反応の中から、反応を見ている位置へ
ここまでの無料講座では、いろいろな反応を見てきました。
考えたくないのに、考えてしまう。
不安になりたくないのに、不安になる。
やめたいのに、繰り返してしまう。
自分を責めたくないのに、責めてしまう。
変わろうとして、苦しくなってしまう。
これらは、別々の悩みに見えるかもしれません。
でも、よく見ていくと、そこには共通する流れがあります。
そして、ここまでの講座の中で、すでに少しだけ、その反応を「見ている位置」を体験しています。
この時間では、その流れを整理しながら、そとがわメソッドでは何を見ているのか、そして基礎講座では何をしていくのかまでつなげていきます。
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ここまで見てきたこと
ここまでの講座では、いろいろな反応を見てきました。
考えすぎは、安心したくて、頭の中で確認している状態かもしれない。
不安は、頭で考える前に、身体が先に安全を確認している反応かもしれない。
繰り返してしまう行動は、その瞬間の自分にとって、
「こうした方が安全かも」
と感じた結果かもしれない。
自分責めは、自分を理由にすることで、対処できる感じを作ろうとしているのかもしれない。
変わろうとして苦しくなるのは、反応をなくそうとして、反応が出ているかどうかを見張っているからかもしれない。
どれも、
「私が弱いから」
「私がダメだから」
だけでは見えなかったものです。
バラバラに見えていた悩み
考えすぎ。
不安。
確認。
黙り込む。
我慢。
合わせすぎ。
自分責め。
変われない苦しさ。
これらは、最初はバラバラの悩みに見えます。
考えすぎる私はダメ。
不安になる私は弱い。
確認してしまう私は重い。
我慢してしまう私は情けない。
自分を責める私は変われない。
そんなふうに、それぞれを別々の問題として見てしまうことがあります。
でも、ここまで見てきたように、その奥には共通する流れがあります。
共通している流れ
ここまでの内容をまとめると、反応にはこんな流れがあります。
まず、身体が反応する。
↓
次に、その反応に意味がつく。
↓
そして最後に、言葉や態度や行動として外に出る。
たとえば、身体がざわつく。
そのあとで、
「嫌われたかもしれない」
「失敗するかもしれない」
「私が悪いのかもしれない」
「このままだと危ないかもしれない」
と意味がつく。
そして、
確認する。
黙る。
我慢する。
合わせる。
自分を責める。
こうした行動として外に出ることがあります。
今まで、いきなり起きているように見えていた反応にも、内側ではこうした流れがあることがあります。
まず、身体が反応する
最初に起きるのは、身体の反応です。
胸がざわつく。
呼吸が浅くなる。
肩に力が入る。
胃のあたりが重くなる。
身体がこわばる。
喉が詰まる。
頭が真っ白になる。
落ち着かなくなる。
これは、頭で考えて作っているというより、先に身体の方が反応している状態です。
2時間目でもお話ししたように、身体は、頭でゆっくり考える前に、先に安全を確認しようとすることがあります。
そのあとで、意味づけが起きる
身体が反応したあと、頭の中で理由や解釈が出てくることがあります。
ここでは、それを「意味づけ」と呼んでおきます。
難しく考えなくて大丈夫です。
ここでいう意味づけとは、身体の反応にあとからつく、理由や解釈のようなものです。
たとえば、
嫌われたかもしれない。
失敗するかもしれない。
怒らせたかもしれない。
私が悪いのかもしれない。
このままだと危ないかもしれない。
ちゃんとしなきゃ。
こうした言葉が、身体の反応のあとに出てくることがあります。
最後に、行動として外に出る
身体が反応する。
そのあとで、意味づけが起きる。
そして最後に、それが言葉や態度や行動として外に出ることがあります。
確認する。
黙り込む。
言い返す。
我慢する。
相手に合わせる。
距離を取る。
自分を責める。
何度も考える。
これらは、いきなり出てきた行動に見えるかもしれません。
でもその前に、身体の反応や、
「こうした方が安全かも」
という意味づけが動いていたことがあります。
身体 → 意味づけ → 行動
ここまでを整理すると、こんな流れになります。
身体
↓
意味づけ
↓
行動
まず、身体が反応する。
そのあとで、理由や解釈がつく。
最後に、言葉や態度や行動として外に出る。
今まで、
「考えすぎてしまう」
「不安になる」
「繰り返してしまう」
「自分を責めてしまう」
と見えていたものにも、内側ではこの流れがあることがあります。
この3つを完璧に覚えようとしなくて大丈夫です。
まずは、
