そとがわメソッド 実践講座

理解した「人間の仕組み」を使って、自分という実機を見る

基礎講座では、

人間の中で起きていることを、

ひとつの構造として理解していきます。

いわば、

「人間の取り扱い説明書」を読む段階

です。

でも、

仕組みを知っていることと、

実際に自分が反応しているときに、

「今、自分の中で何が起きているのか」

を見られることは、

同じではありません。

一次反応について知っていても、

実際の場面では、

不安になる。

考え続ける。

言葉が出なくなる。

相手に合わせる。

いつもの行動をする。

そこまで進んでから、

「またやってしまった」

と気づくこともあります。

実践講座では、

基礎講座で理解した人間の仕組みを使って、

日常で実際に起きた出来事を材料に、自分の中で何が起きているのか

を見ていきます。

基礎講座が、

人間の取り扱い説明書を読む段階なら、

実践講座は、

その取り扱い説明書を使って、自分という実機を見る段階

です。


「知っている」から、「今、自分に起きていることが見える」へ

たとえば、

相手の声が少し低かった。

そのとき、

身体が緊張したかもしれない。

「怒っているのかもしれない」

という意味がついたかもしれない。

以前の似た経験を思い出したかもしれない。

相手の表情を確認し始めたかもしれない。

気を遣った言葉を選んだかもしれない。

そしてあとから、

「また人の顔色を気にしてしまった」

と思った。

基礎講座では、

こうしたものを、

人間の中で起きる反応の仕組みとして理解します。

実践講座では、

今度は実際の自分の出来事を使って、

「実際に何が起きた?」

「自分の中では何が起きた?」

「そこに、どんな意味がついた?」

「身体では何が起きていた?」

「なぜ、その行動が必要になった?」

と見ていきます。

すると、

ひとつに見えていた出来事が、

いくつかの反応や意味づけのつながり

として見えてくることがあります。

知識として持っていた人間の構造を、

「今の自分」を見るために使う。

それが、

実践講座です。


反応をなくすための講座ではありません

実践というと、

反応しないようになる。

感情をコントロールする。

考え方を変える。

正しい行動を選べるようになる。

そんな練習を想像するかもしれません。

そとがわメソッドでは、

そこを目標にはしません。

反応は、

自動的に起きることがあります。

意味づけも、

これまでの経験や記憶などから、

自動的に起きることがあります。

だから、

「反応しないようにする」

ことを目指すのではなく、

反応が起きたときに、

「今、自分の中で何が起きているのか」

を見る。

反応がなくなることが目的なのではありません。

反応が起きていても、

その反応を見られる位置に立つことができる。

そのうえで、

「では、私は今どうしたい?」

を選ぶ。

そこが、

実践講座で扱う大きなポイントです。


反応の中にいると、それがそのまま現実に見える

不安になっているとき、

私たちは、

「不安という反応が起きている」

とは感じず、

「本当に危ない」

と感じていることがあります。

自分を責めているときも、

「自責という反応が起きている」

ではなく、

「本当に私が悪い」

になっている。

考え続けているときも、

「思考が動いている」

ではなく、

「考え続けなければならない問題がある」

になっている。

反応の中にいると、

その反応によって見えているものが、

そのまま現実に見えることがあります。

実践講座では、

そこで、

実際に起きた出来事と、
自分の中で起きたこと

を分けて見ます。

たとえば、

「相手に『ここ、違います』と言われた」

という出来事と、

「怒られた」

「責められた」

「私はダメだ」

「嫌われた」

という意味は、

同じではありません。

また、

「返信がまだ来ていない」

という出来事と、

「嫌われた」

も同じではありません。

まず、

何が実際に起きたのか。

そして、

自分の中で何が起きたのか。

そこを分けて見ていきます。


観察は、深く自分を掘ることではありません

そとがわメソッドの観察は、

過去を詳しく思い出すことや、

「本当の原因」を突き止めること自体が目的ではありません。

「今、身体が少し固くなった」

「急に考える速度が上がった」

「この言葉を聞いた瞬間に緊張した」

「今、“嫌われたかも”が出てきた」

そのように、

今、自分の中で起きていることを確認する。

そこに、

良い。

悪い。

正しい。

間違っている。

という評価を足す必要はありません。

「こういうことが起きているんだな」

と見える。

そこが、

観察の始まりです。

実践講座では、

実際の日常で起きた出来事を使いながら、

この見方を繰り返していきます。


身体の反応も、「直すもの」ではなく情報として見る

反応は、

考えるところから始まるとは限りません。

胸がつまる。

呼吸が浅くなる。

肩に力が入る。

身体が固くなる。

声が変わる。

視線が動く。

動作が速くなる。

