が起きて、そこに何が重なっているのか。

それを知ることで、自分の中で起きていることが分かりやすくなります。


03|自動反応とは

頭では、

大丈夫だと分かっている。

それでも、

身体が固まる。

怖くなる。

言葉が出なくなる。

断ろうと思っていたのに、

反射的に、

「大丈夫です」

と言ってしまう。

人の反応には、

考えてから起きるものだけでなく、

自動的に起きるもの

があります。

だから、

「分かっているのにできない」

ことがあります。

分かっているのにできないからといって、

理解が足りないとは限りません。

まずは、

そこで何が起きたのかを見ます。


04|なぜ反応が起きるのか

不安。

怒り。

考えすぎ。

我慢。

先延ばし。

頑張りすぎ。

こうした反応は、

ただ自分を困らせるために、

起きているわけではありません。

危険を避けようとしていたり。

傷つかないようにしていたり。

嫌われないようにしていたり。

関係を守ろうとしていたり。

その人の中では、

その反応が必要になる理由

があります。

だから、

反応を変えようとする前に、

「なぜ、これが必要になったんだろう」

と見ます。


05|「観察する」とはどういうことか

そとがわメソッドでいう「観察」は、

ポジティブに考え直すことでも、

感情を抑えることでもありません。

出来事。

身体反応。

意味づけ。

感情。

思考。

予測。

行動。

それぞれを見ながら、

「今、何が起きているのか」

を確認することです。

変える前に、

まず見る。

反応の中にいるときには、

見えなかったものが、

見えることがあります。


06|アバターとは

私たちは、

身体。

性格。

思考。

自己像。

役割。

これまでの経験。

などをまとめて、

「これが自分だ」

と感じています。

そとがわメソッドでは、

こうした、

自分として生きているものを、

観察しやすくするために、

「アバター」

という比喩を使います。

アバターも、

もちろん自分です。

ただ、

今起きている一つの反応。

一つの思考。

一つの自己像。

それだけが、

自分の全部ではありません。


07|エゴとは

なぜ、

頭では変わりたいと思っているのに、

元の行動へ戻るのでしょうか。

そとがわメソッドでは、

自分を守り、

安全を保とうとする自動運転の仕組みを、

「自我(エゴ)」

として捉えます。

エゴは、

邪魔をする悪者ではありません。

過去の経験などをもとに、

危険を避けようとしている仕組みです。

だから、

エゴをなくそうとするのではなく、

何を危険だと判断しているのか

を見ます。


08|観察点とは

同じ出来事でも、

どこから見ているかによって、

見え方は変わります。

「私はダメ」

という思考の中にいるときには、

それが、

事実そのもののように見えることがあります。

でも、

「今、自分をダメだと判断している」

と見える位置にいると、

その思考自体が、

観察する対象になります。

そとがわメソッドでは、

この、

「どこから何を見ているか」

という位置を、

観察点と呼びます。

観察点は、

固定されたものではありません。

反応の中に入ることもあれば、

その反応を見られる位置にいることもあります。


09|統合とは

ネガティブな反応が起きること自体を、

なくす必要はありません。

なぜ、

その反応が起きるのか。

何を危険だと感じているのか。

なぜ、

その反応が必要なのか。

そこが見えてくると、

反応そのものと、

戦わなくてよくなることがあります。

「こんな反応をしてはいけない」

という否定が出たとしても、

その否定にも、

また理由があります。

それすらも、

見ていくことができます。

そとがわメソッドでは、

こうして、

反応への否定や反発が必要なくなっていく状態を、

「統合」

と捉えます。


理論を知ることが目的ではありません

ここまで読むと、

たくさんの言葉が出てきます。

いろづけ。

一次反応。

二次反応。

自動反応。

アバター。

エゴ。

観察点。

統合。

でも、

これらを覚えることが、

そとがわメソッドの目的ではありません。

これらは、

人間の中で起きていることを見るための道具

です。

実際に何かが起きたとき、

「私はダメだから」

「性格だから」

「もっと頑張らなきゃ」

だけで終わらせず、

「実際に何が起きた?」

「自分の中では何が起きた?」

「何が足された?」

「どんな反応が起きた?」

「なぜ、これが必要になった?」

と、

自分の中を見られるようになる。

そのために、

理論を使います。


仕組みが分かると、自分の反応の見え方が変わる

自分の反応が、

なぜ起きているのか分からないと、

「なんでこんなことになるんだろう」

「どうして普通にできないんだろう」

と、

自分そのものを問題にしやすくなります。

でも、

人間の仕組みとして見ると、

見え方が変わります。

不安が起きた。

怒りが起きた。

断れなかった。

自分を責めた。

そのとき、

ただ、

「またダメだった」

で終わらず、

「今、何が起きているんだろう」

と見ることができる。

そとがわメソッドで理論を扱うのは、

自分を説明できる人になるためではありません。

自分の反応を、自分そのものだと思わずに見られるようになるため

です。


そして、自分で選べるようになる

反応が起きなくなることが、

ゴールではありません。

不安になることもある。

怖くなることもある。

腹が立つこともある。

いつもの反応が出ることもある。

でも、

その反応の中にいることに気づき、

何が起きているのかを見られると、

少し違う位置から、

自分を見られることがあります。

反応の中にいる
↓
反応を見られる位置
↓
中庸の状態から選択する

そとがわメソッドが目指しているのは、

反応しない人になることではなく、

自分の中で何が起きているのかを知り、

そのうえで、

自分で選べること

です。


自分の仕組みを、実際に見てみる

理論を読んで、

「なるほど」

と思うことと、

実際の日常の中で、

自分に何が起きているのかを見ることは、

少し違います。

無料講座では、

日常で起きる具体的な出来事を使いながら、

出来事と、

自分の中で起きたことを分けていきます。

何が起きたのか。

何が足されたのか。

どんな反応が起きたのか。

なぜ、

その反応や行動が必要になったのか。

心理学や自己啓発について、

すでにいろいろ学んできた。

それでも、

実際の場面になると、

同じ反応に戻ってしまう。

そんな方は、

次の知識を増やす前に、

自分の中で、実際に何が起きているのか

を見てみてください。

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