「私の中では、こういう順番で反応が起きていたのかもしれない」
と見られれば十分です。
例|返信が来ないとき
たとえば、返信が来ないときで見てみます。
まず身体が反応します。
胸がざわつく。
落ち着かなくなる。
スマホが気になる。
そのあとで、意味づけが起きます。
「嫌われたかもしれない」
「何か変なことを言ったかもしれない」
「このままだと関係が悪くなるかもしれない」
そして、行動として外に出ます。
何度もスマホを見る。
過去のやり取りを読み返す。
相手の反応を確認する。
頭の中で理由を探し続ける。
こう見ると、
「私は考えすぎる人間だ」
で終わるのではなく、
「身体が反応して、意味づけが起きて、確認する行動が出ていたんだな」
と見られるようになります。
例|言いたいことが言えないとき
もうひとつ見てみます。
言いたいことがあるのに、言えないとき。
まず身体が反応します。
胸がぎゅっとする。
喉が詰まる。
身体が固まる。
頭が真っ白になる。
そのあとで、意味づけが起きます。
「今言ったら嫌われるかもしれない」
「否定されるかもしれない」
「関係が悪くなるかもしれない」
「黙っていた方が安全かもしれない」
そして、行動として外に出ます。
言いたいことを飲み込む。
黙る。
我慢する。
相手に合わせる。
あとで自分を責める。
こう見ると、
「私は言えない弱い人間だ」
で終わるのではなく、
「身体が反応して、意味づけが起きて、黙る行動が出ていたんだな」
と見られるようになります。
「私が悪い」で終わらせない
ここまでの流れが見えてくると、
「私が悪い」
だけで終わらせなくてよくなります。
また考えすぎた。
だから私はダメ。
また不安になった。
だから私は弱い。
また確認した。
だから私は重い。
また言えなかった。
だから私は情けない。
こうやって、出来事と自分の価値をくっつける前に、
その前に身体はどう反応していたのか。
どんな意味づけが起きていたのか。
どんな行動として外に出たのか。
そこを見ていく。
すると、自分を責める以外の見方が少しずつ生まれていきます。
ここまでで、少しだけ体験していたこと
ここまでの講座で、何度も出てきた言葉があります。
「今、反応が出ているんだな」
このように気づいた瞬間、ほんの少しだけ、反応に飲み込まれている状態から離れています。
不安そのものになっている状態から、
「今、不安が出ているんだな」
と見る。
考えの中に入り込んでいる状態から、
「今、確認する反応が出ているんだな」
と見る。
自分責めの中にいる状態から、
「今、自分を責める反応が出ているんだな」
と見る。
この瞬間に、少しだけ間ができていました。
これは、まだ一時的で、無意識に起きていたものかもしれません。
でも、ここまでの無料講座の中で、すでに少しだけ体験していたことです。
これを「自動反応」として見ていく
ここまで見てきたように、私たちはいつも、頭で考えて選んでから反応しているわけではありません。
自分で選ぶ前に、
身体が反応する。
意味づけが起きる。
行動として外に出る。
このように、自分の意思より先に動いてしまう反応のことを、そとがわメソッドでは「自動反応」として見ていきます。
最初からこの言葉を覚える必要はありません。
でも、ここまで見てきた内容に名前をつけると、
「自動反応」
と言えます。
自動反応とは
自動反応とは、
頭で考えて選ぶ前に、身体や心や行動が先に動いてしまう反応のことです。
たとえば、
考えたくないのに考えてしまう。
不安になりたくないのに不安になる。
やめたいのに繰り返してしまう。
責めたくないのに自分を責めてしまう。
変わろうとして苦しくなってしまう。
こうしたことも、自動反応として見ていくことができます。
自動反応として見られるようになると、
「私はダメだ」
だけではなく、
「今、自分の中で反応が起きているんだな」
と見られるようになります。
基礎講座では、自分の中で起きていることを整理していきます
ここまでの無料講座では、いくつかの具体例を通して、
「今、反応が出ているんだな」
と、自分の中で起きていることを見るところまでを体験してきました。
気づけるときもある。
でも、すぐ反応に戻ることもある。
何かが起きていることは分かっても、
「じゃあ、自分の中では実際に何が起きているんだろう」
となることもあります。
基礎講座では、そこをもう少し詳しく見ていきます。
出来事をどう受け取ったのか。
そこにどんな意味がついたのか。
これまでの記憶や経験がどう関わっているのか。
身体では何が起きているのか。
最初に起きた反応から、その後の考えや行動へ、どうつながっているのか。
そうしたものを整理して見るための地図を扱います。
一次反応・二次反応・表出は、そのための目印です