こうした変化が、

思考より先に起きていることもあります。

実践講座では、

身体のサインも、

「直すもの」

として見るのではなく、

自分の中で何かが起きていることを知らせてくれる情報

として見ます。

身体の反応。

意味づけ。

感情。

思考。

行動。

それぞれを別々の問題にするのではなく、

自分の中では、どのようにつながっていたのか

を見ていきます。


「どこから、この反応が始まった?」を見る

反応に巻き込まれていると、

突然そうなったように感じることがあります。

でも、

あとから出来事を見ていくと、

「あの言葉のあたりで身体が固くなった」

「“嫌われたかも”と思ったところから一気に不安が強くなった」

「そこから確認する思考が増えた」

など、

いくつかの動きが見えることがあります。

ここで大切なのは、

人間の反応には必ずこの順番がある、と当てはめることではありません。

正確な瞬間を特定することが目的でもありません。

その人、その出来事の中で、

実際に何が起きていたのかを見る。

それだけでも、

「私はこういう人だから」

というひとつの塊だったものが、

いくつかの反応のつながり

として見えてくることがあります。


過去の情報と、「今ここ」を分けて見る

私たちは、

現在の出来事に反応しているつもりでも、

これまでの経験から得た情報を使って、

今を判断していることがあります。

目の前の相手は怒っていないかもしれない。

でも、

過去に似た声や表情のあとで嫌なことが起きていたなら、

身体が反応することがあります。

それ自体が、

悪いわけではありません。

人間が、

これまで持っている情報を使って反応しているだけです。

実践講座では、

その反応を否定するのではなく、

「今、自分の中では何が起きている?」

と確認したうえで、

「では、今ここで実際に起きていることは何だろう」

も見ます。

過去から持っている情報。

今、実際に起きている出来事。

自分の中で起きた意味づけ。

それらを分けて見る。

そのうえで、

「今の私は、どうしたい?」

を確認します。


選べる行動は、「反応を消したあと」に生まれるわけではありません

反応がなくなったら、

正しい行動を選べる。

そういう順番ではありません。

不安があってもいい。

怖くてもいい。

相手の機嫌が気になっていてもいい。

その反応があることと、

その反応のまま自動的に行動することは、

同じではありません。

たとえば、

頼まれたときに、

「断ったら嫌われる」

という意味が自分の中で動いている。

だから、

「引き受ける」

が必要になっている。

そこまで見えたとき、

初めて、

「では、本当に私は引き受けたい?」

と確認できます。

相手の機嫌が気になる。

身体も緊張している。

「何か悪いことが起きる」

という予測が動いている。

だから、

相手の表情を確認したくなっている。

そこまで見えたら、

「では、実際には今何が起きている?」

を見ることもできます。

反応を消すのではなく、

反応が起きていることを見たうえで、今どうするかを選ぶ。

そとがわメソッドが扱うのは、

そこです。


中庸の状態から選択する

実践講座でいう

「自分で選ぶ」

とは、

反応の中で、

必死に正しい答えを選ぶことではありません。

反応が起きている。

意味づけもある。

不安もある。

怖さもある。

それでも、

「今、自分の中ではこういうことが起きている」

と見られる位置に立つ。

反応そのものと、

少し距離ができる。

そこで初めて、

「では、私はどうする?」

を考えられる。

その反応に従ってもいい。

従わなくてもいい。

別の行動をしてもいい。

何もしなくてもいい。

どれが正しい、

という話ではありません。

中庸の状態から、自分で選択する。

そとがわメソッドの実践で目指すのは、

その状態です。


実践講座で扱う内容

第1章|日常で起きている自動反応の見つけ方

日常で繰り返している反応を見ていきます。

どんな場面で反応しやすいのか。

実際に何が起きたのか。

自分の中では何が起きたのか。

どんな身体反応があったのか。

どんな意味がついたのか。

どんな行動につながったのか。

実際の日常の出来事を材料に、

「いつもの反応」がどのように成立しているのか

を見ていきます。

AIを、

観察の補助として使う方法も扱います。


第2章|意味づけと出来事を分けて見る

自責。

「やらなきゃ」という焦り。

先回り思考。

固定化した意味づけ。

日常では、

実際に起きた出来事と、

自分の中で起きた意味づけが、

ひとつになって見えることがあります。

意味づけを、

別の「正しい考え」に書き換えるのではありません。

「実際に起きたこと」と
「自分の中で起きたこと」

を分けて見ていきます。


第3章|身体のサインを見る

呼吸。

筋肉の固さ。

視線。

声。

動作の速度。

思考より先に現れることもある、

身体の変化を見ていきます。

身体をコントロールするためではありません。

身体に起きた変化を、

自分の中で反応が起きていることを知るための情報