その地図の中で使うものの一つが、
一次反応
二次反応
表出
という言葉です。
少し難しく見えるかもしれません。
でもこれは、正しく覚えること自体が目的ではありません。
自分の中で起きていることを、見やすくするための目印です。
一次反応は、最初に身体や内側で起きる反応。
二次反応は、その反応にあとからつく意味づけ。
表出は、それが言葉や態度や行動として外に出ること。
こうした目印を使いながら、
「私はまたダメだった」
だけで終わるのではなく、
「そのとき、自分の中では何が起きていたんだろう」
と見ていきます。
一次反応・二次反応・表出も、答えそのものではありません。
自分の中で起きていることを見るために使う、地図の一部です。
ここまでで分かれば十分なこと
ここまでで分かれば十分なのは、この3つです。
1つ目。
今までバラバラに見えていた悩みにも、反応が起きて行動として外に出るまでの流れがあること。
2つ目。
その流れを、
身体 → 意味づけ → 行動
という形で見ることができること。
3つ目。
結果だけを見て自分を評価するのではなく、
「そのとき、自分の中では何が起きていたんだろう」
と見ることができること。
まずは、このくらいで大丈夫です。
完璧に理解しようとしなくて大丈夫です。
ここまでのまとめ
分かっているのにやめられない。
考えたくないのに、考えてしまう。
不安になりたくないのに、不安になる。
やめたいのに、繰り返してしまう。
自分を責めたくないのに、責めてしまう。
変わろうとして、苦しくなってしまう。
それは、単純に「分かっていないから」とは限りません。
自分で選ぶ前に、
身体が反応し、
意味づけが起き、
行動として外に出ていることがあります。
ここまでの無料講座でお伝えしてきたのは、
結果として出てきた反応や行動だけを見るのではなく、そのとき自分の中で何が起きていたのかを見ること。
その最初の入口です。
ここから先は、自分の中で起きていることを見ていく
ここまでの内容を知ることで、
「なるほど、こういうことが起きていたのかもしれない」
と見えることがあったかもしれません。
でも、無料講座で扱ってきたのは、いくつかの具体例です。
実際の日常では、
相手の表情が変わったとき。
何かを頼まれたとき。
仕事で注意されたとき。
返事が来ないとき。
家族とのやり取りで苦しくなったとき。
同じように見える出来事でも、そのとき自分の中で起きていることは一つとは限りません。
だから、基礎講座では、
「こう考えればいい」
「こう行動すればいい」
という新しい正解を増やすのではなく、
自分に何が起きているのかを、自分で見ていけるようになるための土台
を作っていきます。
基礎講座で扱うこと
基礎講座では、
出来事をどう受け取っているのか。
そこにどんな意味がついているのか。
記憶やこれまでの経験がどう関わっているのか。
身体では何が起きているのか。
最初の反応から、その後の考えや行動へどうつながっているのか。
そして、自分がその反応の中にいるときと、
「今、自分にはこういうことが起きている」
と気づいているときでは、何が違うのか。
そうした人間の反応の仕組みを、一つずつ整理していきます。
これは、自分を分析して正解を出すためのものではありません。
自分をもっと上手に直すためのものでもありません。
今まで、
「またできなかった」
「また同じことをした」
「やっぱり私は変われていない」
と結果だけを見ていたところから、
「なぜ、そのとき私はそうする必要があったんだろう」
「そのとき、自分の中では何が起きていたんだろう」
と、自分で見ていくための地図を持つ。
そのための基礎講座です。
ここから先は、「人間の仕組み」をもう少し詳しく知る
ここまでの無料講座では、
考えすぎること。
不安になること。
同じ行動を繰り返すこと。
自分を責めること。
それぞれを「自分の問題」として見るのではなく、
人の中で起きている反応の流れとして見る
ところまで進んできました。
ここまでで、
「私がおかしいからではなく、こういう仕組みで起きていたのかもしれない」
と少しでも見えたなら、無料講座の役割は十分です。
基礎講座では、ここで触れた内容をさらに整理して、
人はどう反応し、なぜ同じことを繰り返し、どうすればその仕組みを見られるのか。
それを「人間のトリセツ」として、ひとつにつなげていきます。
何か新しい正解を覚えて、自分を直すための講座ではありません。
これまでバラバラに学んできたことを、
「人間の中では何が起きているのか」というひとつの地図として整理する講座です。
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