として扱います。


第4章|反応の流れを見る

身体の変化。

意味づけ。

感情。

思考。

予測。

行動。

自分の中で起きていることを、

ひとつの塊ではなく、

それぞれ分けて見ていきます。

「なぜ、こんな行動をしたんだろう」

で終わるのではなく、

その行動が必要になるまでに、何が起きていたのか

を見ます。

ここでも、

決まった順番に自分を当てはめるのではなく、

その出来事の中で、

実際に何が起きていたのかを見ていきます。


第5章|反応している自分に気づく

反応している最中には、

その反応によって見えているものが、

そのまま現実に見えることがあります。

「本当に嫌われた」

「本当に私が悪い」

「絶対に失敗する」

そう見えているときに、

「今、自分の中ではこういう反応が起きている」

と気づける。

その違いを、

実際の自分の出来事を使って確認していきます。

AIを、

観察の補助として使う方法も扱います。


第6章|自分で見て、中庸から選ぶ

実践を繰り返すと、

反応がなくなるわけではなくても、

「今、自分にはこういうことが起きている」

と見える場面が増えていきます。

見えるからこそ、

そのまま自動的に行動する以外の選択肢も見えてきます。

「今は断りたい」

「今日は引き受けたい」

「確認したい」

「今は何もしないでおきたい」

どれが正しい、

ということではありません。

自分の中で何が起きているのかを見たうえで、

中庸の状態から、自分で選ぶ。

実践講座では、

そこまでを繰り返し扱います。


基礎講座との違い

基礎講座では、

人間の中で何が起きているのかを、

ひとつの構造として理解します。

いわば、

「人間の取り扱い説明書」を読む段階

です。

実践講座では、

その取り扱い説明書を使って、

自分という実機を見ます。

基礎講座では、

人間の仕組みを理解する。

実践講座では、

理解した仕組みを使って、自分の中で実際に何が起きているのかを見る。

この二つは、

初級・上級という違いではありません。

「理解する」

と、

「実際の自分を見る」

という役割の違いです。


実践講座でも、「できる・できない」で採点しません

その場ですぐ気づけた。

だから成功。

あとから気づいた。

だから失敗。

という講座ではありません。

反応は速く、

その日の状態や場面によっても変わります。

その場では全く気づかず、

数時間後に、

「あ、あのとき反応していたのか」

と気づくこともあります。

翌日、

「あれは、こういうことだったのか」

と見えることもあります。

それも、

自分に起きていたことが見えたということです。

昨日より早く気づかなければならない。

もっと上手に観察しなければならない。

ずっと中庸でいなければならない。

そんな新しい採点基準を増やす必要はありません。

見えたところから、そのまま見る。

実践講座では、

その積み重ねを大切にします。


こんな方におすすめです

人の仕組みについて理解するだけではなく、

実際の自分の反応を見られるようになりたい。

分かっているのに、

現実ではいつもの反応に戻ってしまう。

何か起きると、

知っていることが全部飛んでしまう。

あとになって、

「またやってしまった」

と気づくことが多い。

実際に起きた出来事と、

自分の中で起きたことを分けて見られるようになりたい。

身体、意味づけ、感情、思考、行動などが、

自分の場合どのようにつながっているのかを見てみたい。

反応を無理になくすのではなく、

反応があっても、

そのうえで自分がどうするかを選べるようになりたい。

そんな方のための講座です。


自分で見られるようになったら、卒業です

そとがわメソッドの目的は、

人間の仕組みについて、

詳しく説明できるようになることではありません。

観察が上手な人になることでもありません。

何が起きても反応しない人になることでもありません。

実際に何かが起きたとき、

「今、私はここに反応している」

「ここで、こういう意味がついている」

「だから、この行動が必要になっている」

と、

自分の中で何が起きているのかを、自分で見られる。

そして、

「では、今の私はどうする?」

を、

中庸の状態から選ぶことができる。

そとがわメソッドでは、

そこまで来たら、

さらに高度な理論を学ぶために、

次の本編へ進む必要はありません。

ここで、本編は卒業です。

そのあと、

対人支援。

講師活動。

仕事やビジネス。

など、

別の目的に、

そとがわメソッドの見方を使いたい場合だけ、

それぞれの応用があります。


実践講座の受講について

実践講座は、認定代理店を通じてお申し込みいただける専売商品です。

受講料は200,000円〜。

基礎講座を受講済みの方は、差額150,000円〜で受講できます。

代理店によって、独自のパッケージやサポート付きプランをご用意している場合があります。

詳しい受講方法・プランについては、各認定代理店へお問い合わせください。

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